ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

ある意味ショボ目の “戦国時代” ???

 

2005年07月22

 

さて、 『マクロ化』 の巻

(指定BGM: スパルタ・ローカルズ / ロマンチック・ホテル )

 

 

文化も成熟期から爛熟期に入りますと、なべて焦点がより特殊な域へと絞られがち。食道楽にて例をば挙げますれば、中華は東晋(でございましたはず)の世にて普通のお米に飽いた貴族の間で饐えた古米が持て囃されましたり、フランスでは生娘の体内にて肥えさせましたるサナダムシのソテーが珍重されましたとか。

 

嗜好の分野におきましては、より新鮮かつ刺激的な悦びを求めますあまりに欲求そのものが先鋭化していきます嫌いがございますが、こちらは大衆心理にも作用しますものなのでございましょうか。最近とみにそちらを感じ入りますのが、お笑いアイドルの2ジャンルにございますワイ。それこそ日替わりメニューよろしく新人が陸続とデビューしましては、まさに通行人のエキストラのごとくに通り過ぎて行かれますのは、彼・彼女らが品物ならざる人間でございますことからも、『この先どうしていくのでございましょう』 と、ちと気になったりならなかったりにございます次第。

 

アイドルなれば年もお若くございますし、フツーの生活に戻ることに差ほど支障がございますようにも思えませぬが(注1)、こちらがお笑いともなりますればサテいかがなものか。世の中まこと何がウケますやら、トンと予測などつきませんのが当たり前でございますゆえ、ネタの内容やコンビの方向性を一概に云々できるものではございませんが、それでも明らかに 『水曜どうでしょう?』 と首を捻らざるを得ませぬ面々も、結構少なくございませんのも現実。

 

現在tvkにて日曜6時10分より放映中の 『キャナガワ』 と申します、メインMCの “DonDocoのぐっさん” こと山口智充氏が、吉本興業所属の若手タレントたちを束ねまして各コーナーを仕切っていきます番組がございまして、吾が輩毎週こちらをば拝見させていただいております次第。番組冒頭にランダムに選ばれました4組がネタを披露されるのでございますが、マァ忌憚なく申し上げますれば 『ウム、いま少しネタを練り込みますればキャバレー回りくらいなれば盛況でございますかナ』 というレヴェルから、『斯様なお座敷芸にも達しませぬ奇行でおゼゼをいただこうとは!』 と、阿修羅面で申しますところの怒り冷血がせわしなく行ったり来たりしてしまいますコト請け合いのゲンナリ加減までとまさに様々。

 

とりわけガッカリ感をいやましに煽りますのは、若手とは申しましてもメンツのおおよそが “けっこういい年” にございます点。それこそ吾が輩よりやや若いくらいでございますのに、視聴率10%前後の番組の前説すら任せてもらえなさそうな頼りなさ具合は、ブラウン管に向かいまして 『頑張れ!』 とエールを贈りますより、『彼らはきちんと三食たべられてらっしゃるのかしらん?』 と、日々の生活のほうが気になりまして仕方がないのでございますワイ。

 

かと申しまして、年齢はともかくも堅気の暮らしそのものに馴染めます連中でございますかどうかは甚だギモン……まぁ余計な詮索はおいておきまして、彼らの年に一定の高さがございますのは、要しまするに養成所に通いまして基礎を学んでおりましたからでございますが、そちらにしましても、かのダウンタウンウッチャンナンチャンが一躍名前を全国区にいたしましたのは、まだ二十代半ばでございましたように記憶しておりますのは吾が輩だけでございましょうか。 やはり、彼らはそれに相応しい “実力” をキチンとお持ちでございました、ということでございましょうかナ。

 

当時なれば他にもB21スペシャルピンクの電話などがおられましたが、DTとUNはどちらも群を抜いて面白うございましたからナァ……ちなみに、かの爆笑問題もこの頃から名前だけはそこそこ出ておったのでございますゾ。その後長くアンダー・キャリアを積まれましたことが、先頃の大ブレイクへと繋がっておりますことは、吾が輩が申し上げますまでもございませぬナ。

 

さるにても、ブレイク直後にお二人の請け負われました仕事量と申しましたら、 『このお二人は、全体いつどれだけ睡眠をとられていらっしゃるのでございましょう』 と、吾が輩をして戦慄せしめましたものでございますが、ただ吾が輩と太田氏は芸風……もとい性格が似通っておりますものか、氏が次に発せられますでしょうコメントがかなりの高確率にて察せられてしまい、その点では手放しには愉しめませぬのが正直のトコロでございますワイ。

 

そんなこんなで爆笑以降、彼らに匹敵しますブレイクにてお茶の間を席巻しました芸人さんはいらっしゃりませんような……嗜好の細分化と申しますよりは、やはり各自の力量ゆえの結果でございますことは、残念ながら火を拝見しますより明らか。 そんな 『人生を安易に考えられましたナァ』『芸人も観客も罰ゲームみたいでございますワイ』 と、文字通り痛く感じ入ります若手らのなかで、吾が輩が×−GUN(注2) もとい抜群にセンスの良さを認めておりますのがこれなん、『アンタッチャブル』 ならびに 『キング・オブ・コメディ』 のふたコンビ。

 

どちらも(テレヴィジョンにて)ネタを拝見したうえでの判断でございますが、まぁ話の持って行きかたといい間の取りかたといい、基礎をしっかり踏まえましたうえでの可笑しさでございますことは申し上げますまでもございません次第。次点では 『エレキコミック』 がおられますが、彼らのネタと吾が輩には “当たり外れ” がございますような気がいたしますゆえ、あまり相性はよろしくないのやもしれませぬナ。 以上をお笑い芸人さんに限りまして述べさせていただきましたが、こちらはアイドルにも同様のことが申せますやもしれませぬナァ。まぁアイドルこそ嗜好の分岐が複雑怪奇なジャンルではございますが、それでも人気を寡占します “ビッグ・ネーム” はいらっしゃいましたもの。なかでも吾が輩の世代ドンピシャにては、かの松田聖子女史にとどめを刺されますかと。

 

良くも悪くも現在進行形にて話題を振り撒いておられます女史。いまだ現役ぶりばりといった趣がございますが、果たして昭和を代表されます歌姫となられました美空ひばり女史と比肩できますまでに昇り詰められますかどうか……マァ、映画では町娘からお姫様、果ては森の石松という男役まで演じられました美空女史の“芸達者ぶり”と、何より人間的な貫禄が遠く及びませぬがナ。

 

 

 

 

 

 

 

 

注1:元ジャニーズ・ジュニアのメンバーが事件を起こしておりましたが

注2:彼らも最近拝見しておりませぬナァ。

 

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2005.07.22 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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