ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

TOKIOのリーダーこと城島氏もおそらく可。

 

2005年08月19

 

さて、 『近未来特殊車輌』 の巻

(指定BGM: ゲイリー・ニューマン / カーズ )

 

 

先日仕事上の必要から、吾が輩フォークリフトの技能講習を受けに赴きまして、無事課程を修了して参りました次第。費用は会社持ちでございますゆえ、8月のさえぎる物のない直射日光を堪えますれば、マァ自転車を補助輪つきから補助輪なしへの練習程度の努力にて合格ラインには達せますはず。

 

ただ、学科一日実技三日の計四日におよびますスケジュールのうち、ほぼ毎日がどピーカンでございましたから、全面コンクリの教習場にこまめに打ち水しましても、とどのつまりは “焼け石に水” 状態。それでもギラつきます炎天下、タオルを顔の両側に垂らしました上にヘルメットをば被りまして、後部に陽炎をゆらめかせつつ走りますフォークを眺めております様は、なんとは無しに 『砂ぼうず』 気分――マァそちらはさておき、お蔭をもちまして、許可証と一緒に赤剥け同然に焼けましてヒリヒリの肌をいただきましたが、さるにてもこれだけ肌が弱うございますと、吾が輩とてもで “関東大砂漠” では暮らせませぬナァ。

 

ときに、普通免許と併せまして技能講習修了証を持つこととなりました吾が輩。この腕前をもってしますれば、来るべき未来にAT(アーマード・トルーパー)は無理としましても、レイバーWM(ウォーカー・マシン)なれば操縦できますカモ。レイバーは形状や重量別にそれぞれ免許が設けられそうな気がいたしますが、バイキンUFOと同様に内燃機関テクノロジーにて稼働します近未来車輌でおなじみのWMでございますれば、存外容易に動かせますかも。

 

さるにても、かねてより漫画やアニメに登場します特殊車輌(注1)と申さば二足歩行とほぼ相場は決まっておりますが、どう愚考いたしましても乗り心地は悪そう。『パトレイバー』 ではオートバランスなる姿勢制御装置が組み込まれております設定でございましたが、いかにも汚れたグリースとガソリン臭ふんぷんのWMにそのような上等な装置が搭載されておりますとは、吾が輩お世辞にもお見受けできませぬナァ。

 

フォークリフトばかりではなしに恐らくユンボ(注2)なども同じでございますと思われますが、移動中に作業アーム部の使用は絶対のご法度。もちろん危険でございますからという理由は申し上げますまでもございませんが、何が危険かと問われますればひとえにバランスの問題。

 

荷重時は当然としましても、無荷重時でもフォークならびにマスト(注3)を動かしませんよう厳に教えられておりますのは、バランスをば崩しまして転倒しますことを避けますため。なにしろ数多くの現場で使用されておりますますフォークリフトは、動力こそガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、バツ&テリー充電池&モートルと多岐にわたりましても、およそ1.5tのタイプが主流。過って下敷きにでもなりましたらマァお陀仏間違いなし。

 

このように、フォークリフトでさえ十二分の注意が必要でございますのに、いわんや更に大きなレイバーをや、WMをや、でございますワイ。通常、走行中にフォーク部をいじりませんのは、先に申し上げましたように安全のためもございますが、実際どちらも同時に扱えます御仁は稀にございましょう。移動と作業を平行して処理できます使い勝手がございませぬと、人型特殊車輌の未来は危ううございますナァ(注4)

 

そんな 『秘技・答案二枚返し』 レヴェルのスキルを搭乗者に求めますのは、製品の完成度としましても問題アリ過ぎでございますゆえ、もっと簡便な仕様としますことが命題となりますのは必至。『装甲騎兵ボトムズ』 でおなじみのATには任意の行動パターンをプログラムできます “ミッションディスク” なる設定がございましたが、レイバーには基本OSが搭載され、確かそちらを主題にしました一編がございましたはず。

 

――してWMは、拝見します限りでは遠からず制御系統に一個のトランジスタさえも組み込まれておりませぬはず。ギア比と油圧がオイラの筋肉さ!という具合でございましょうかナ。 ともあれ、搭乗者の安全と快適性とならびまして、動力源の確保と伝達効率などの課題もございますゆえ、まだ 『太陽の牙ダグラム』 のガンナー系モデルのほうが実用性がありそうにございますナ……。

 

それでも、高所や海底などの条件が過酷な環境にての作業には従事できましても、攻撃ヘリやらミサイルないしは機関砲搭載の多目的バギーなど、攻撃力と機動性を特化させました兵器にはやはり敵わなそう。なにより人間の三半規管の限界から、特殊車輌同士の戦闘格闘などは到底叶いませんものとつくづく愚考いたします男爵でございましたとサ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注1:ロボットではございますまい。

注2:ドイツ語“junbo = 大きい” に非ず。フランスのシカム社(現ユンボ社)の油圧ショベル名が一般名化。家庭用ゲーム機が“ファミコン”と呼ばれるが如し。

注3:フォークを上下させる部分

注4:多少慣れましても、そうそう複雑な操作はできますまい。

 

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2005.08.19 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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