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ドラマが終わって子供達が部屋へ引き上げたあと チャン |
ネルを変えるとさっきと同じ若い女性タレントが出ている。 |
夫は別人だという。「同じよ」「違う」「賭ける?」「いいよ」 |
「千円」「よし」。裁判長たる長女を呼ぶ。「さっきと同じ子よね」 |
自信を持って言う私に「違うわ」あっけない判決が下る。 |
「違うけどよく似てるよ」勝った夫は余裕を持って慰めてくれる |
けど、私はがっくりしてしまった。かてて加えて、二十年来一度 |
として勝ったためしはないのに、今度こそはと夫に勝負を挑む |
おっちょこちょいぶりと浅はかさ。こちらの方は深く反省。 |
決して繰り返すまいと決心する。 |
1992年4月 |

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