ENA_HOUSE REPORT NO.2
ENA_HOUSEとは岐阜県恵那市で建築中の住宅の愛称
です。左官屋さんはすごいスピードで土壁下地の小舞
竹を編んでいました。竹の隙間から柔らかい光と風が
入ってくるのがとても気持ちいい一時でした。
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バルコニーのガラス庇

写真撮影 小林住建(株)清水氏
 
     建築は構造体の時が一番美しい

  今回は、構造のことを書いてみたいと思います。当初から地盤に多少の懸念があり、この住宅 はちゃんとしたボーリング調査を行い、地耐力と土質の性状を確認しました。土岐市の泉町で親切 なボーリング屋さんと出会え、関西の半額程度でやって頂けました。又、基礎はベタ基礎にして全 体を土間下で外断熱を行うことにより地盤によくないことが起こった場合に充分耐える堅牢な盤に すること、立上りの地中梁をその盤と一体化し換気口による欠損をなくすこと、寒がりな建築主の 為に床下からの冷え込みを防ぐこと、床下を乾燥させかびの発生を防ぐこと、という一石四鳥をね らったのです。
  2階建て木造住宅にもかかわらず、構造計算もしました。耐久性住宅とは何か・・について熟慮 した結果、一度きちっとやってみたらどんなものかわかるだろうと思ったわけです。
  結果的には工務店も大工も県の検査官もやたらと丈夫だとややあきれる程度になったわけですが、 基礎立上りの形状を整理してコンクリート打設を簡単にしたり、材料の種類・仕入れの方法を工夫 して金額的なやりくりをしながらここまでやれるのだと自信もついてきました。

  写真でご覧の通り主要な柱は桧ですが、間柱・管柱は一部杉も使っています。岐阜はご存知の通 り木材の産地ですが、関西での普請と比較すると贅沢に感じるほどです。金物は周辺の人が見て驚 いたようですが、サイズアップしています。というのは、構造計算をした理由の一つでもあるので すが、今回の設計では東面に大きな連続した開口部が必要となったため、地震時のひねりと部分的 に大きな引き抜き力が柱にかかるのではないかと考えたからです。

  建築はこの構造体の建設時期が最も美しく見えます。それはやはり建築の持つ偉大なパワーが 構造の骨組に集約されているからだと思います。鉄筋コンクリートの場合もそう感じます。床や天 井の仕上げが無い大きい空間にいるだけで、建築は語り掛けてきます。
  仕上げをするということの意味を度々自問自答するのですが、今回もこまい壁を通して入ってく る柔らかい光や風にうっとりしてしまうのでした。
                                        2001.7.28


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