ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

“サスペンダー” はオシャレなのかしらん?

 

2005年07月29

 

さて、 『アナクロ趣味』 の巻

(指定BGM: 越路吹雪 / 蘇州夜曲 )

 

 

吾が輩が配置替えになりまして早や四ヶ月。異動前にあつらえましたのはスーツばかりではございませんで、フンパツしまして腕時計も新調いたしました次第。 とは申しましても、『メルキオールの惨劇』 の12(トゥエルブ)よろしく “グラン・コンプリカシオン” なんぞを購入いたしますほど懐に余裕はございませぬゆえ、吾が輩が購入いたしましたるはSEIKO社のセイコー5(ファイブ)・スポーツ。型番はSNK033Kこちらは機構がいわゆる自動巻きとなっております点と、海外輸出品の逆輸入なので存外安価でございましたのが決め手となりました次第。

 

シンプルなデザインにして白い文字盤。それでいてなおシャレておりますのは、曜日の表示に英語とスペイン語が選べますのは輸出品仕様ならでは。そして電池をば使用しませぬという 『地球にやさしい』 造りは、まさに Brand New 吾が輩 にピッタリ。ただ惜しまれますのは、当然のことゼンマイ仕掛けでございますゆえ、日々ビミョーに時間が狂ってきたります点。購入時の三月半ばでございましても一週間で一分程度でございましたのが、ここ最近は熱にて金属が膨張しておりますものか、一週間で二分は進んでおりましょうかというくらいのせっかちさ……ハテ、そちらのお客様。『持ち物は持ち主に似る』 でございますか?ハハ――まさか、その様なことが……。

 

ならびに、昨今では “クール・ビズ” なる服装が、混迷を極めます日本政府の提唱にて普及しつつございますが、かく申します吾が輩も夏服の上着は(内勤ですので)着用してはおりませんが、きっちりネクタイは締めております次第。 されどそうなりますと、上体を伸ばして物を取ります(あるいは置きます)際に、ネクタイは思いのほか邪魔。何かに触れまして机の上を荒らしますような暴れっぷりはございませんが、だらりと垂れ下がりますその様が、何とはなしに “だらしがない” のでございますワイ。

 

そこで思い至りましたのがこれなん 『ネクタイ・ピン』。されどわざわざ購入いたします気はさらさらございませんので、養父殿に打診してみますと、もはや使われません物がいくつかございますとのこと。そう申しますれば、職場にて先輩方もあまりご使用なされてませぬような……まぁ、それはよろし。要は実用性重視でございますゆえ、先日そちらをいただいて参りました次第。されど、こちらが意外とトホホなセンス。吾が養父殿は背広もいくつかオーダー・メイドされましたほどの “洒落者” を自負されておりました……はずなのでございますが、こうした“小物”にも気配りをなされませぬことには、真の洒落者とはお世辞にも申せませぬナァ。

 

――そちらはさておき、問題のタイピンでございますが、まず出て参りましたのが本当にピンを貫通させまして留めますタイプ。現在のようにワイシャツもネクタイも安価に入手できます時代ならともかくも、どちらも傷物にしてしまいます文字通りなピンは正直いかがなものでございましょう。なにより頭を飾ります模造瑪瑙いかにも臭ふんぷんにございましたゆえ、こちらは速攻で却下。

 

そのお次は拝見いたしますからにフェイクな珊瑚をあしらいましたクリップ式。こちらは使い勝手はともかくも、先のピン式に輪をかけまして使用いたします気にはトンとなりませぬ迷品。さらにお次は、ワン・ポイントとして何故か操舵輪があしらわれておりますクリップ式。海運海産関係とは一切ご縁のございません仕事に就いておられます養父殿が、全体いずこで、いかなる興をおぼえられまして購入(ないしは委譲)されましたのかがいたく不思議なお品。

 

そして……オーラスはこちら。ちいさなメダルもとい欧米の低額硬貨そのもののサイズながらも、きっちりクリップ式となっておりますお品。確かに洒落っ気はございますが、果たしてタイピンとしましての機能性はいかがなものかやや疑問。 して、こちらのコイン面に刻まれております模様とはこれなん……やや、このお方は!C・H・UR……C・HI、L、L――チャ、ア・チ……ル??なんと、第二次世界大戦当時の英国首相にして、1953年度ノーベル文学賞受賞者でもございます、かのウィンストン・チャーチル卿!? 確かに、こちらの 誤って紅茶パックを噛み破ったブルドック』 のごとき踏ん切りの悪い仏頂面は、チャーチル卿そのお方に間違い無さそうでございますが、こちらもまたどういった経路ならびに契機がございまして入手と相成りましたのかがまっこと不思議。後日その旨を養父殿に質しましたところ、もう憶えていないとのことでございますが――。

 

ともあれ、これら三つのタイピンをつけてみました様子をば、それぞれ評論家のコメントを交えまして披露させていただきたく存じ上げます次第。さるにても、チャーチル卿のタイピンとは……もしや少年期にチャーチル団(注1)などのような団体に所属しておられましたのか、ないしは純粋にファンクラブに入会しておられましたものでございましょうや――あるいはこちらは、『彼の不屈のふてぶてしさ傲慢さをお手本に図太く生きろ』 という養父殿からのメッセージにございますのかも!?

 

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注1:とりいかずよし氏が連載マンガごとに何かとよく作るアレ

 

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2005.07.29 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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