ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

TDKのォォ、技術力はァァ、世界イチィィィ!!

 

2005年09月23

 

さて、 『磁性帯界の帝王』 の巻

(指定BGM: 坂本龍一&忌野清志郎 / い・け・な・い・ルージュマジック )

 

 

して、当時より吾が輩が愛用しておりました磁性帯ブランドと申さば、世界に冠たりますTDKさんを措きまして他にございますはずなどございませぬ次第。 もちろんそれぞれ使用から20年前後も経ております現在にても、信頼をまったく裏切ることなき高音質をば提供してくださいましたワイ。

 

また、PCにての再録音時には音域を44.100kHzの16ビット・ステレオに設定し、MP3への出力ビットレートは96kbpsに。経過年月ならびに長時間カセット・テープゆえの音質レヴェルを考慮しましたうえでの数値でございますが、まぁ至当でございますかと。市販品アルバムのカセット・テープ版は意外に音質がよろしかったので128kbpsに(注1)

 

さるにても、FM波のエアチェックは思いのほか音質がよろしく、雷や蛍光灯などのインバータ・ノイズが入りません限り、保存版品質と申しましても過言ではございませんと再認識いたしました次第。たいていの場合DJのお声も曲にかぶりませんうえに余白も十分に入りますので、あとで再編集も容易。それも完全合法なのでございますから、世の音楽好きが手を染めぬはずがございませぬワケがございませぬのも道理。

 

ちなみにカセット・テープの使用頻度の次点はマクセルさんとなりまして、一時期アルバム録音用にハイポジションのUD−2を買い求めておりましたが、そちらもやがて驚嘆の高品質ならびに高コストパフォーマンスをば誇られますTDKさんのAR−Xに取って代わられるのでございますが……。さすがは、“受信料ぼったくり放送局” の 『プロジェクト×過剰演出』 にも取り上げられたメーカーだけはございますナァ――ただ、おなじTDKさんでも廉価モデルのDSは音の安定性に欠けるようにございますが、そちらはコストに見合ったお品にございますゆえ、致し方ございますまい。

 

ともあれ、話の流れから、図らずも優劣をつけてしまいましたように見えますものの、両ブランドとも信頼いたしますに足ります音質と品質がございますからこそ愛用させていただきましたのでございますが、こちらと対極をなしますのがご存知トランジスタートリニトロン管でおなじみのSONY(注2)

 

 

それこそ20年前当時より、『どこよりも早く、カンタンに切れる』 や 『カセット・テープの色(磁性帯の塗布量)が薄く見える』 などと芳しからぬ噂ばかり耳にしましたものでございますが、不良々々とみんなから忌避し続けられてきた通称 “メリケン番長” も、そぼ降る雨の段ボールの中で震えております捨て犬を見て、そっと胸元に入れてあげます優しさを垣間見せますように、『きっと皆様が気付きませぬ美点もございますはず』と、いくつか使ってみましたところ……判りましたのは噂がすべて真相でございましたこと。

 

マァ伸びますこと 『カムイ伝・第二部』 の休載期間のごとく、切れますこと所十三氏がマンガのキャラのごとし、というところ。表に見えざる美点、などとは所詮はマンガの中の絵空事。信じた吾が輩がバカでございました――という与太話でございました次第。そちらの証拠に、今回の作業中に二本またキレました次第。まったくをもちまして、企業倫理はございませんのかSONY! “ものづくり大国ニッポン” の一翼 を担ってきました誇りはどこへ行きましたのかSONY!!

 

……とりあえずそちらのカセット・テープは分解し、ふた昔前のダブ・ミュージックのDJよろしくセロテープでつなぎ直し、どうにか録音を終えました次第。そちらに引き換えまして先のTDKさんでございますれば、未だに伸びたお品すらございませんと申しますのに――ともあれ、レポートの作成と平行しましてBGMにかけつつ録音しておりましたので、気分はチト高校聖夫婦高校生気分。

 

ただ、当時より20年近くも経ましたいま拝聴いたしますと、受け取り方がさすがに変わっておりますのも至極当然のこと。そちらが特に顕著でしたのがサンプラザ中野のANN最終回。前半を相棒のパッパラー河合氏と組みました番組内アコースティック・ユニット、“花びら” の生ライヴ。次いでこれまでに至ります名物コーナーの数々を、当時の模様を交えましてベストテン形式で思い返していくのでございますが、マァ最後の最後で中野氏が関係者一同に感謝の意を述べますというベタな〆括りとなりますと……。

『うっわ、コイツ泣いてやがんの!』

 

と、キンスキー氏でございますればカセット・デッキに消しゴムを投げつけてしまいそうな展開に。さるにても、女性アイドルでもございますまいに、番組の卒業くらいでメソメソやってる氏には、『器がちっちぇえナァ』 と苦笑を禁じ得ませんでした次第。

 

ちなみに、前回お話の出ました同氏ANN内コーナー “インディーズ・フェスティバルへの道” とは、リスナーがなぜか家にあったなど偶然見つけた奇矯あるいなキッチュなレコード(注3)を送ってもらい、当時一世を風靡しておりました 『ナゴム』 をレーベルの主催者にして、有頂天リーダーを務めておられましたケラ氏にイヴェントを開いてもらおうという、よくよく考えますと結構他力本願かつ迷惑な企画。

 

こちらで定番のごとくにその名が出ておりましたレコード会社がございまして、これなん “マーキュリー・レコード” さん。べつにシロウト相手に細々と食べ繋がられておられます弱小レーベルなんぞではございませんで、たしか海外資本で当時でもかのQueenなどビッグ・ネームをいくつも抱えておられましたはず(注4)

 

前にも 『サイケでGo!Go!』 にて少しく触れましたが、いかな “ヘタの横好き” レヴェルの歌い手さんでも、必要経費さえ用意できますればレコードのプレスはいずこの大手レーベルでも請け負ってはくださいますもの――そして、そちらを捌きますのは自らの裁量で、というのも厳然たりますギョーカイの掟。第一、いずこのどなたかも判りませぬお方が吹き込みました売れもしないようなレコードなど、中小レーベルなればこそリスクが大きすぎてそう簡単に扱いませんのが道理。

 

余談ではございますが、ヒデとロザンナで有名な故・出門ヒデ氏も久しく鳴かず飛ばずの契約歌手でございまして、ロザンナ夫人との初デュエットにして初のヒット、“愛の奇跡”をレコーディングされた後、そちらを自分らで日本各地のイヴェントやお祭りなどをブッキングしながら売って歩かれたからこそ火がついた、というエピソードがございますくらい。

 

上記の逸話は、ヒデ氏がお亡くなりになられました際の追悼ドラマにて再現されておりました次第。また一方で、意外な珍曲迷曲が名の知られましたレコード会社さんより世に出されておられます、そのからくりを得心できましたワイ。こちらゆえに、かの根本敬氏らが “幻の名盤” を求めて中古レコード店を歩き回られますのでございますナ――ただ、番組に寄せられました楽曲はたしかに珍妙なお品ばかりで、『エイズは死ななきゃ治らない』 などと歌っております “エイズなんて恐くない” という曲や(注5)東映ピラニア軍団でおなじみの志賀勝氏が歌われますの 『男』 など、企画会議もマーケティングも度外視100%なところは評価に値しましょう。

 

 

片や氏の後輩にあたりますデーモン小暮閣下の最終回はサバサバしたもので、やはりバンドとしましても仕事のオファーとしましても右肩上がりでした余裕というものでございましょうか。サンプラザ氏はあの頃よりさほどのギャク・センスを持ち合わせておられません(注6)でしたのが徐々に露呈しておりまして、そこに加えましてバンドの方向性と申しますか色合いもビミョーになり、『ハジけた笑いにパンチを効かせたバンド』 でデビューしましたにも拘わらず、後々しばらくしまして 『俺たちはコミック・バンドじゃない』 発言で自らの首を絞め、客層をマイナスに絞り込んでしまっておられましたことも鑑みますと、ある意味好対照ではございますかと。

 

デーモン閣下はその後もとある機会にANNの特番を任され、その際にも井上陽水氏の 『最後のニュース』 に面白歌詞を載せて歌う、というコーナーを作って放送しておられましたこともございましたナ。『とんねるずにこのコーナー提供したいけど、あいつら人の言うこと聞かなそうだしナァ』 と(注7)おっしゃっておられましたのを記憶しておりますワイ。電気GROOVEのお二人(と申しますか卓球氏)は聖飢魔Uをてんでバカにしておられましたが、吾が輩はそれほどキライではございませんでしたナァ。曲もキチンとメタルしておられましたし。

 

 

その他、意外にも多うございましたのが当時デビューしたての遊佐未森女史が出演しておられましたいろんな番組(笑)。もうAMからFMから、録音可能でございますれば片っ端から録っておりました様子。一方でハードコア・パンクにのめり込み始めていたと申しますのに……あるいは、女史の清らかな歌声で精神的なバランスをとっておりましたのでございましょうか。実際それでも比重としてはハードコアよりに移行していきましたのは無理からぬこと――若さはやはり優しさと静けさより、激しさ真摯さを求めておったのでございましょう。

 

それでも、封を解かずともしばらく長くCDだけは購入を続けておりました(注8)遊佐女史。そのやわらかな歌声は、却って現在のほうが素直に耳に入ってくるやも知れませぬナ。こちらも追々封を解きまして、心を和ませてみるとしましょう。

 

あとは、塩化ビニール&エアチェック録音の楽曲におけますお話にしたく存じますが、そちらはまた次回に。

 

 

 

 

 

 

 

 

注1:義妹にアメリカ留学のおみやげに買ってきてもらった Black Flag のヤツ 。

注2:当然呼び捨て

注3:いわゆる “ドーナッツ盤”。

注4:例のごとくのうる憶えデータ。

注5:こちらは完全自主制作盤。

注6:吾が義妹(が当時)いわく、『勢いで持ってってるだけ』 には同意。

注7:もともとはツアーだかでとんねるずが番組に穴を開けたためのピンチ・ヒッターだった。

注8:ゲームの 『女神転生』 シリーズと何やら酷似します愛着。

 

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2005.09.23 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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