静かな一日 ----心臓、胃腸、神経細胞


心室細動3分で脳死

リズム良く打つ心臓の拍動。それが不規則になってしまうのが不整脈。
その中には“突然死”に結びついてしまう怖い不整脈もある。
 「最も危険なのは、心室に異常な電気が発生して拍動数が急激に増える心室頻拍や 心室細動です」と、危険な不整脈をあげるのは、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市) 心臓センターの佐竹修太郎センター長。
 その心室頻拍は基礎疾患がなくて起きるケースのほかに、心筋梗塞(こうそく)や心筋症 といった疾患に伴って起きるケースがある。
「心臓の拍動は1分間に100から350回くらいになり、200回を超える状態になると“死に 直結”します」。
 発作時には抗不整脈を投与するが、それが効果がないときなどは電気ショックが行われる。 さらに危険なのが心室細動。心室のさまざまな部分で興奮が起き、細かく波打つために異常事態 が起きる。
 「血流が出ない、血圧がゼロになるので、すぐに意識を失いケイレンを起こします。周囲に人がいないと 3分で脳死が始まります」。
運良く周囲に人がいたら倒れた人を救う方法は
(1)心臓マッサージ、
(2)同時に人工呼吸を行う。その一方で
(3)救急車を呼ぶ。
 「心室頻拍や心室細動は検査でわかりますので、抗不整脈薬や心室の原因となるところを焼く “カテーテル焼灼(しゃく)術”が行われます。
それで治ればいいのですが、治らないときはペースメーカーが付いた除細動器を植え込みます」。 さもないと、常に死の恐怖にさらされていることになってしまうからである。最近、米国の副大統領チェイニー氏もこの治療を受けた。 【医学ジャーナリスト 松井 宏夫】

◆植込み式除細動器◆


  心室細動の発作を1回でも起こすと、植込み式除細動器(ICD)を体内に植え込む。
今はペースメーカーの機能もついている。心室細動が起きるとICDのコンピューターが感知して、 10秒で電気ショックを起こす。米国で20年前に開発され、日本では3年前から使用されている。ただし、ICDを扱う病院は「不整脈の専門医が2人以上いて、心臓外科医が2人以上いる」などの条件がある。


ヘリコバクター・ピロリという菌

近年、胃内に生息するヘリコバクター・ピロリという菌(以下、ピロリ菌)が、重要な攻撃因子として注目されています。
日本人の成人の70-80%がこの菌をもっており、ピロリ菌のいる人が必ず潰瘍を作るわけではありませんが、 ピロリ菌を除くと潰瘍が再発しにくいことがわかっています。
 ピロリ菌の除菌療法が平成12年11月からようやく医療保険の対象になりました。 潰瘍患者さん全てが適応となりますが、特に潰瘍を何度も繰り返す人や重症の症状を起こしやすい人は、 ピロリ菌の有無をきちんと検査し、陽性の場合は除菌療法を検討するべきでしょう。 ただし、除菌後に一部患者さんの逆流性食道炎が増悪したという報告もあります


白衣性高血圧

病院や診療所で血圧を測ってもらうと高血圧だといわれるが、自宅で測ると正常な範囲を示すというケースがかなりあります。
医師や看護婦、保健婦などに血圧を測られると、緊張が生じ、血圧が一時的に上昇してしまうのです。 彼らが白衣を着用していることから、これを「白衣性高血圧」といいます。 この場合、家庭で測った数値と、10〜20mmHgの違いが出ることは珍しくありません。家庭用血圧計が普及したことによって、分かってきた現象です。私も病院での血圧が少し高くなります。

ニューロン(生体の神経細胞)の老化

生体の神経細胞は、ニューロン(neuron)とも呼ばれ、図のような構造になっている。

ニューロンは、本体の細胞体の部分と、複雑に枝分かれれした樹状突起、本体から一本だけ出て末端で多数に枝分かれをしている軸索と呼ばれる部分の三つからなっていて、樹状突起には多数のニューロンからの軸索の末端が結合しており、他のニューロンからの信号を受けとる役割を果たしているのである。この結合部分をシナプス(synapse)という。
ニューロンは他の多くのニューロンからの出力を信号として受けとり、それらに重みをかけ総和する。ここで重みというのは、他のニューロンの出力をどの程度入力として受けとるかを表すものであり、(シナプス)結合荷重ともよばれている。
つまり重みが大きければそのニューロンからの入力の影響が大きいということになる。総和された重みつき入力は、出力関数にかけられ興奮、非興奮といったような出力を出す。すなわちニューロンは多入力一出力の素子と考えられるといえよう。

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