地域国際化セミナー

第2分科会「在住外国人の子どもと教育−21世紀の学校と地域に望むこと」


報告要旨

(この分科会は、東京国際交流財団主催の地域国際化セミナーの一環として開催されました。)

日時:2000年2月12日(土)10時〜12時30分

会場:東京国際フォーラム・ガラス棟会議室G409(定員81名)

テーマ:日本の学校に通う外国人の子ども達が、これまでどんな問題を抱えてきたのかを振り返り、その問題の解決のためになすべきことを探り、子ども達のための21世紀の学校と地域のあるべき姿について考える。

パネリスト:
  呉崙柄(民族共生教育をめざす東京保護者の会)「在日コリアンの子どもと教育

  岩田忠(葛飾区立双葉中学校)「中国帰国者の子どもと教育−「引揚げ」の子どもたちが照らし出してきたもの

  ルシエネ・ユカ・アキズキ・マツバラ(兵庫県立神戸甲北高校)「ブラジル人の子どもと教育」

  小宮山健治(川崎市教育委員会)「多文化共生の社会をめざして−川崎市外国人教育基本方針の改定にあたって

コーディネータ・司会:山脇啓造(明治大学)

プロフィール:

呉崙柄(オー・ユンビョン) 在日韓国・朝鮮人多住地域である東京都荒川区在住で、貴金属加工店を営む。1945年韓国済州島生れで、1965年来日。1984年、長女の就学をきっかけとして、日本の学校に通う在日韓国・朝鮮人の子ども達の民族的アイデンティティの回復と子ども達が尊重される教育環境をめざし、コブクソン子ども会を始める。1995年から、民族共生教育をめざす東京保護者の会事務局長。一男二女の父親。

岩田忠  葛飾区立双葉中学校夜間学級教諭。1976年に江戸川区立葛西中学校の日本語学級担当教諭となって以来、中国帰国者家族をはじめ外国から渡日した子どもたちの日本語教育に従事する。中国帰国者の子どもたちの就学・進路保障をはじめ、家族の生活保障のための活動に関わっている。江東区立深川第五中学校教諭を経て、1998年4月から現職。主な論文に、「引き揚げの子どもたちの教育の変遷と現状−日本語学級での受け入れを通して」『国際教育』第3号(1996年)と、「中国帰国者の子どもたち」『子どもの人権双書3 マイノリティの子どもたち』(明石書店、1998年)。

ルシエネ・ユカ・モチズキ・マツバラ  兵庫県立神戸甲北高校3年生。1981年ブラジル・サンパウロ市生れの日系3世で、1988年、7歳の時に家族と共に来日。札幌、岡山の学校を経て、1995年、神戸に転校し、現在にいたる。今年4月に慶應大学へ進学予定。高校2年生の時(1998年11月)に日本国連協会主催の高校生の主張コンクールで、「ブラジル人としての私」と題した発表を行い、文部大臣賞を受賞。以来、多数の新聞、テレビで報道される(最も最近の番組に、2000年1月に放映されたNHK・BS1「ハロー・ニッポン−聞いて欲しい 子どもたちの声」)。現在、神戸で阪神大震災をきっかけに多言語放送を始めた、コミュニティラジオ局「FMわいわい」(インターネットで受信可能)で、毎週金曜夜10時から1時間放送される「多文化子どもワールド」のパーソナリティを務めている。

小宮山健治  川崎市教育委員会総務部人権・共生教育担当主幹。教育委員会において、学校教育・社会教育分野にわたる人権教育の総合的な推進窓口、調整役となる部署で仕事をしている。約2年間の検討作業を経て1998年4月に改定された「川崎市外国人教育基本方針−多文化共生の社会をめざして」を取りまとめた事務局長。教育委員会に入る前は、在日コリアン多住地域にある川崎市立桜本中学校の教員。

山脇啓造 明治大学商学部助教授。コロンビア大学国際関係大学院修了。1997年から、東京都国際化推進指導者セミナーに参加し、「出入国管理制度を考える」(97年)、「外国人居住者の生活・労働・医療」(98年)分科会コーディネータ。主著に『近代日本と外国人労働者』(明石書店)、『「韓国併合」前の在日朝鮮人』(共編、明石書店)、『超過滞在外国人と在留特別許可−岐路に立つ日本の出入国管理政策』(共編、明石書店)。

参加の申込先:東京都国際部(担当・曽我、東山)FAX 03-5338-1329 (tel 03-5388-3163)
               名前、所属団体名、連絡先電話番号、参加する分科会名を書いてFAXで(FAXがない場合は電話で)申し込んでください。


2000年1月8日開設
2000年3月4日更新