<<新しい歴史教科書をつくる会 山形県支部>>

新教科書読み比べ---感想集

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韓国併合毎日読んでる者さん
日中戦争火の鳥草さん
日中戦争毎日読んでる者さん
日露戦争毎日読んでる者さん
韓国併合早風さん
日中戦争早風さん

韓国併合

「毎日読んでる者」さんから(「正気煥発掲示板」01/05/14(Mon) 20:26)

あのような教科書(他の7社)の歴史を教えていたら、歴史というものを理解できなくなる。
歴史のリアリティから遠ざけている。
だからそれは愚民化教育である。
それが一番問題のところ。
個々のところも問題だけれど、姿勢のところで一番問題がある。
民族間、国際間の関係がいかに厳しいものであったのか、ということを隠して、何かきれいごとを想定して、その立場から日本の近代のふるまいを断罪する姿勢をとっている。
それが間違い。
これは愚民化教育で、日本の将来を危うくする。

●東京書籍
「植民地化の動き」など、はじめからない。
日本の対朝鮮外交についての考え方の中心は何かといえば、要するに朝鮮は時機に適応していないと、それが日本や東アジアにとって非常に不幸な事態をもたらすということを認識していたことである。
日本が朝鮮を植民地化しようというような欲望をもっていたなんて、全くの嘘である。

同じ日本人でやりましょうということなので、基本的にはそんなに差別をしていない。
それでも差別があるというのはそうかもしれない。
が、併合とは何か、植民地化したことのように受けとめて、それで差別されたというのは矛盾である。
植民地なら差別されるのは当然。
著者も植民地化されてないと思っているから、差別のことを書くのじゃないか。

●大阪書籍
「うばって」「にぎり、」「解散させ」「射殺」と、法に基づかないで力だけでやってきたように書いている。
伊藤博文の暗殺のこと、法を犯す重大な、不法な殺人であることを言わないで、何かほめるような感じに書いてある。冗談じゃない。
条約において併合を決めておいたのだから、不法に総督であるのではない。
それを射殺したというのは重要な犯罪である。
犯罪者として扱うべきである。
それを英雄視している。冗談じゃない。不法な殺人を許している。
法治国家において許せるのか、
不法な手段に訴えたと書いて貰わないと、道徳の問題として困る。

●教育出版
「いいつくせない苦しみを与えた。」
何を根拠にいっているのか、そういう調査資料有るのか、差別するっていったってしようがないことがある。
朝鮮がきちんとやっていればこんなふうにならない。
対等に出来る相手ならこんなことにならないのだから。

●日本書籍
「軍隊の力でおさえた。」
軍隊でてくるが、政府間の交渉、きちっとやっているのだから。
力関係はあるが、それは今もある。
国際関係はいつも力関係で、軍事力がいつも一番大きな要素を占める。
これ、あたりまえのこと、何か特別のように書かれるのは心外。

●扶桑社
「はげしい抵抗」
これ、事実と違う。修正前が正しい。
しかし、この文の前に 「一部に併合を受け入れる声もあった」とあり、うまくやったという感じ。
これなら良いと思う。
他の教科書とは全然違う。

●扶桑社(修正前)
バランスのとれた書き方。いろんなこと考えて書いてある。
だけど、これは子供には伝わらないだろう。
子供には、確かに難しいかも知れない。

韓国併合

早風さんから(「正気煥発掲示板」01/05/23(Wed) 23:42)

7社の教科書に共通するのは、韓国の立場本位の記述ばかり、
ということです。韓国の教科書・教材から採っているのでは
ないか ? と疑わせる内容です。

また、扶桑社版を含め、8社に共通する諸事項の一つは、(保
護国化、植民地化に際して)「武力を背景に」「日本の軍隊
が」という用語が、版で押したようについてまわる、という
問題。

当時、属国化、植民地化に際し、武力を背景に、というのは、
万国共通で、当たり前なんですがね(通常の外交ですら、武力
が背景になっているのですから)。

この伝でいくなら、他の多くの事項にも、いちいち「武力を背
景に」「軍隊が警戒するなか」と書かなくてはならなくなりま
す。

つまり、「日本の軍隊が」などと、ことさら書いているのは、
自虐印象操作の意図が、少なくとも従来の7社教科書には有る
のを感じます(扶桑社版も、ここでは遠慮し過ぎていますね)。

7社版の「凄まじさ」は、絶句ものです。したがって扶桑社版
の登場は、当然であり、ようやく歴史教科書改善の端緒につ
いた、の感があります。


日中戦争

「火の鳥草」さんから(「正気煥発掲示板」01/05/17(Thu) 00:02)

扶桑社以外の、日中戦争に関する、初めから悪玉、善玉と決めてかかるこの記述は一体、本当に教科書なのであろうか?
しかも、不思議なことに、これらの教科書における日本の戦った相手は共産軍であり、中華民国軍ではない。これは、明らかにおかしい。史実に反する。まるで、中国共産党の機関誌だ。

私は、日中戦争に限らず、今時の戦争に関する歴史書はほとんど読んでいる。特に日中戦争に関しては、以下の2冊がよい。
(1)古屋哲夫「日中戦争」岩波新書
(2)臼井勝美「日中戦争」中公新書
この両書籍を読めば、日中戦争の実相を知ることができるであろう。さすがの岩波新書でも、その記述は、ほとんど扶桑社の記述に近い。つまり、善悪を記述するのではなく、その時の状況、リーダの考え方を刻々と書いてある。
是非、学生には、この両新書を読んでみることを勧める。

新書は教科書ではない。従って、筆者の善悪の価値観が色濃く出てもおかしくない。それが、両新書とも、そうは決めつけず、きっちっと双方の立場から事実を記述している。一方、偏った価値観の押しつけがあってはならない教科書が、善悪を一方的に押しつける。これでは、共産党のプロバガンダではないか。たまったものではない。
このような教科書でならった学生が、本当に哀れでならない。
繰り返す。学生諸君、上に示した、新書を、どうか読んでもらいたい。日中戦争の日本、中国(当時は支那)の実態を、本当によく知ってもらいたい。

中公新書の最後は、以下の記述で終わっています。参考まで。

【小林浅三郎支那派遣軍総参謀長は、(昭和21年)7月31日天皇に拝謁、帰還の上奏を行い、
「顧みれば事変勃発以来満8年間、みいつの下・・・・ついに支那事変解決に関する重責をはたしえずして、皇国今日の事態を招来するに至りし点、まことに慚愧にたえず、とくに終戦の御聖断をたれたまえる、御辰襟のほど拝察し奉り、恐懼おくところを知らず。

   しかるに今日まで幾多忠勇なる陛下の赤子(せきし)をホウテキにたおし、あるいは病魔に失いしは、まことに恐懼のいたりにして、とくにその遺族が苦難の前途に想到するとき、まことに断腸のきわみなり」と報告した。】
 このとき、本人は途中から胸が詰まり天皇の前で、泣き声となり、回りの者全てが、もらい泣きしたと伝えられる。このような事実は教えるべきであろう。

日中戦争

「毎日読んでる者」さんから(「正気煥発掲示板」01/05/18(Fri) 01:09)

■南京事件は扱いが難しい。
東京裁判で出たきたが、ちゃんとした証拠がない。
死体はたくさんあったが、それが戦時国際法違反にあたるものであるということは、立証されていない。
疑わしきは罰せず、というのが、司法の原点だから、その観点に立つと、南京事件があったかどうかは疑わしい。
だから日本軍がやったということを決めつけるのはおかしい。
日本の教科書が、そのことを無視して、東京裁判の判断を絶対視したり、中国政府の主張に影響を受けたりするのはおかしい。

扶桑社の立場が一番まとも。
あっち側の立場(他の7社の教科書)は、あったと、決めつけている。

南京事件は難しいが、ここは要。
ここであっちが負けると、総崩れになる。
日本の戦争についての見方が総崩れになる。
簡単に言えば、東京裁判の史観が崩れる。
だから向こうも頑張る。
南京事件は、日本が悪いことをしたという象徴になっているから。
南京事件がはっきりすると、そんなことなかったとなると、どこまでいっちゃうのか、
アメリカの原爆投下の問題までいってしまう。
日本が悪いことをしたのだから、原爆投下は当然、と言っている人がいるから。
だからこれは極東軍事裁判の問題で、対中国の問題だけでなく、戦後処理全体の問題にかかわってくる。

■東京書籍
「盧溝橋事件」に関する記述について
書き方が適切でない。
日本軍は空弾で演習をしていた。そこへ実弾が撃ち込まれた。
演習は許されていたのだから。
共産党が発砲したが、国民党と戦うことになった。

「女性や子どもをふくむ中国人を大量に殺害しました」の記述について
どこに証拠がありますか、
もし、このことを書くのであれば、証拠がきちんとある、通州事件について、何故言及しないのか。

■大阪書籍
東京書籍と同じことが言える。
「イギリス・フランス・アメリカ・ソ連などの中国援助」の記述について
裏を返せば、アジアでは、中国だけがヨーロッパ勢力に加担したということ。
アジアの戦線において、中国だけがヨーロッパに加担した。

■教育出版
東京書籍などと同じことが言える。
「宣戦布告のないまま」の記述について
国と国なら宣戦布告できるが、中国は国として体をなしていない。
いろんな勢力があり、宣戦布告だって、だれに言ったらいいかわからない。
要するに中国、めちゃくちゃなのだからしようがない。

■ 日本書籍
東京書籍などと同じことが言える。

■ 清水書院
東京書籍などと同じことが言える。
「とくに南京占領にさいしては、捕虜・武器を捨てた兵士、老人・女性・子どもまでふくめた民衆を無差別に殺害した。」の記述について
これでは、出会った人、全部殺したということになる。
滅茶苦茶な書き方。

■帝国書院
東京書籍などと同じことが言える。
「諸外国から「日本の蛮行」と非難されました」の記述について
いつのことか、当時はそんな非難全然ない。
東京裁判で出てきたのに、やっているときに非難されたように見える書き方。
一部のニュースにそれらしきことが書かれていたというのはあるが。
すぐに外国が反応しているなんて、事実としてない。
これはずるい書き方。

■ 扶桑社
「盧溝橋事件」の記述について
正確に書いてある。

「(このとき、日本軍によって民衆にも多数の死傷者が出た。南京事件)」
これは、書けって言われて書いたのだろうね。
どれだけ証拠がありますか。

■ 扶桑社(修正前)
これが一番妥当。

日中戦争

「早風」さんから(「正気煥発掲示板」01/05/25(Fri) 00:58 & 01/05/26(Sat) 01:22 )

<東書版>
北支での日本側・関東軍の政戦略は、満州国防衛のために、抗日
支那勢力を、満州国内と長城線から遠ざける目的が根底にありま
した。これを書かずに、唐突に「さらに華北に侵入」と書くのみ
では、はしょり過ぎであり、何も分らないどころか、「華北に侵
入」した日本軍が盧溝橋事件を引き起こして全面戦争に進んだ、
と誤解させてしまう記述法になっています。

<大書版>
「蒋介石が共産党をおさえて統一を進めようとしました」の次に
「そのため、共産党は長征を行なって」云々とありますが、「そ
のため」の語では、その前後の文がつながってはおらず、隠し事
の有るような、かなりの悪文になっています。つまり、ここでは
蒋介石の滅共戦により、中共が総崩れの敗軍として追い詰められ、
山奥へ(長征)逃亡・避難したこと、中国の内戦が相当悪化してい
たこと、などを隠しながら、後の文中で、中共の毛沢東に花を持
たせるような記述をしているため、文に無理が生じ、意味が半分
しか分らない記述になっているのです。キーワードは長征。この
語の事実実態が説明されていなければ、この部分の記述は不可解
なものとなるのは当然です。

<教出版>
これも同様、中共を美化して国共内戦と長征の関係をごまかした
記述で、しかも文章からして大書版とソースが同じと疑わせる表
記法となっています。
また、盧溝橋事件のところで、「宣戦布告のないまま」とあるが、
日本のみか、中国も、つまり両国とも宣戦布告をしなかった、と
いうことが、この他の教科書もそうだが、あいまいになっていた
り、日本だけがしなかったと受け取られるような記述になってい
ます。宣戦布告の有無が、記述価値ありと判断しているなら、両
国ともしなかったことを、明記しなければならないでしょうに。

<日書版>
「根拠地を延安に移した共産党は」と、やはりさりげなく書くが、
どうしても中共を前面に出さなければならないらしい。実態上、日
本の主敵は蒋介石の国民政府軍だったのだが・・・。中共の存在証
明が、どうしても必要、ということでしょうね。
共産党が「ゲリラ戦」云々の記述も同様。しかも、そこに「注2」を
付加して、日本軍の攻撃を「三光作戦(焼き尽くし、殺し尽くし、奪
い尽くす)」として非難した、などと、教科書の限られたスペースに、
わざわざ「一作戦」の解説を載せている。その意図、推して知るべ
し。
また、日本の不拡大方針に触れていない。

*7社はどれも類似品で、批評・感想も繰り返しになるので、あとは特
徴的なことのみ書きます。

<文教版>
中国の地名をなぜカタカナで表記する? 現地語発音になるべく近い表記
にする、ということか。なら、なぜ「中国」をそうしないのか。なぜ、
アメリカ、イギリス、フランス、の語をそうしないのか、という疑問が
湧きます。姿勢が一貫してないのです。筋を通せない原因は、曲学阿中。

<清水版>
枠内コラムに「日本軍は食糧等の補給体制不十分のため、兵隊が暴れて
不祥事頻発、云々」の主旨で書かれていますが、この書き方だと、日中
戦争全期間・全日本軍のことと、子供たちは思ってしまいます。全日本
軍・全期間を通して、補給不備による「略奪・放火・虐殺」が盛行した
のでしょうか。そうでなければ、犯罪的なコラム記事です。

<帝書版>
「日本軍は中国南部に向かって侵攻し、上海や首都南京を占領」と、簡
単に述べられていますが、盧溝橋の時も上海戦勃発時も、日本には思い
もよらぬことで、対支戦の準備など無く、不拡大方針だったことが、全
く述べられていない。なのに、中国国内が団結したことは、版で押した
ように、きちっと記述されている。7社に共通のことだが、いったいど
この国の教科書なのか、と首をひねらざるを得ません。

<扶桑社版>
このような記述は、諸事情に鑑みるなら、とりあえず言うことはありま
せん。当時の日本の立場をきちっと打ち出しながらも、より客観的な記
述になっていると思います。近頃、珍しい歴史教科書ですね。

* 7社の共通項。その内容は、とうてい「歴史の叙述ではない」。


日露戦争

「毎日読んでる者」さんから(「正気煥発掲示板」01/05/19(Sat) 01:45)

■日露戦争は大東亜戦争に至る重要な経過点であり、その間の日本及び東アジアをめぐる歴史を理解する上で、最も重要な出来事であるのだから、その経緯と担っている意味を詳しく述べることは必要である。
その点で扶桑社の書き方は理解できるし、評価も出来る。
但し中学生の教科書としてみた場合に、記述が細かすぎるので、特に小村意見書、そこをもう少し要約して書くべきであったと思う。

■東京書籍
○「日本軍は苦戦を重ねつつも戦局を有利に進め、日本海海戦でも勝利をおさめました。」の記述について
これは当時の日本軍がおかれていた状況を客観的に表現していない。
日本は諸外国からみても勝てないと思われていた戦いを戦ったのである。
そのことは日本がいかに窮地にたたされていたのかを表している。
但し日本が欧米勢力に屈服しつづける、そういう選択をとっていれば話は別である。

○「社会主義者の幸徳秋水やキリスト教徒の内村鑑三などは開戦に反対しましたが、ジャーナリズムの主張する主戦論が世論を動かし」の記述について
こういう書き方おかしいじゃないの。
著名人に反対した人がいたのは事実でしょうが、「ジャーナリズムの主張する主戦論が世論を動かし」なんて。
では、ジャーナリズムが戦争責任を負っているのか、それはそうでないので、つまり「幸徳秋水や」「内村鑑三」とは意見を異にするたくさんの人がいたのでしょう。
だからこの書き方はおかしい。
もっと言えば、「幸徳秋水」や「内村鑑三」が正しくて、他の人はジャーナリズムの誤った考えに引きずられたという書き方になっている。
どうして、そんなこと、言えるのか。

○「国民ははげしく政府を攻撃し、東京では、暴動をともなう民衆運動もおこりました(日比谷焼き打ち事件)。」
不満というのはいつだってある。
「国民ははげしく政府を攻撃し」というのが当時の一般的な世相を伝えることとして、書いて良いのか。

○「さらに、戦後も軍備の拡張が進められたため、国民の負担は軽くなりませんでした。」
それはそうかもしれないが、国民の生き残りのためには軍備の拡張が不可欠であった、という事実を隠蔽している。

○「君死にたまふことなかれ  与謝野晶子」
これは歌としては評価できる。弟のことを思う心情を歌っているのである。しかし、国を思う心は全く忘れられているので、この歌によって当時の国の政策を判断する材料として教科書に記載するのは一面的で不適切である。

■大阪書籍
東京書籍と同じ
○「南満州鉄道株式会社」
のことに触れている。だとすれば、「南満州鉄道株式会社」の権益をめぐってアメリカとの争いがあったと、
それが日米対立の遠因になっているということも書くべきではないかと思う。それに触れるならば。 もっと言えば、日露戦争の後、アメリカは日本を仮想敵国とする戦略を本気に考え始めたのだから、そのことも書いてよいのではないか。
要するにバランスのとれた書き方でない。

■日本文教出版
これは、割合、きちんと書いてある点もある。東京書籍、大阪書籍より良い。

■扶桑社
○「ロシアは、日本の10倍の国家予算と軍事力」の記述について
軍事力の差をちゃんと述べている。

○「戦場になったのは朝鮮と満州だった。」の記述について
韓国の教科書などを見ると自国が日露戦争の戦場になったことを非難している。
国際関係上、非難できるかどうかは別として、朝鮮が戦場になったことをきちんと書いてある。

追加分(01/05/24(Thu) 01:09)

■教育出版
○割合、うまく書いている。

○ただ、日本がどうして開戦に踏み切ったのかということが伝わってこない。
もっと分析すると、ロシアが傲慢なのだ。要するに差別意識があるのだ。
白人の差別意識、この時代は人種差別が強くて、まともな交渉をしてくれない。
扶桑社の教科書にはその点が書いてある。
それで開戦に踏み切らざるを得なかった。
そうした差別という背景を考えると、開戦に踏み切ったということには、大きな意義があった。
アジアにそこまで強い意志を示した国は他にはない。
つまり欧米と戦わざるを得ないのだという強い姿勢を示した国は、ほかにないでしょう、ということが伝わってこない。だから勝ったことによって、どれだけアジアの国に勇気を与えたかということが書かれていない。
それはちょっと不満だねえ。

○「賠償金のないことなどに強い不満の声があがり・・・」の記述について
その背景には反戦論もあったけれど、ロシアは許せないという気持ちが国民にあったのでしょうが、それが伝わってこない。扶桑社のは読みとれる。
反戦論は一部の考え方なのである。ジャーナリズムがあおったのではなくて、日本人の魂というのがあって、戦わざるを得ないという気持ちになったのでしょう。そのことをきちんと書いて欲しい。
扶桑社以外の全部についていえるが、教育出版のを読んで、割合ちゃんと書いてあるから言った。

■日本書籍
○よくない。

○「日本は朝鮮の支配をめざしていたので、ロシアとの対立がはげしくなった。」の記述について
ロシアが朝鮮をねらっていたから、対抗措置として、そうなっているのである。
どちらが、しかけているのかという話なのだから、
それはロシアと日本とで見解が一致するとは思えない問題である。
だけど、日本人は日本の立場に立たざるを得ないので、ロシアが朝鮮を支配したときに日本がいかに危険な立場に立たされるかということを理解した上で、そのことが伝わるような教科書を書くべきである。
だからこの書き方おかしい。

○日本が開戦に踏み切った理由についてきちんと書いていない。

○「キリスト教徒の内村鑑三や社会主義者の堺利彦・幸徳秋水らは戦争反対をとなえた。」の記述について
ことさら教科書で言う必要があるのか。理解できない。
出来ることなら戦争をしたくないというのは当たり前のことでしょう。
もし誰それが戦争を反対したと書くなら、どういう解決法を考えていたのかをきちんと書くべきでしょう。
反対、反対って、反対してどうするのですか、ということ。
つまり、戦争を選択したということは理解できる選択肢である。
じゃあ、戦争を反対した人にはどういう戦略があったのかを書かなければ一面的な記述になる。

○「日本が賠償金を得ることができなかったことから、・・」
この書き方はフェアでない。
お金は解決の手段だが、お金だけの問題でない。
その背景にロシアに対するにくしみがあったのだ。
ヨーロッパの覇権主義、これが日本に及んできて、それがにくかったのである。
日本はプライド持っているから。
その背景を隠しておいて、単にお金がもらえなかったからと矮小化するべきでないでしょう。
やはりロシアがにくかったのだ。それが全体的に伝わってこない。
ヨーロッパの植民地主義が日本に押し寄せていた。
戦争はもともと商売の話ではない。
お金を貰おうとして戦争をしているのではない。

●日露戦争の背景に人種差別があったことを語っておかないと、日露戦争の意味が分からない。
人種差別は、まだ完全に解消されているわけではないから。
植民地主義と一体となっていて、植民地主義を正当化する理由になっている。
そこが問題。
自分たちが優れているのだから支配するということ。
●人種差別の優越感と一体となっているのがヨーロッパに定着したキリスト教。
みんなに教えなければいけないと思ってる。。
それと似ているのが共産主義。
世界全体が共産主義になることが目標で、どっちみちそうなるのだと考えていた。
広められると妄想しているところに差別がある。
自分たちは正しいと思っている。
両方とも、理論的には何の根拠もなく単なるヨーロッパのイデオロギー。


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