ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

歌詞はともかくも、作曲までホントに自前なのでございましょうや??

 

2006年01月13

 

さて、 『 コミック・ソングでぶっ飛ばせ! 』 の巻

(指定BGM: グループ魂 / Just A Jusco )

 

 

さて、先の年末におけます吾が輩のMP3プレーヤーのメモリを占有し、耳殻内せましと騒ぎまくりましたバンドが久方ぶりに現れました次第。その名はこれなん “グループ魂”。いまをトキメキおちゃめ組 ます劇団 『大人計画』 のメンバーらで構成されておりますバンドにございますワイ。

 

『大人計画』 の中でもおそらく最も売れっ子となられました、演出ならびに脚本家、構成作家までをこなされます才人宮藤官九郎氏(以下クドカン)が、ギターの 『暴レルニ動ク』 と書いて“暴動”となられ、俳優の阿部サダヲ氏がヴォーカル 『破レルニ壊レル』 と書いて“破壊”に。さらにこちらに皆川猿時氏が扮します歌唱・コントの港カオル、他にバイト君などこまごまな団員を交えまして活動されておりますご様子。

 

 

マァ皆様舞台畑出身ございますゆえ、サダヲ氏も猿時氏も発声や声色の使い分けは申し分無し。そのうえロック魂を感じさせますシャウトもこれまた一級品……あるいはそちらも演技のうちなのでございましょうか。CD内容は往年の 『スネークマン・ショー』 のように曲の間にコントが差し挟まれます形式。そちらはさて措きまして、まず驚きますのが異様なまでに巧(うま)過ぎます楽器の演奏。忌憚なく申し上げますれば、

 

『これってスタジオ・ミュージシャン使って演奏されておりますでしょう?』

 

と愚考せざるを得ませぬくらいにハイ・レヴェル。さらには楽曲そのものも曲調が多彩でして、オリジナル・パンクからハード・ロック、メタル系を皮切りに、メロコアは当然のことアメリカのSSTレーベル系やデッド・ケネディーズ、果てはイギリスの80’Sオールド・スクール連中いろいろと、実に細に密に聴き込んでおられますのに何とも感心させられ、吾が輩久しぶりシャポーを脱ぎたくなったりならなかったりしましたワイ。

 

ポイズン・アイデアはまだ有名どころとしましても、中にはCRASSを思わせますフレーズや、ディセンデンツ(ないしはALL?)っぽいリフ、そのうえでANTiSEENよろしく骨太にギターを泣かせましたりなど、ちょいマイナーめなバンドを匂わせますクロウト好みな作りをしておりますのがまたニクい!マジで作曲は外注かゴースト・ライターに頼んでおらるのではと疑ってしまいますほど。

 

歌詞はもちろんコミック・ソングとなりますが、流石に喜劇を生業(なりわい)とされておりますだけにテーマも曲への収まりもよろしく、カマされますギャグは……『まぁプロフェツショナルでございますし』 と、まずは申し上げておきましょう――先に述べました通り、放送作家でございますクドカンが絡んでおられますドラマやバラエティ番組は幾多ございますが、吾が輩はCX深夜に放映されておりました 『TV’S High』 はとっても好みでございましたナァ。

 

されどTBSで幾つか作られましたドラマは正直観たり観ませんでしたり……マァ観ませんでしたほうが多いのでございますが。何と申しますか、全編を通しまして 『ギャグを詰め込み過ぎ』 ですぐお腹が一杯になってしまうのでございますワイ。 要しまするにギャグとギャグのあいだに挟まれますはずの“間”があまりに短く、喩えますればひとつ々々の料理の余韻が消えませんうちに次のお品を出されますようなもの。

 

ギャグは連発されましてもそれで満足がいくものではございませんので、『舞台とテレヴィジョンは違いますからナァ』 などと考えておりましたら、どうやらコントのほうでもそのような傾向が……いえ、こちらは別に面白い面白くないという意味ではございませんで、いわばそちらはクドカン一流のセンスなのでございましょう(注1)。単に吾が輩個人の嗜好としまして当たりハズレがございますというお話。

 

……でございますので、インディーズ盤を含めまして現在4枚ございますアルバム中、見事なバランスで構成されておりますのが、『荒ぶる日本の魂』 と、吾が輩は愚考いたします次第。ダイナミックかつエキサイティングな(注2)ロック魂あふれます楽曲にノリも符割りもよろしいコメディ・センスきらめく歌詞が乗りますその完成度と申さば、あたかもコンフリクトの1stアルバムか、はたまたデッド・ケネディーズの4thアルバムかというところ。吾が輩断じましてオススメさせていただきます次第。

 

このところの指定BGMにもなりました“チャーのフェンダー”“TAXI 乗りたて”をはじめとしまして、まさに粒選りの名曲揃い。吾が輩が高校生当時でございますれば、間違いなくコピーしておりましたこと請け合い!曲間に挟まれますコントも乙な感じに抑えられて佳作の範囲にございますのも好し。兎にも角にも 『面白くてためになる』(注3) もとい “面白くてカッコいい” こと申し分なし!!昨今は倖田來未嬢が “エロカッコいい”、クレイジーケンバンドが “ダサかっこ良い”(注4)などと評されておりますことから、さすればこちらグループ魂でございますれば、けだし “カッコ面白い”というところでございましょうか。

 

――して、いまや“紅白出場バンド”とばかりではなく 『ケロロ軍曹』 のエンディング・テーマを担当されておりますことからギャルたちにも認知されております彼ら。お笑い好きばかりではなく、真っ当なバントとして十分聴くに堪えますこちら “グループ魂”。皆様もぜひ一聴をば。

 

 

 

 

 

 

 

注1:映画 『真夜中の弥次さん喜多さん』 もDVDで拝見しましたが、やはり傾向は同じにございました次第。

注2:的確のようでかなりアバウトな評。

注3:それは学研まんが。

注4:吾が輩的にはセンスヒネりものないただの歌謡曲。視聴する気にもなりませぬワイ。

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2006.01.13 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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