私はゆとり教育にゆとりは無いと思います。いま、日本では受験戦争といったものが起こっています。早い家では、幼稚園や、幼稚園に入る前から受験をしている親がいます。そんな中、文部科学省は「子供にゆとりある教育を」といって、子供の勉強の中身を少なくし、長い時間をかけて教えています。しかし、ゆとり教育になったとはいえ中学や高校受験の問題の中身はさほど変わりません。そこで、子供を学習塾に入れる親が出てきます。学校ではゆとりある教育をしていても、塾の中ではまったくゆとりが無いのです。さらに、たいてい塾は学校が終わってから、夕食をする間に授業があります。その時間は子供が友達と遊ぶ時間です。私も経験したからわかりますが、小学生にとってその時間は友達と遊べる貴重な時間で、塾の無い日はとてもうれしく友達と遊んだものです。つまり、ゆとり教育にした結果、親は子供を塾にいれ、子供は遊ぶ時間がなくなり、結果的に子供にゆとりはなくなっているのです。僕は本当のゆとり教育とは子供にしっかり勉強を教えつつも遊ぶ時間はちゃんとある、勉強と遊びが同じ比率である教育だと思います。