円山動物園のサルが動物実験施設へ!!



 円山動物園の譲渡は適法
  原告敗訴(札幌地裁判決)

‘04.7.29

 ニホンザルを京大へ
     ’03. 6.12
 どうしてニホンザルを譲渡?
     ’03. 6.20
 サル譲渡問題で住民監査請求へ
     ’03. 6.20
 円山動物園 サル譲渡
     ’03. 6.28
 円山動物園がサル譲渡延期
     ’03. 7. 5
   円山動物園サル譲渡中止の監査請求受理
     ’03. 7.18
 市長 記者会見記録

 実験用のサル 年300匹供給へ
     ’03. 7.23
 監査請求者(札幌市民)の意見陳述
     ’03. 7.25
 過密は防げるはず!
     ’03. 7.26

■ リスザル 間近で見て ドーム型飼育舎、来春登場 
     ’03. 8.10 北海道新聞より

 円山動物園のサル譲渡計画 意見不一致で結論出ず
      ’03. 8.28
 監査委、結論出せず 異例の「合議不調」
      ’03. 8.28
 監査結果まとまらず 請求NPO、住民訴訟へ
      ’03. 8.28

 市長記者会見記録(抜粋) 会見日 2003年9月4日
  円山動物園のサルの譲渡問題について(1)
  円山動物園のサル譲渡問題について(2)
 サル譲渡 年度内凍結
     ’03. 9.5
 サル譲渡凍結 札幌市長表明
     ’03. 9.5
 札幌市長が凍結を表明 再調査へ
     ’03. 9.5

■ 譲渡中止求め提訴
   ’03. 9.25 北海道新聞より


■ NPO、中止求め提訴
   ’03. 9.26 毎日新聞より

■ 中止求め住民訴訟
   ’03. 9.26 朝日新聞より

■ 差し止め求め住民訴訟
   ’03. 9.26 読売新聞より

 函館市営熱帯植物園

植物園のサルが実験用サルを産ませる為の母体として譲渡計画・・・から 年内は譲渡見送り! までの 新聞報道など・・・
 *-*管理人*-*  新聞記事が全ての情報ではありませんが 事実を知ってもらうには一番と思い 新聞記事をまとめてみました。札幌市長は年内の譲渡凍結を表明をしましたが 「猿をどこかに譲渡する」というのは 変わらないようです。その「どこか」の一つに 相変わらず動物実験施設も含まれています。札幌市が中止を表明するまで 署名にご協力をお願いいたします。


 NPO法人動物実験の廃止を求める会 
 JAVA JAPAN ANTI-VIVISECTION ASSOCIATION 

* 「文部科学大臣」「札幌市長」宛てで 円山動物園のサル達を実験施設へ譲渡しないよう
署名を集めています。署名用紙はJAVAホームページよりダウンロード出来ます。
     (詳しくはJAVA事務局までお問い合わせ下さい。)
 JAVA  2003年9月25日 Ref.NO.150925-1
本日付けで「住民訴訟」
〜円山動物園、猿の実験用譲渡計画問題〜





      FIRST NEWS


 ■ ニホンザルを京大へ ’03.6.12 北海道新聞より
円山動物園 増えすぎ解消20-30匹無償譲渡

 札幌市円山動物園は11日までに、増加が続く園内のニホンザル約130匹のうち、20-30匹を京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)に無償譲渡することを決めた。 早ければ6月中にも譲渡する。  同園のサル山は約580平方メートルで、1982年にサル60匹でスタートした。広さから算定した飼育数は「100匹が限度」(同園)だが、95年ごろから100匹を越す状態が続いていた。  過密状態だとストレスがたまり、どうしても生息環境が悪くなる。同園は96年から避妊手術などの対策を講じてきたが、今年もすでに子ザルが5匹生まれるなど、増加傾向が続く。
 これに対し、京大側は実験動植物などを体系的に収集、保存する文部科学省による委託事業「ナショナル・バイオリソース・プロジェクト」の一環として繁殖用のサルを確保し、実験に使うサルの繁殖体制の確立を目指している。 
 北村健一園長は「サル山の過密状態を解消するとともに、飼育相談などで日常的に支援してもらっている京大の研究に協力できるならば、と考えた」と話している。  一方、民間非営利団体(NPO)の「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(事務局・東京)は11日、札幌市長と北村園長に計画の中止を求める要望書を提出した。 道内では函館市営熱帯植物園がいったん譲渡を決めたが、6月上旬に譲渡を見送っている。

■ 札幌市円山動物園
http://www.city.sapporo.jp/zoo/
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1〒064-0959
TEL(011)621-1426  FAX(011)621-1428

■ 文部科学省
文部科学省TOPページからナショナル・バイオリソースプロジェクトを探すには
サイトマップ→研究振興→ライフサイエンス→「ナショナルバイオリソースプロジェクト」

問い合わせ先
ナショナルバイオリソースプロジェクトに関するご質問は以下までお願いいたします。

文部科学省 研究振興局 ライフサイエンス課 大竹、鈴木
TEL: 03-5253-4105
FAX: 03-5253-4109
E-mail: resource@mext.go.jp

■ 京都大学霊長類研究所
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/index-j.html

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 ■ どうしてニホンザルを譲渡? ’03.6.20 北海道新聞より
札幌市 円山動物園 「過密解消にやむを得ぬ」

京大霊長類研究所に20〜30匹のニホンザルの譲渡を決めた札幌市円山動物園。動物愛護団体からの中止要請を振り切っての譲渡決定を、同園は「サル山の過密状況の改善は長年の課題。やむを得ない措置」と説明する。第一陣の移送は6月中に行われる予定だ。 午前11時過ぎ、飼育係りがサル山の倉庫でニンジンやリンゴなどのエサを細かく切り始めると、サル山に「ウーキー」と、けたたましい鳴き声が響いた。総勢132匹の餌の量は1日110キロに上る。これを1日3回に分けて与える。多くのサルは餌が準備される間、催促するように声を上げ続ける。 サル山は575平方メートル。1982年に京都府美山町で捕獲した野生ザル61匹で飼育がスタート。それが年々、増えて132匹に。同園は「この面積では百匹以内が適当な数」と説明する。 過密な状況が続くと、サルのストレスがたまり、子サルが死亡する懸念があるという。広さ300平方メートルの函館の植物園は97年に130匹を超えて以降、死産が相次いだ。 サルの増加にはいくつかの理由が挙げられる。 まず、30年以上も生きるサルが少なくないなど長寿であること。一昔前ならば後発の動物園などから譲渡の依頼もあったが、最近は新施設も少なく、しかも「ニホンザルを譲って」という要望はほとんどない。 同園も抑制対策を講じてきた。 1996年からメスに発情抑制剤を与え、99年からはオスの避妊手術を始めた。だが、今年も、これまでに6匹が生まれ、同園は「手術がうまくいかなかったのか」と困惑した。  ただ、サル山に子供が生まれないと、「高齢化が進んで不自然な状態に陥る」(同園)など痛しかゆしの側面もある。  日本動物園水族館協会によると、ニホンザルの過密は全国的な傾向。同協会は「野生に返すわけにもいかないし、2、3匹ずつ他の集団に入れてもいじめられる恐れがある」と、問題の難しさを指摘する。 同園はすでに上田文雄市長にも譲渡の計画を報告しており、譲渡を後戻りさせる考えはないという。 北村健一園長は「人間の姿を想像させるサルを実験に使うことへの反対の思いも分かるが、いずれかの時期で必要な処置」と理解を求めている。

■ 社団法人 日本動物園水族館協会
 http://www.jazga.or.jp./index.html

■ 札幌市
市役所代表 <中央区北1条西2丁目> 011-211-211
1

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 ■ サル譲渡問題で住民監査請求へ 
                    ’03.6.28 北海道新聞より
NPO法人が表明

 札幌市円山動物園が飼育しているニホンザルの過密解消などを理由に20-30匹を京大霊長類研究所に無償譲渡する計画をめぐり、民間非営利団体(NPO)法人「動物実験の廃止を求める会JAVA」(事務局・東京)は27日、同園を訪れて計画の中止を要請した。これに対し、同園は譲渡の意向を変えなかったため、JAVAは週明けにも住民監査請求を行う。  JAVAからは服部文恵理事長代理のほか、札幌市民3人を含む計6人、動物園側から北村健一園長らが出席した。 2時間に及ぶ話し合いでは、JAVAが今月21日に提出した公開質問状に基づき、計画の中止を繰り返し求めた。  しかし同園は、サルの避妊処置をしているにもかかわらず、子ザルが生まれてしまい過密状況が続いていることなどを説明。その上で同園長が「考えは変わらない」と述べた。  服部理事長代理は、同園が@市民の財産であるサルを動物愛護の精神に反して譲渡する A適正なサルの管理を怠った−などとして、市民への問題提起などを目的に、札幌在住の会員名で住民監査請求を行うことを園側に伝えた。  同園によると、サルの移送の準備が手間取っており、第一陣の移送は早くても7月上旬にずれ込みそうだとい
う。


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 ■ 円山動物園 サル譲渡 ’03.6.28 朝日新聞より
住民監査請求へ

NPO,回答書に反発
 
 サル山の過密状態を解消するため、一部を実験動物の繁殖用として研究機関に譲渡しようと計画している札幌市円山動物園は27日、計画中止を求める要望書や質問状を送ってきた東京のNPO法人「動物実験の廃止を求める会」(JAVA)に対し、「譲渡を実行する」と回答書を渡した。JAVAはこれを不服とし、「サルは市の財産。これを不法に譲渡することになる」として、週明けにも市監査委員に住民監査請求する意向をあきらかにした。 JAVAの服部文恵理事長代理ら6人が同園を訪れ、回答書を受け取った。 JAVAはこの場で、「動物実験への協力は、動物愛護の思想を広める動物園本来の役割にはんする」などと再度、計画中止を要望。これに対し、同園は「避妊手術などの措置を講じてきたが、完全ではなかった」過繁殖の防止策が不十分だったことを認めたものの、「過密解消につながる譲渡はサルのため」と方針を変えなかった。 同園は20〜30匹を京大霊長類研究所(愛知県)に無償譲渡する予定だが、北村健一園長は「監査請求が受理された場合、監査結果が出るまで譲渡を延期することになるだろう」としている。


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 ■ 円山動物園がサル譲渡延期 ’03.7.5 北海道新聞より
過密解消先送り
「愛護で解決せぬ」の声も

 札幌市円山動物園が4日、ニホンザルを京大霊長類研究所(愛知県犬山市)に実験用に譲渡する計画を延期したのは、夏場の移送はサルに負担がかかると判断したからだ。ただ、同園の譲渡方針は不変で、動物愛護団体との対立は残ったまま。サル山の過密に悩む動物園は道内でも多く、今後の推移を注視している。「涼しくなった9、10月にも再び移送を目指したい」。円山動物園の北村健一園長は4日、そう説明した。サルの負担を減らすため、本州の猛暑を避けた6月から7月上旬の移送を目指したが、譲渡用の20-30匹のサルは警戒し捕獲は思うように進まなかった。 しかし、北村園長は「過密が続けば逆に全体のサルにストレスがたまり、子ザルが死ぬこともある」と言い、研究施設への提供方針は維持する。 これに対し、譲渡に反対する民間非営利団体(NPO)法人「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(事務局・東京)は「市の財産であるサルを譲渡するのは動物愛護の精神に反する」とし、7日にも札幌市に住民監査請求を行う。 こうした混乱に譲渡を頼んだ研究者側は戸惑いを見せる。譲渡計画は文部科学省が進めるバイオリソース計画の一環で、同省は「譲り受けたサルは実験用サルを供給する繁殖用」(ライフサイエンス課)という。  同計画に参加する岡崎国立共同研究機構生理学研究所(愛知県)の伊佐正教授は「新型肺炎(SARS)の原因ウイルスもサルの実験で初めて確定された。未知の感染症に備えるには最低限の動物実験は必要」という。  サルの過密は、道内の動物園に共通する。旭川市の旭山動物園は「過密になれば群れ全体が不健康になる。他の動物園に譲っても群れの中で疎外され、他のサルに殺されることもある。提供も選択肢の一つ。」ある動物園の飼育係りは「飼育施設を直ちに拡張するわけにもいかない。愛護団体のように『単にかわいそうだから』だけでは、問題は解決しない」と話す。


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 ■ 円山動物園サル譲渡中止の監査請求受理 
                      ’03.7.18 北海道新聞より
札幌市監査委員
 
 札幌市監査委員は18日、札幌市監査委員は18日、札幌市円山動物園のニホンザルを京大霊長類研究所(愛知県犬山市)に実験用に譲渡する計画の中止を求めている(NPO)法人「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(事務局・東京)の住民監査請求を受理した。 同動物園は譲渡を9月以降に延期することを明らかにしているが、JAVAは「市の財産であるサルを譲渡するのは市民を無視した許せない行為」と札幌市に中止を勧告するよう求めた。今後、請求者らによる陳述などを経て、9月5日までに監査結果を出す。


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 ■ 市長記者会見記録(抜粋)
   《質疑内容》

 「円山動物園のサルの譲渡について」

TVh

 新聞でも最近報じられているのですが,円山動物園のサル問題なのですけれども,サルが過剰になったということで施設の方に譲渡するというのは行政の都合ではないかと指摘する一部の声もあるのですが,上田市長はどのように今後この問題をとらえていかれるのかというのをお願いします。

市 長

 サル山の管理の問題として,飼育をできる限界というものを超えたという状況をつくったこと自体には少し問題があろうかというふうに思います。適切な避妊とかそういう医療行為をすることによって,増え過ぎないといいますか,数を管理するというのが求められるべき管理の姿かなというふうに基本的には私は思います。これからはそのようにしていこうというふうなことも今検討させていただいているところであります。
 譲渡の問題で,今いろいろ動物愛護団体からもご質問あるいは要望があるというようなことを私も承知をいたしておりますし,現に私あての要望書も検討させていただいているところであります。
 しかしながら,この問題は,動物実験といいましても,そのこと自体非常に悩み深い問題はあります。ただ,誤解のないように申し上げておきますけれども,今,子供たちが見ているサルそのものが実験の対象になるというものではありません。母集団といいまして,そこで交配をされて出てくる子供たちが実験の対象になると,こういうふうなことでありますので,どれほどの差があるかと言われればつらいところがありますけれども,そういうことに用いたいということで,そういう目的で譲渡をするということにさせていただいているところであります。
 そして,これまた,動物実験ということについては非常に,どうなのだというふうに言われれば,自分の飼っているペットをそれに使われて苦しい思いをするという気持ちはもちろんわかります。しかし,国際条約でヘルシンキ宣言というのがありまして,人間の薬をつくる際に動物実験をしなければならないと,こういうことが世界的な約束事でございます。そういう意味では,動物実験というものは人類のためにやむを得ない部分なのかという認識を一つ持つということと,それから,サルというものについては,特に霊長類にしか感染しないというような感染症だとか,あるいは脳神経についての薬品を開発するためには,ぜひとも霊長類,人間と近い関係にあるサルを用いなければ実験ができない,こういうようなこともあるというふうにお聞きいたしております。
 その意味で,ヘルシンキ宣言というのがあるそうであります。人間に使用する新薬は事前に十分な動物実験による検討を行うべきであるということがヘルシンキ宣言というものでうたわれているというふうな趣旨もございますし,特に今SARSウイルスなどについても,その原因究明の過程で,そのウイルスがサルを用いていろいろ確定していくというようなこともされているということでもございます。
 そういうような現況に基づいて,私は,非常にかわいそうだとかいうふうな気持ちはもちろん持ち合わせているつもりでありますけれども,残念ながらご要望にはお応えできないという立場をとらせていただいているところでございます。

TVh

 今おっしゃったようなことというのはじゅうぶん分かるのですけれども,ただ,これが一般市民の感覚的にすごく残念な結果になってしまって,動物園の売り上げとか,今後,経営と言ったらオーバーかもしれないのですが,そこら辺まで影響することも含めて今回そういった決断をされているという形でしょうか。

市 長

 ええ。やむを得ないかなというふうに考えております。

この内容については,重複した言葉遣いや,明らかな言い直しがあったものなどを整理したうえで作成しています。
                (作成:札幌市広報課報道係り


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実験用のサル年300匹供給へ  
’03年7月23日 朝日新聞より
■京大・民間業者 繁殖計画

 実験動物や遺伝子材料を確保する文部科学省のナショナル・バイオリソース計画の一環として、ニホンザルの繁殖コロニー計画が動き出す。京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)と民間業者の繁殖コロニー2ヵ所で、年間300匹の供給をめざす。それぞれに繁殖の核となる母郡が必要で、動物園の「余剰ザル」を引き取る交渉も始まった。(清水弟)

■駆除分を制限

 生理学や神経科学の研究者らが実験用ニホンザルを入手するには、動物園などで繁殖した余剰分を業者から買う、農林業被害により有害駆除(捕獲)されたサルを譲り受けるなどの方法がある。 日本神経科学学会によると、国内の41研究施設で、96年から3年間に653匹のサルが実験に使われた。サルは継続して飼育するのが基本だ。 しかし、有害駆除については、霊長類学者らが「不要な駆除を助長する」と批判。熊本県や岐阜県では、サルの違法捕獲や飼育が大きな問題になった。このため、環境省は`02年からの第9次鳥獣保護事業計画で、駆除されたサルを実験に使うことを厳しく制限した。 研究者らは「感染症や脳機能の研究に欠かせない実験用サルが使えなくなる」と危機感を強め、霊長類学者らと協議を始めた。神経科学学会や日本生理学会、日本霊長類学会は`01年の夏、国内の実験用サルの安定供給と繁殖施設の設置を求める要望書を、文部省、日本学術会議などに提出した。 

■余剰ザル活用

 文科省は`02年、カマクザルバイオリソース委員会(委員長=伊佐正・岡崎国立共同研究機構生理学研究所教授)を設置。 研究者と霊長類学者が施設形態、運営計画、母郡形成、情報公開について話し合ってきた。 計画では、年300匹のニホンザル供給体制を整える。繁殖コロニーは二つ。民間業者が母郡800匹を供給。霊長研には40ヘクタールの施設を建設し、母郡1600匹で年200匹供給する。  母郡は今年から収集を始めて10年までにそろう予定で、候補は動物園の余剰ザル。全国52ヵ所の動物園にニホンザルは計1700匹おり、飼育設備の規模を超える所が少なくない。  札幌・円山動物園などとバイオリソース委員会の交渉が明らかになり、動物愛護団体が「無責任な繁殖体制こそ問題だ」「実験に回すのは市民や子供達への裏切り」などと反発し、提供しないよう動物園に申し入れた。  餌付けで増えすぎた各地の野猿公園のサルや、有害駆除で捕獲される年1万匹のサルを活用することも考えられる。  

■個体群を守る

6月27日、仙台で開かれた霊長類学会でも繁殖コロニー計画が取り上げられ、「地域個体群の絶滅を防ぐにはどうすべきか」など議論した。
 繁殖コロニーは過去に何度か計画されたが、研究者と霊長類学者の足並みがそろわず、つぶれてきた。霊長研の渡辺邦夫・助教授は「繁殖コロニーは長年の懸案だった。人類への貢献や福祉のため動物実験が必要とされる以上、世界的基準の繁殖計画をスタートさせる。公開シンポジウムなどを通じて市民の理解を得たい」と話す。 米国には、実験用サルの公的繁殖センターが8カ所にあり、それぞれで3千〜5千匹飼育する。動物実験が厳しく規制されている英国、スイス、ドイツなどでは、医学の基礎と臨床研究が大幅に遅れたとの報告もある。

* 高崎山のニホンザルは最盛期2100匹、エサ制限などで1200匹まで減った=大分市で


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’03.7.25 札幌市民 監査請求者の意見陳述
1. 円山動物園がサルに対する適切な飼養・管理を怠ってきたことについて

今回の円山動物園でのサルの実験用サル譲渡計画について 新聞などで報道される以前の5月下旬 丁度函館市の植物園でサルが京大霊長類研究所へ譲渡されるという新聞記事を読み 札幌の円山動物園のことが心配になり 電話にて問い合わせしました。 その時に対応されたサル山担当の職員のお話によると 「サルは実験用としてではなく、行動学や群れの調査のためだと聞いたので 快く譲渡することにした。実験用としてという話なら こちらも考えますよ」との答えでした。
しかしながら 6月12日の新聞報道では先に電話で話をした内容とは全然違い 文部科学省による委託事業に実験用サルの繁殖用として譲渡が決定していると知り愕然としました。しかも6月27日の会談で動物園側の説明によると 北村園長自身の口から 今回の譲渡計画について「昨年の暮れあたりから京大から話があった」との発言があり、私が最初に電話にて問い合わせをした5月下旬には 6月中にもサルを譲渡することが園内ではすでに決定されていたことになります。
更に 動物園側は当初 実験用譲渡はサルが過密状態の為 やむ得ない措置と言っていたのが 実際のサル山は決して過密状態とは言えず 動物園側もその事実を認める発言をされました。 その後 動物園側の主張は「過密状態を解消する為」から「過密状態を防ぐ為」と変化し 今現在は過密とは言えないということは6月27日の話し合いの席でも動物園側は認めています。
サルを飼育しているしせつであれば サルの増加問題が深刻であるのは事実です。ですから 過密状態で不幸なサルを作らない為に 全国各地で様々な抑制対策を行っているのではないでしょうか。
その点について 円山動物園では 固体管理は万全と主張しながらも 6月27日の話し合いの結果、中途半端な繁殖制限しか行っていなかったことが判明しました。 同園ではメディアを通じて「1996年からメスに発情抑制剤を与え 99年からオスのパイプカットを始めたが今年も6匹が生まれてしまった。手術がうまくいかなかったのか」とあたかも不可抗力のような発言をされてますが 27日の動物園側の説明によると 最初から繁殖制限を行っていなかっただけのことなのです。

実際、昨年まで何らの繁殖制限を行っておなず過密状態であった 函館の植物園のサルの実験用譲渡が中止になったのは 市民の声に耳を傾けた結果ではありますが 新聞記事によると「今年から投与を始めたホルモン剤の効果が出てきたからだ」と述べています。 それなのに何故 円山動物園が函館と同じ措置を取ることが出来ないのでしょうか?なぜ 100頭が限度とわかっていながら 95年度頃から100頭を超す状況が続いてからも徹底した繁殖制限を行わなかったのでしょうか? 6月27日の会談の席で 北村園長は「技術的問題が山積み」と言っていますが 繁殖制限はやろうと思えばきちんと出来る事を証明する新たな事実証明書を追加提出します。

以上の事から 私たちは円山動物園が増えつづけて困っているサルに繁殖制限を徹底させず あえて子供を産ませていたと判断しています。そのもう一つの根拠として 度々北村園長が新聞の取材などで発言されている「日常的に支援してもらっている京大の研究に協力できるならばと考えた」とか「国のプロジェクトでもあり 医療分野での動物実験の貢献を考えれば協力するべき」との個人的見解や 6月27日の会談の席によって 北村園長と京大霊長類研究所の教授との間にすでに癒着ととれる関係があきらかになったからです。

円山動物園は私たち市民の税金で運営されている以上 サル山のサル達も私たち札幌市民のものです。京大のための実験用動物を飼育するしせつでもなく 動物園の北村園長の私物でもありません。 北村園長個人の勝手な見解や個人的お付き合いの為にメディアを利用して度々私たち市民を欺き サルを繁殖用実験用動物として譲渡する等とは到底許されることではありません。
実験用サルに関しては野生のサルでさえ一頭20〜30万円と高価であり 入手が難しく 中でも由来が明らかで管理がされている実験に適したニホンザルは金額では換算できない程極めて入手が困難とされています。
例え今回のサルの譲渡計画にリベートがなかったとしても 私たちの財産であるサルを北村園長と京大の教授の癒着関係において払い下げることは 札幌市の財産を不当に流出することであり 札幌市民に対して損害を与えることと考えて居ります。

2. 動物園の本来の目的に反して 猿を動物実験用に譲渡しようとしていることについて                                                         監査委員の方々もすでにご承知の通り 北海道と札幌市では本年度より 犬猫の実験用払い下げが廃止となりました。
それは札幌市民だけはなく北海道全体が動物の命に対する関心が高まっている結果だと思います。
加えまして 市民に対して「動物を障害 愛情を持って飼う」という指導を行わなければならない立場の行政の方々も 払い下げを止めることで動物愛護行政に専念できると伺っています。東京都による犬猫の払い下げ廃止から 10年以上も経って やっと札幌でも廃止されたという同じ年に 今度は動物園のサル達が実験用にと知った時の私たち市民の驚きと落胆はお察し頂けることと存じます。

動物園の基本理念は 「昭和51年2月10日総理府告示(第7号)として定められた『展示動物の飼養及び保管に関する基準』」で示されている通り *観覧車に動物に関する知識と動物愛護についての関心を深めるように努める。ことや *動物とのコミュニケーションを図って動物愛護の思想を広める。 ことであり その点については 6月27日の会談の席で円山動物園側も認めています。

昔と違って 今の子供達は物質的には恵まれていても 情報過多や住宅環境等の事情により 様々なストレスを抱えていて 心の教育が急務とされています。 だからこそ動物園は子供達に「命を大切にする心を育む」大切は教育の場であり  本来人間の誰もが生まれながらにして持っている 優しい心をいつまでも忘れないような憩いの場であるべきなのです。少なくとも私たちは そう信じて その目的の為だからこそ 税金が使われることを認めてきました。

問題なのは サルの実験が必要かどうかではありません。 私たちが子供の未来の為に少しでもより良い優しい社会をと願い 膨大な税金を注ぎ込んで愛しみ育てたサル達を動物園という施設の理念に反して 「動物の心身に著しい苦痛を与え 実験後には殺されてしまう」場所へ譲渡されてしまうことが問題なのです。 例え国のプロジェクトであっても 私達は 動物園の理念から かけ離れたこの理不尽な要求を受け入れることはできないと考えています。       以上





■ 過密は防げるはず ’03年7月26日 朝日新聞より
円山動物園サル譲渡計画

監査請求者が意見陳述
 
 札幌市円山動物園が一部のサルを研究機関に譲渡しようと計画しているのに対し、計画中止を求める住民監査請求が出された問題で、札幌市監査委員は25日、請求者2人から請求内容を補足するため、意見を聞いた。  円山動物園は、実験動物などを確保する国のナショナル・バイオリソース計画の遺憾として、ニホンザルの繁殖コロニー計画が動き出したのに連動し、コロニーの一つになる京都大学霊長類研究所(愛知県)に20〜30匹繁殖用として譲渡する計画を立てた。同園はサル山が過密になることを防ぐための譲渡だとしている。 監査請求は「動物園のサルは市の財産。研究機関への譲渡は動物園本来の目的に反し、不当は財務会計上の行為にあたる」としており、意見陳述で請求者は「現時点で過密でなく、繁殖制限をすれば過密は防げる」と訴えた。サルの繁殖コロニー計画は、同霊長類研究所と民間業者のコロニー2ヵ所で、年間300匹の供給を目指す。繁殖の核となる母郡が必要で、動物園の「余剰サル」を引き取る交渉が各地で始まっている。


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■□■ 函館市営熱帯植物園について ■□■ 
■ サル山過密 増えて増えて95匹’03.5.20 北海道新聞より 
京大霊長類研究へ50匹
函館市営熱帯植物園(函館市湯川町)のサル山のニホンザルが増えすぎ、
過密状態に悩む市は19日までに、サルの研究で世界的に知られる京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)に、実験用サルの繁殖用として約50匹を無償譲渡することを決めた。同植物園を管理する市水道局によると、サル山は1971年、21匹で開設した。
広さは310平方メートルで適正な飼育数は30〜60匹だが97年に130匹を超え、環境悪化で死産が相次いだ。昨年は勧告の動物園に40匹を譲り、交尾抑制のホルモン剤も投与したが、現在、95匹となお過密状態だ。
一方、霊長類研側は人類進化モデル研究センター(同犬山市)を窓口に、実験動植物や生物の遺伝子材料などw体系的に収集・保存する文部科学省の「ナショナル・バイオリソース・プロジェクト」の一環として、昨年末からサル山の過密に悩む函館市と譲渡を協議してきた。松林清明センター長は「プロジェクトのため、年齢や病歴が分かるサルが新たに必要になった」という。
 サル約50匹は7月以降、繁殖地となる鹿児島県奄美大島の民間施設に移住させる。このサルが直接、実験に使われることはないという。函館市は「園に残るサルはホルモン剤投与などで増加を抑え、飼育環境を維持したい」と話している。
■ 函館市営植物園のサル、京大霊長類研へ無償提供
『飼育数減らしたい』        ’03.5.21  北海道新聞より
 飼育するニホンザルの過繁殖に悩む函館市営熱帯植物園が、京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)との間で同園のサル半数にあたる約50匹を同所へ無償提供することで合意した。問題の根本解決にはつながらないとはいえ、少しでも飼育数を減らしたい同園には、霊長類研の申し入れが救いの神と映ったようだ。

生育環境改善へ
同園は2001年にオス2匹を去勢、昨年春は韓国の動物園に40匹を譲った結果、課繁殖による昨年の死産は例年の3分の1ほどの7匹に減り、出生した19匹がすべて育った。同局の菊谷健悦温泉課長は「環境にゆとりが出たため」とみる。
 半数をよそへ譲っても、残ったサルがまた増えては意味がない。同園は昨秋の発情期、交尾を抑制するホルモン剤を餌に混ぜた。今年は出産期の4−5月、赤ちゃんがまだ1匹しか誕生しておらず、同園は効果に期待する。ただ、サルの成長に悪影響を及ぼすという指摘もあり、取り組みに慎重さが求められる。 一方、環境省は動物保護のため、有害鳥獣として駆除された野生動物を実験に使うことを事実上禁止し、全国の研究機関では、人工的に繁殖させた実験動物の入手が課題。サル21種800匹を飼育する霊長類研も「自前の研究や他の大学への貸与などで不足している」といい、道外の動物園も含めてサル提供を交渉してきた。
 サルは、飼育する全国各地の施設で増えており、他の動物園へ移すにも限界がある。今後、研究機関への譲渡が増えそうだが、子供のころから同園を訪れているという函館市内の女性(25)は、「研究や実験のために持って行くという話は、あまり印象がよくありませんね」と疑問視する声もある。
■ さらば フラミンゴ          ’03.5.27 北海道新聞より
園内改修で譲渡 来月1日見納め
 函館市営熱帯植物園にいるチリフラミンゴが、6月1日で見納めになる。園内改修に伴い、すみ家にしている池がなくなるため。同園に30年以上いたフラミンゴは業者に引き取られ、次のすみ家を探すことになる。
 市水道局によると、1971年に8羽のフラミンゴを購入。その後1羽死亡したが、81年にニホンザルと交換で3羽、01年にもニホンザルと交換で4羽加わり、現在14羽いる。
 薄いピンクと紅色が鮮やかなフラミンゴは、温室内の池で1本足でただずむ優雅な姿が人気を集めた。同園関係者も「30年もいたのか」と感慨深げ。 同園は本年度から、管理運営を民間非営利団体(NPO)法人「函館エコロジークラブ」へ委託し、施設の魅力アップの一環として、改修工事を行う。池はイベント広場に生まれ変わる。
 現在リスザルやクジャクがいる区画も、ホタルの放し飼いができるようにするため整備され、現在1羽いるクジャクは函館公園(青柳町)に移動。リスザルは、園内の別の場所に移る。改修工事は約500万円。6月2日から同月末まで。期間中の入園はできない。
■ 魅力ある市営熱帯植物園へ ’03.5.4 北海道新聞より
NPOが再生に着手   季節ごとにイベント、果樹も手入れ・・・
                          切り札は「ホタル」
  「生態系を学ぶ場に」

 ホタルが舞い、草むらを昆虫が飛び跳ねる。バナナなど果実が実を結び、子供から大人までが憩い、楽しめる。「そんな魅力あふれる場所に」と、函館市営熱帯植物園(湯川町)の管理運営が、4月からNPO(民間非営利団体)に委託された。老朽化と財源不足に入場者減の悪循環にあった同園で、民間の創意を生かした再生への取り組みが始まった。
                                
 「一番の夢は、熱帯植物園にホタルを飛ばすこと。函館には数少ない市民の憩いの場になるよう期待に応えたい」。管理運営を委託したNPO「函館エコロジークラブ」(福西秀和理事長、39人)の同園担当、坂井正治さん(65)は将来像をこう描いている。
 1970年のオープン後、最近は入場者が年間7−8万人、赤字も年間数千万円、累積約10億円と低迷していた同園。そこで、市水道局が「民間のノウハウで、施設の魅力アップと経費節減を図りたい」と白羽の矢を立てたのがNPOへの委託だった。本年度、温室内の管理や活性化対策業務を 10,158,000円で委託した。
 一方、同クラブは同園の管理運営の委託を目指し設立され、昨年7月に認証された。園芸や野鳥、昆虫などの分野に詳しいメンバーがいて「季節によって特色を出し、リピーターを増やすために毎月、切れ目なく事業を行う」という。
 4月から早速、ボランティアによる花苗植えを実施。5月からも菊づくり・ガーデニング講習会、野鳥パネル展など盛りだくさんのイベントを予定している。 
さらに今後、フラミンゴのいる池にイベントステージを整備。また、痛みの激しいパイナップルやキングバナナも再生し、実をつけさせ食べられるようにしたいと希望を膨らませる。
 そしてホタル。園内に草や木を茂らせ、できるだけ自然に近い環境を整備。初夏に成虫を放す予定で、次の夏には夜間公開し、ホタルが園内を華麗に舞う姿が見られるかもしれない。坂井さんは、もと小学校長で退職後、市内の児童館長をしていた。授業にホタル飼育を取り入れたり、知内町での勤務時代は住民の「ホタルの里」づくり運動に協力してきたベテランだ。
 正確な統計はないが、同園の来場者は市民より観光客の方が多い。「まず地元に愛される施設にならないと。市民を重点に運営したい」と坂井さん。福西理事長も「生態系を学べる場をにし、大人も子供も集う場所に」と話す。一時は水道局内に廃止案もあった同園だが、NPOの力を得て再生への一歩を踏み出そうとしている。
■ 水道局だより No.103 平成15年(2003年)6月発行
この夏、 市営熱帯植物園は生まれ変わります!
7月1日リニューアルオープン!−乞うご期待!−

 水道局では、熱帯植物園を魅力あるものとするため、NPO法人(函館エコロジークラブ)へイベント等の委託を行いました。「市民に親しまれ」、「市民に愛され」、「市民に役立つ」、「また行ってみたくなる」、熱帯植物園の実現のため、次のイベントを開催します。その他、園内には、コオロギやキリギリス等の昆虫も放します。なお、これに合わせてガラス温室の内装工事を行いますので、6月2日〜30日までガラス温室のみ閉館となりますが、その他サル山・水の広場・ちびっこ広場は無料開放いたします。初夏の陽ざしを浴び、はしゃぎ回るサルや、愛嬌たっぷりのアライグマも皆様のお越しをお待ちしています。ご来園の際は、駐車場には限りがありますので、公共交通機関をご利用ください。
所在地・・・・・函館市湯川町3丁目1番15号

〜交 通 、入園料、イベント内容 等 省略〜
  
■ ニホンザル 譲渡見送り  ’03. 6. 4   北海道新聞より
 函館・熱帯植物園

 函館市は4日、市営熱帯植物園の増えすぎたニホンザルを今秋までに京大霊長類研究所(愛知県犬山市)に無償譲渡することで合意した件で、「当面、飼育環境を見守りたい」とし、年内の譲渡は見送ることを発表した。
 同植物園を管理する市水道局の大角幸雄局長は「昨年実施した出産抑制のホルモン剤投与が今春から、効果が出始めた。このため、頭数管理の可能性を引き続き見守る必要が生じた」と語った。
 この問題では民間非営利団体(NPO)法人「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(事務局・東京)が5月30日、動物保護の立場から同市に譲渡中止の要望書を提出していた

■ 函館市営熱帯植物園
http://www.hakodate.or.jp/suidou/institution/botanical.htm

■ 函館市
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/


■ 函館市 水道局
http://www.hakodate.or.jp/suidou/default.htm


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■ 円山動物園サル譲渡計画 ’03.8.28 毎日新聞より
 意見不一致で結論出ず   札幌市監査委員

 札幌・円山動物園のニホンザル譲渡計画の中止を求めた住民監査請求について、札幌市監査委員は27日「委員の意見が一致せず、監査決定に至らなかった」との監査結果を公表した。意見不一致は同市では初めて、市監査事務局によると、全国的にも珍しいという。
 NPO「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(事務局・東京都港区)の会員2人が増えすぎたニホンザルを京大霊長類研究所(愛知県)に譲る計画を知り、今年7月に監査請求した。「動物愛護の精神を広めるのが動物園の目的。それに反して譲渡する理由はない」としていた。
 事務局によると、委員4人のうち3人は「譲渡やむなし」だったが、1人が「市民の議論を経ておらず不当」と反対を表明した。住民監査請求に基づく決定は、地方自治法で全員一致(合議)を条件としている。
 監査結果について、JAVAの服部文恵理事代理は「反対意見があったことを厳粛に受け止めてほしい」とし、9月中にも譲渡差し止めを求めて住民訴訟を起こすという。円山動物園の渡辺則行・飼育課長は「予定通り譲渡する」と話している。



■ 監査委、結論出せず ’03.8.28 朝日新聞より
    円山動物園のサル譲渡問題 
      異例の「合議不調」

 札幌市円山動物園が一部のサルを研究機関に譲渡しようと計画しているのに対し、計画中止を求める市民から出された監査請求について、札幌市監査委員は27日、同市では初めてとなる「合議不調」という異例の結論を出し、是非についての判断は示さなかった。 全国的にも珍しいという。
 監査請求は「動物園のサルは市の財産。研究機関への譲渡は動物園本来の目的に反し、不当な財産会計上の行為にあたる」とし、請求者は意見陳述で「現時点では過密でなく、繁殖制限を徹底すれば過密は防げる」と訴えていた。  地方自治法によると、監査結果で勧告などを決定するには監査委員全員の一致が必要。同市監査委員は公認会計士、弁護士、市議2人の計4人で、これまで6回議論したが、最終的に弁護士は「譲渡は不当」、他の3人は「容認」との立場をとった。 同動物園は「早い時期に監査委員の意見を十分に検討する」としているが、現段階では「譲渡の方針に変わりはない」との姿勢。これに対し、請求者を支援するNPO法人は「譲渡の差し止めを求める住民訴訟の準備を進める」としている。


■ 監査結果まとまらず ’03.8.28 北海道新聞より
円山動物園サル譲渡 監査結果まとまらず
 
請求NPO、住民訴訟へ

札幌市円山動物園による実験用ニホンザルを京大霊長類研究所(愛知県犬山市)へ譲渡する計画の中止を求めた住民監査請求に対し、同市監査委員は27日、「委員の合議が整わず、監査の決定に至らなかった」との結果を公表した。この結果を受け、監査請求した民間非営利団体(NPO)法人「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(事務局・東京)は「あくまで中止を求める」として 札幌地裁に住民訴訟を起こす構えだ。 地方自治法により、監査結果は委員の合議によるが、4人の監査委員の中で「譲渡を差し止めるべきだ」「やむ得ないものとして容認する」と意見が分かれた。監査結果がまとまらなかったのは札幌市では初めて。 住民訴訟について、JAVAは「中止を求める手段。できるだけ早く手続きをした」としている。一方、円山動物園は、譲渡計画について「今後、検討して対応を決めたい」としている。

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 ■ 円山動物園のサルの譲渡問題について(1) ’03年9月4日
市長記者会見記録(抜粋)



《質疑内容》

「円山動物園のサルの譲渡問題について(1)」

北海道新聞

 円山動物園のサルの件なのですけれども,この前監査の方でああいう形で異例の結論だったのですけれども,その後,それを受けてお考えに変化はございますか。

市 長

 一部監査委員から提起された問題は,円山動物園で増え過ぎたサルを他の動物園等に譲渡をするというような同じような目的で飼育をするということの可能性について,手続き的に十分な検討がされていないのではないかというふうな問題提起があったというふうに思います。
 私どもは,一定程度,京都大学の方に譲渡するしか方法はないのではないかという内部的な情報を基にこのような結論を出してきたわけでありますが,ご指摘の点も一応参考にさせていただきまして,今年度中,ご指摘のような調査を再度しっかりいたしまして,そのようなご批判を受けないような処理の仕方をしていきたいというふうに思っております,手続的な問題としては。
 結論が変わるかどうかについては,その出来によって違ってくるというふうに思います。




この内容については,重複した言葉遣いや,明らかな言い直しがあったものなどを整理したうえで作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)
 ■ 円山動物園のサル譲渡問題について(2)
●円山動物園のサル譲渡問題について(2)

市長記者会見記録(抜粋)



《質疑内容》

「円山動物園のサル譲渡問題について(2)」

朝日新聞

 サルの件なのですけれども,今年度中は調査を再度して,その結果についてはそれによって違ってくるというお話ですけれども,ということは,調査結果が出るまでは譲渡を凍結するということですか。

市 長

 一応,今ご指摘がありますので,ほかの動物園等に問い合わせをするというような活動をしながらということで。だから,今すぐ既存の決定事項を実施するということにはならないと。その意味では凍結といえば凍結するということになると思います。



この内容については,重複した言葉遣いや,明らかな言い直しがあったものなどを整理したうえで作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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 ■ サル譲渡 年度内凍結 ’039.5 北海道新聞より
 札幌市長 方針 
受け入れ先を調査

 札幌市円山動物園で増えすぎたニホンザルを実験用に研究所に譲渡しようという同市の計画に対し、民間非営利団体(NPO)法人が反対している問題で、上田文雄札幌市長は4日、「当面計画を凍結する」ことを明らかにした。
 同市長は代替案として全国の他の動物園でサルの受け入れが可能かどうか「本年度中にさらに調査する」とした。
 計画では同動物園の過密解消を理由に、20〜30匹のサルを京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)に譲渡する予定だった。しかし、計画中止を求める「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」が7月に住民監査を請求、札幌市監査委員でも意見がまとまらず、「他の動物園での引き取りや飼育改善の可能性の検討が尽くされていない」などの意見も出された。

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 ■ サル譲渡凍結 札幌市長表明 ’03.9.5 毎日新聞より
 札幌・円山動物園の増え過ぎたニホンザルを京都大霊長類研究所(愛知県)に譲る計画について、上田文雄市長は4日の記者会見で「今年度中に(他に譲渡先がないか)調査し、批判を受けないような形の処理をしたい」と述べ、計画を一時凍結する考えを示した。
 譲渡計画を知ったNPO「動物実験の廃止を求める会」(東京都港区)の会員が中止を求めて住民監査請求。札幌市監査委員は8月、意見不一致で決定に至らないとの監査結果を公表した。その際、「他の動物園などへの譲渡が十分検討されていない」とも指摘していた。上田市長は「監査委員の考えも参考にしたい」と述べた。

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 ■ 札幌市長が凍結を表明 再調査へ ’03.9.5 朝日新聞より
 円山のサル譲渡計画 再調査へ

 上田文雄・札幌市長は4日定例記者会見で、同市円山動物園の一部のサルを研究機関に譲渡しようとしていることについて、計画を凍結し、研究機関に譲ることが適切かどうかを今年度中に再調査することを明らかにした。 計画中止を求める市民から出された監査請求を審査した市監査委員が8月、合議不調という異例の結果を出し、是非についての判断を示さなかったうえ、委員の1人が「譲渡は不当」との見解を示した。 上田市長は「(委員から)指摘された点も参考にし、批判を受けないようにしていきたい」と述べた。

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 ■ 譲渡中止求め提訴   ’03.9.25 北海道新聞より
円山動物園のニホンザル
 譲渡中止求め提訴   愛護団体

 札幌市円山動物園で余剰となったニホンザルを実験用に京大霊長類研究所(愛知県犬山市)に譲渡する計画について、民間非営利団体(NPO)法人「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(事務局・東京)のメンバー2人が25日、札幌市の上田文雄市長らを相手取り、譲渡中止を求める住民訴訟を札幌地裁に起こした。 サルの譲渡計画をめぐっては、JAVAが同市監査委員に監査請求したものの、監査委員側は8月下旬に「委員の合議が整わず、監査の決定に至らなかった」とした。 今月上旬になって上田市長が、動物愛護団体などの反発に配慮する形で「当面、計画を凍結する」との考えをあきらかにしているが、JAVA側は「譲渡は不当だという根本的な問題をあいまいにしたままで、納得できない」として、提訴に踏み切った。

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 ■JAVA  ’03.9.25 Ref.No.150925-1
News Releaseより 
 JAVA 本日付けで 「住民訴訟」
   〜円山動物園、猿の実験用譲渡計画問題〜

札幌市円山動物園が計画している「猿の実験用譲渡」に関して、NPO法人動物実験の廃止を求める会ーJAVA(事務局東京都港区 理事長:長谷川祐一)は、9月25日付けで、札幌市長及び円山動物園園長を相手取り、住民訴訟を起こした。  訴訟の趣旨は、「動物愛護の普及を設置目的とする動物園が、その目的に反して実験用にサルを譲渡することは、不当である。札幌市の市有財産である動物園のサルが、不当に処分され存在しなくなることで、札幌市には大きな損害が生じる。しかも、円山動物園は、繁殖制限措置を十分に行っておらず、サルの適正飼育の義務を怠っていた」というもの。

 検討する譲渡先には「京大霊長類研」も入っていた!!
 「凍結」は、世論の沈静化を狙ったものか?


同問題については、住民監査請求が起こされていたが、一部の監査委員が「譲渡は不当」と主張するなど、動物園側にとっては極めて厳しい結果が出されていた。それを受け、去る9月4日、札幌市長が「年度内は譲渡を凍結したうえで、他に受け入れ先の動物園がないか検討する」と表明していた。
 「凍結」が報道されたことにより、「実験用譲渡が見直される」と受け止めた多くの市民から、当会へも、喜びの声が寄せられていた。
 ところが、JAVAが、この点について、円山動物園の北村園長に確認したところ、「今後、検討する譲渡先のの中には、京大霊長類研究所も含まれている。動物園の受け入れ先が見つからなければ、当然、京大に譲渡することになる」との見解を示したのである。「検討する譲渡先の中に、動物園だけでなく実験施設も入っている」というのだから、これでは、市民を欺いたのも同然と言える。「世論が下火になったところで、当初の計画通りに実験用譲渡を行おうと目論んでいるものとしか考えられない」として、当会は、北村園長に対して、厳重に抗議した。

<問い合わせ先>
■ NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA)事務局
   TEL:03-5419-8106 FAX:03-5419-8107


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 ■ 円山動物園のサル譲渡計画
    NPO、中止求め提訴  ’03. 9.26 毎日新聞より
 札幌・円山動物園が増え過ぎたニホンザルを京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)に譲る計画について、NPO「動物実験の廃止を求める会」(JAVA、東京都港区)は譲渡中止を求めて住民訴訟を起こすことを決め、26日、上田文雄・札幌市長と北村健一園長を相手取った訴状を札幌地裁に送った。 この計画を巡っては、上田市長が9月4日の記者会見で「(他に譲渡先がないか)今年度中に調査する」と述べていた。だが、北村園長がJAVA側に「譲渡先候補には実験施設の霊長類研も含む」との見解を示したことから、提訴を決めたという。上田市長は「訴状を十分検討して、慎重に対応する」とのコメントを出した。JAVA側の住民監査請求に札幌市監査委員は8月、意見不一致との監査結果を公表。その際、「市は他の動物園などに譲渡できないか十分に検討に検討していない」と指摘した。

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 ■ 円山動物園のサル譲渡計画
    中止求め住民訴訟  ’03. 9.26 朝日新聞より

 札幌市円山動物園が一部のサルを研究機関に譲渡する計画について、市民2人が25日、上田文雄市長らを相手取り、譲渡の中止を求める住民訴訟を札幌地裁に起こした。 原告側は7月、この問題で住民監査請求をしたが、市監査委員は「合議不調」という異例の結論を出し、是非につての判断は示していない。 市の計画では、同園にいる20〜30匹を繁殖用として京都大学霊長類研究所に無償譲渡する。同研究所は実験動植物などを確保する園の計画の一環としてニホンザルの繁殖コロニーとなる予定で、この動きに連動した計画とされる。 原告側は「動物実験は動物の心身に著しい苦痛を与え、実験後に殺されることから動物愛護とはほど遠い行為。実験用にサルを譲渡することは動物園の設置目的に違反する」としている。 上田市長は、この計画を凍結したうえで、研究機関に譲ることが適切かどうか再調査することを表明している。

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 ■ 円山動物園のサル譲渡問題
     差し止め求め住民訴訟 ’03. 9.26 読売新聞より
 札幌市・円山動物園(北村健一園長)のニホンザル譲渡問題で、動物愛護団体のメンバー2人は25日、上田文雄市長と北村園長を相手取り、譲渡差し止めを求める住民訴訟を札幌地裁に起こすことを決め、同地裁に訴状を送付した。  提訴するのは、NPO法人「動物実験の廃止を求める会」(長谷川祐一理事長、事務局・東京)のメンバー。同動物園が、増え過ぎたニホンザルを実験動物の繁殖用として京都大霊長類研究所に無償譲渡する計画に対し@動物愛護を目的にした動物園が目的に反して譲渡するのは不当A市有財産のサルが存在しなくなることで、大きな損害が生じるーなどとして、提訴に踏み切った。  この問題では、当初、譲渡に前向きだった上田市長は「他に受け入れ先となる動物園等があるかどうか、再調査する」と慎重姿勢に転換していた。上田市長は「訴状を十分検討して、慎重に対応させていただく」とのコメントを発表した。

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 ■ リスザル 間近で見て ’03. 8.10 北海道新聞より 
 ドーム型飼育舎、来春登場

 札幌市円山動物園は本年度、園内の人気スペース「こども動物園」の一部を改修し、小型のサルが遊ぶ姿を間近で見られる全面ガラス張りのドーム形「リスザル飼育舎」(仮称)を来春、オープンさせる。 こども動物園は、子供が野外で実際にヤギ、綿羊などに触れられる施設。この一角にあり、リスザルなどを飼育する総合博物館(1981年開館、200平方メートル)が老朽化したことから、改修することにした。 同博物館の一部60平方メートルを解体し、空いたスペースを含めて120平方メートルのガラス張りのリスザル舎を建設する。 現在、設計の細部を詰めているが、施設はドーム形で、中央部分の入園者用通路もガラス張り。入園者の頭上をリスザルが駆け回れるような構造にする。改修に伴い、現在6匹のリスザルを30匹前後にまで増やす。 さらに、こども動物園の正門を改修し、あずまやを2棟増設するなど「子供たちからより親しまれる場所」(同園)を目指す。総事業費は約1億5千万円。リスザル舎のオープンは来年4月下旬の予定。

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 ■ 円山動物園の譲渡は適法 原告NPO敗訴
   (札幌地裁判決)   ’04.7.29 北海道新聞より
「市財産に損害与えぬ」

札幌市円山動物園がサル山の過密解消のためニホンザルを動物実験の繁殖用に京大霊長類研究所(愛知県犬山市)へ譲渡するのは違法だとして、東京の民間非営利団体(NPO)法人「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」のメンバー2人=札幌市在住=が、上田文雄・札幌市長に譲渡の差し止めを求めた住民訴訟の判決が29日、札幌地裁であった。生野考司裁判長は「譲渡は繁殖目的で札幌市に財産上の損害を与えるものではなく、違法とは言えない」として、原告の請求を棄却した。

訴訟で原告側は 
@増えすぎたのは繁殖制限が不十分だった。
A譲渡は動物愛護管理法が定めた動物園の設置目的に反する。
B譲渡は市有財産の損失にあたる。
ーなどと主張していた。

これに対し、被告側は「動物愛護管理法は一般的な努力義務にすぎない。譲渡先の研究所も終生飼育すると表明しており、有償譲渡なので財産上の損害も生じない」と反論していた。
昨年6月、円山動物園がニホンザル約130匹のうち2・30匹を京大霊長類研究室に譲渡する計画が明らかになり、JAVAが譲渡差し止めを求め住民監査請求したが、監査結果がまとまらず、同年9月、JAVAが提訴した。

市は、いったん譲渡を凍結して全国の動物園など51施設に受け入れを打診したが、すべて拒否されたため、今年3月、同研究所に譲渡する意向を固めた。 現在は140匹まで増えた。