ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

レア・アイテムをめぐる悲喜こもごも。

 

2006年02月12

 

さて、 『 オークション、その後 』 の巻

(指定BGM: 遊佐未森 / 瞳水晶 )

 

 

……して、辛くもぬいぐるみは逃しましたものの、やはり欲しいはノーマッド。吾が輩未練断ち切れませぬまま、007シリーズきってのヒット曲、『007/サンダーボール作戦』 のテーマ・ソング(歌唱・トム・ジョーンズ氏)楽曲部分のみを口ずさみつつ、チラリと出物をチェックしておりましたある日。なんとこれまたDVD特典なる、ノーマッド陶製貯金箱が出品されましたのでございます。お値段も1,000とお手頃な点と、貯金箱なればテレヴィジョンの上に置きましても邪魔になりませぬサイズのはず。さらにはどなたも先鞭をつけておられませんことも手伝いまして、吾が輩スイと入札をばいたしました次第。

『ぬいぐるみの時のように、熾烈なデッド・ヒートは避けたいものですナァ……』

などと思いつつ、毎日成り行きを窺っておりますれば――思いのほかあっさりと落札。入金手続きも配送も滞りなく済みまして、『サテ良い買い物ができましたとワイ』 とホクホク顔で一週間を過ごしておりましたのでございますが、ふと思うところありましてまたぞろノーマッドで検索いたしますれば、なんと同じ陶製貯金箱の出品が!!

 

それもお値段100からの開始という破格のお値段。これには吾が輩リヴィング中を転げ回って悶絶することを禁じ得ませず、体のあちこちにアザをこさえつつ、わななく指で詳細情報を確認いたしますれば、こちらの出品者は先日吾が輩と取引いたしましたお方と同一人物。おそらくは、『そうそう同じ品物が落札されるはずもないから、こっちは出血大サービスといくか』 とかなんとか、“売る” よりも “不要品を捌く“ という観点からの戦略があったがゆえの金額設定と察せられますが、吾が輩まさにいい面の皮。十倍もの値段にうまうまと飛びつきました浅はかさを思うにつけまして、もうレースのハンケチを引きちぎらんばかりに噛みしだきますやら、おとなりのミーコの毛を毟り散らしますやら、もはや救心を飲みませぬことにはお外を歩けませぬ始末。

 

 

そんなこんなで最終日。『せめて800円くらいまで競りませぬかナァ』 という希望もむなしく、依然として対抗入札者がございませぬままの100円のノーマッド貯金箱。こちらをまんまと手に入れられるでありましょう第一入札者のヴァーチャル高笑い(注1)に堪えられませず、

 

『ああ、もはや神も世もございませぬワイ!!』

 

と、歯ぎしりして頭を抱え、またぞろ悶転いたします吾が輩――されど、吾が輩はしかと拝見したのでございます。残り時間10分から起こりました、世にも神々しき奇跡を!!

 

……マァぶっちゃけ申しますれば、そこから入札戦が巻き起こったというオチなのでございますが、気が利いておりますのが最終落札価格。決着がつきましたのがこれなん1,100。吾が輩が落札いたしましたお値段より100円超過しておったのでございますワイ。まこと、世の中なにが幸いしますか判りませぬナ。

 

遠からず、FFXI の競売で培(つちか)いました非情のライセンス 売り買いの見極め” 術が活きているのではございましょう――まだオークションを始めまして半年と経ておりませんのに、入札のコツと申しますれば烏滸(おこ)がましゅうございますが、『お手頃な値段はみんなが欲しい』 というのはけだし真実ではございますまいか。ゆえに下手に低価格な希望品に入札されまして、余計な手間と出費をかけてしまいますよりは、やや希望価格より高めでもそちらを “安心料” と考えまして、手堅く落札しますのもよろしいかと愚考いたします次第。

 

 

他では、そもそものオークション着手のきっかけとなりましたArt Of War 製ベヘリットも、台湾刊行版ベルセルク 『烙印剣士』18巻(のみ)付きで2,000で落札し、あとは特に必要となりますようなお品もございません状態。強いて挙げますれば本邦インディーズ・レーベルの雄、殺害塩化ビニールの中心バンドでございました猛毒の初期作品くらいですかナー、というところでございますが、CDはやはり劣化が気になりますところ(注2)

 

じつは今回入手いたしました原マスミ氏の作品でも、一曲だけ危なっかしい箇所があったのでございますが、録り直しでどうにか事なきを得ました次第。こちらは徳間ジャパンさんでございますゆえ、いちおうメーカー製のCD。また実際に、かの 『猛毒ベスト2』 にて取り込みに支障が出ました楽曲がいくつかございましたので、インディーズ盤は正直お値段1,000円でも落札を躊躇してしまいますところ。マァ基本的に 『再生に支障なし』 でございますればMP3化も支障がございませんのでしょうが……。

 

さるにても、こうしてパンク自主製作盤まわりを拝見しておりますれば、吾が輩けっこうお金になります “お宝” を所持しておりますようで。特に己でもレア・アイテムと自負しておりますのが、ブラジリアン・ハードコア・パンクの雄、『Ratos De Porão (以下R.D.P) の1stCD。こちらは今は亡き渋谷CiscoHard&Laud店(注3)にて、なんとワゴン・セールの山の中から見つけましたる奇跡の珍品。お値段も500とかなりのおトクでしたのと、ジャケットに並びます英語圏ならざる変母音に魅了されまして購入いたしましたのが大正解。

 

そのすぐ後に “ラテンアメリカ系母国語パンク” の草分けとして名を馳せる事となるのでございますが、その際に他レーベルからこの1stも再発。そちらにはキチンとレーベル名とバーコードが付されているのでございますのに、吾が輩入手盤はどちらもナシ。もちろんCDDBにて検索をかけましても該当はナシ。海賊盤にしますればじつに手の込みましたシロモノという話でございますが、レア中のレア・アイテムでございますことの何よりの証左ではございますまいか。

 

こちら R.D.P を皮切りに、ヒスパニック系バンドをいろいろ漁っておりましたので、そのテのCD は多数所持しております次第。もちろん需要がございませんことには出品しましたところで入札すらされませんのがオチでございますが。パンク系のアルバムでございますれば、レア物でありましょうとも 『Lost&Found』 レーベルにて再発されます機会が多分にございますが、ヨーロッパのバンドが中心とおぼしきかのレーベル。新大陸のバンド連中はいかがなものでございましょう。

 

話を戻しましてオークションでございますが、先の殺害塩化ビニールでございますれば、南無南無菩薩MURDER密売KGYダビッドソン(注4)など、レアと申しますればレアなお品がチラホラ……そう申しますれば、猛毒の猛毒たるが由縁の 『猛毒 1st&2ndCD』 も所持しておるのでございますが、こちらは歌詞の内容もさることながら、ジャケット表裏からインナーに使用されました写真とコラージュの物凄さにマジでドン引きしてしまい、以後しばらく当レーベルとは距離を置くようになったのでございますが、数々の迷作アルバムが発表されましたのも、じつはこちら以降ですので、まことに悔やまれます次第。

 

そんな時期の猛毒アルバムが、やはりいくつかお手ごろ価格にて出品されておりますのには食指が動くところでございますが、サテ保存状態やいかに?そういえばオークション品の参考画像と申さば、ほとんどがケータイのカメラ画像というのが何故(なにゆえ)か相場。中にはピンぼけも甚だしく、『ぜったい瑕疵つきを隠しているに違いない』 と邪推せずにはおられませぬお品もございますナァ。あちらはどう考えましても販促効果はございませんものと思いますが。あと箱の写真だけのお品とか、入札者にものすごくバクチ性を求めますような出品もいかがなものでございましょう。マァそのようなお品は成り行きを傍観して愉しむのが賢いのでございましょうナ。

 

 

 

 

 

 

注1:被害妄想とも言う。イメージ映像 = 平松伸二の漫画に出てくる悪党ども

2:愚行録05.05.06 「CDの寿命?」 ご参考のこと

注3:でございましたハズ。

注4:ヴォーカルにかの “松本ハウス” のハウス加賀谷氏をフィーチャー。加賀谷氏は大好きな芸人さんでございましたナァ……。

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2006.02.12 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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