「日本の稲作農業に防災や環境保全機能を持たせる新しい発想を

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なんとなく元気の無い日本経済ですが日本農業の現状はもっと深刻なのではないでしょうか。異常気象の頻発や地球人口の急増から近い将来必ず来ると言われる世界的な食糧危機、しかしながら従来通りの展望の無いわが国の農業政策、補助金ばら撒きのこれまでの農業政策はかえって農家の首を締めてきています。魅力の無い仕事になって来て後継者が減り、全国各地の水田は荒地に変わってきています。安全な食糧の自国での確保、自然環境や治水の関係からも何とか現状を変えなければ成らないと思うのは農業に携わっていない人でも、少なからず誰でもが考えていると思います。ちょっとの間、一緒に考えてみませんか

「現在の稲作農業の現状」

(1)長い間の米の消費低下による米余り現象から、国の減反政策により約4割程度の水田が米を作ることが出来ない状況になっています。

(2)減反政策を進める為に奨励金や助成金等と称し、将来への展望も無いままに莫大な税金を投入し続けています

(3)米価の引き下げにより農家の収入が減り、米を作れば作っただけ赤字が増える農家が多くなってきて後継者がいなくなっている。

(4)小規模農家が多く生産性が上がらず、収入を得る為に兼業への比重が大きくなり、又その為に機械設備への投資比率が高く、農業経営を苦しくしている。

(5)国は食料の自給率向上を言いながら、日本農業の核である稲作の将来像を描けないで、従来通りの延長線上の政策に終始している。

「問題解決の為に求められている事柄」

(1)消費者が求めている安全な品質の米を、納得の得られる価格で必要な量を安定的に供給できる日本型農業の確立。

(2)規模の拡大をして生産効率を上げ、市場原理に充分対応出来る体制を作る。

(3)自然環境に充分配慮し、かつ安全性の高いリサイクル型農業を進める。

(4)余剰水田は全国一律で無く各地方の立地条件を考慮し、より有効に活用して稲作以外での作物でも生産性を上げられる農法を作り上げる。

〜私の提言〜、「日本の農業を魅力有る産業に変える」

(1)第一段階として全国の都市部を流れる水害危険河川の流域にある水田を、安全性を考慮し、水深は浅い大規模な遊水池機能と貯水機能を併せ持つ水田(多機能型水田)に国の費用で、防災公共地業として作り変える。

(2)大規模な多機能型水田に土地を所有していた各農家は所有面積に応じ、地権者(出資者)としての権利を持ち、経営は会社組織又は組合組織にして第三者に任せることも可能として、地権者(出資者)は自ら経営に携わる事も配当を得る事も出来る。

(3)気象予報等による河川管理者の指示で、多機能型水田の水位を予め下げておき、河川の氾濫の恐れが生じた場合は、その河川の水を取り込んで災害を防止する事や、渇水期でも長期間取水を必要としない為に生活用の断水の防止が可能。

(4)多機能型水田の水面に作物栽培の為の浮き床を連結して大きくブロック化し遠隔操作可能な推進機を搭載して水面を自由に移動させて色々な作物を栽培する。又各農作業は全て作業棟の中で天候に左右されずに行なうことが出来る。

(5)万一河川管理者の指示に従って農業経営に損害が生じた場合は、国が補償する事や各種税制での優遇、用途の変更規制等も考慮すべきであろう。

基本的にはこの様な提案です。もしこの事が実行出来れば日本の農業がどの様に変わるかを考えてみます。

(1)多機能型水田は雨水を蓄えて利用できる為、ダム貯水の大きな比重を占める農業用水(生活用水の約3.6倍)を少なく出来る節水型農業であり、自然破壊の恐れの有るダム建設の必要性を低下させる事が出来る。

(2)多機能型水田は氾濫危険河川の水を大量に取り込むことが出来る為、水害防止に大きく貢献できる。特に都市化が急速に進んだ地域には有効性が高い。毎年必ず発生する河川氾濫による災害報道は特定の河川、特定の地域の様に思えます。しかしながら川幅も広げられず、川底も掘れず、都市化によって降雨は地中に沁み込めずに一気に河川に流れて溢れ出し、床上浸水や作物の冠水等の被害を出します。都市部河川の氾濫の時間は短く、水量も大きなものでは無い筈です。例えば、有る危険河川の流域に合計で、1000m四方の面積の多機能型水田を作り、氾濫危険時に深さ1mの水を取り込んだとすると、なんと100万トンになります。この水量を緊急取水できれば水害は大きく減少します。

(3)多機能型水田は水耕栽培と違い、作物栽培用の浮き床を水面に浮かべ最小限の栽培土を使いて作物を生育する独特な方法ですが、作物栽培毎に栽培土を入れ替える為に、その作物に最適な有機栽培が簡単に出来ます。又生ゴミ等を堆肥化して使用できる為に食料の完全リサイクルが可能になります。

(4)作物栽培用の浮き床は水面に浮かんでいる為、船と同じ様に、少ないエネルギーで自由に水面を移動させる事が可能となり大規模な多機能型水田でも一箇所の作業場で全ての農作業が天候に左右されずに行なうことが出来ます。これは今までの様に耕地全体に消毒を散布したり、除草剤を撒いたりする事が不要となり、大変に自然にやさしい農業であり、かつ大幅な機械化や集約化、省力化が可能となり、競争力が向上し農業が魅力ある産業に生まれ変われます。

(5)多機能型水田は稲作に限らず、四季を通して色々な作物を一緒に生育する事も出来、かつ魚類の養殖も可能であり、水中、水面を無駄なく活用して国内の食糧の自給率と生産性を大きく向上させる事ができます。

(6)多機能型水田は年間を通して水を蓄えている為、水中生物の自然繁殖や生育が可能になり野鳥の餌も確保出来る事で自然の生態系が回復できる。ホタルやトンボやオタマジャクシ等、あなたの住んでいる地域の近くで子供と一緒に四季の自然を見ることができる様になります。

多機能型水田を作る為の事業費用は、災害復旧費用や河川の水害対策費用に比べれば、相当少ない費用で可能な筈です。近くにある防災工事を例にあげますが、埼玉県の春日部市と庄和町間の国道16号線の地下50mに水害防止対策として、工事期間13年、工事費2400億円を投じて、直径11mのパイプを6300メートル敷設して、洪水の危険時に中川等の水を江戸川に流す首都圏外郭放水路だそうですが、普通に考えれば、中川が溢れる時には江戸川だって相当水嵩が上がっていて、とても放水などできず、一時避難の大型貯水タンク(貯水量、約60万トン)になる可能性が高いと思うのです。多機能型水田なら取り込み水深1mとして600m×1000mでこの水量を取り込めるのです。工事費用なんて、たかが知れています。多機能型水田の簡単に安く作る方法ですが私の考案したやり方はこのホームページで後日載せる予定ですので、ご意見をお寄せ下さい。又、多機能型水田の(肝心なポイント)である作物の水面での栽培法ですが、私が考え始めてから約3年ですが、その間、自宅の屋根の上に発泡スチロールの箱を並べて水を入れ、米や野菜、大豆に麦等を育てて見ました。その記録は次回に載せる予定でありますので御覧下さい。

3年目の今年は近くの(でも車で10分位かかるかな)休耕田を借りることが出来ました。田んぼを傷めないように柵を回して防水シートを立ち上げて敷き水深約50cm、広さ5坪程度の実験水田ですがやっと出来上がり、先日野菜の種を蒔いたところです。すぐに台風15号が来てしまいましたが、この生長記録も随時報告する予定です。