ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

よくまぁあれだけ多彩なキャラを捻出できるものでございますワイ。

 

2006年03月03

 

さて、 『 ぱにぽるカモ〜!A 』 の巻

(指定BGM: 1年A組 柏木優奈&優麻 / Link )

 

 

最近鏡を見るにつけまして、さすがに年とともにアクが抜けて参りましたものか、面構えの画風が大友克洋氏から浦沢直樹氏を経ましたうえで、岩明均氏になってきましたように感じますほらふき男爵にございます。マァ岩明キャラと申しましても 『寄生獣』 の浦上や 『ヘウレーカ』 のハンニバルのように目が “キて” る連中もおりますが……。

 

戯れ言はさておき、先週に引き続きまして 『ぱにぽにだっしゅ!』 のお話をば。先週も申し上げました通り、正直なところ吾が輩こちら 『ぱにぽに』 の原作をアニメに先行しまして拝読しました時点では、その全編に漂います “あずまんが大王” の粗製コピー in 韓国東アジアという雰囲気にどうにも馴染めませず、『いくらなんでも小学生が高校教師なんて無理あり過ぎ』 と、眉間にタテ皺を刻みつつ読み進みましたもの。

 

 

なにより1年C組きってのトラブル・メーカー、片桐姫子嬢の存在にひとかたなりませぬ拒否反応を禁じ得ませず、彼女独特の髪型 『アホ毛』 や口癖の 『オメガ』(注1)『マホ〜』 など、クドいまでのそのキャラ付け加減に吾が輩のシンクロ率は低下の一途の有様。しかりますにアニメのほうも視聴に二の足をば踏みがちでございましたところを、

『実写映像を取り込んだりしていて、いろんな意味で画期的ですヨ!』

なるメイドさんのお言葉を思い出し、いざ吾が家の万能動画再生専用機 “サキエル” のトレイにDVDをセットいたしますや……。

 

 

まずはオープニングの楽曲とおしゃれなアニメーションにすっかりつかみでK.O.されてしまいました吾が輩は、そのまま汚れを知りませぬ美少年のごとく、めくるめく陶酔の大波小波に弄ばれながら、結局最後まで両のまなこを釘付けにさせられてしまったのでございますワイ。

 

60年代のGSサウンドを彷彿させます主題歌 “黄色いバカンス” は、まこと吾が輩の心の琴線に心地良く触れましたうえに、これまた60年代っぽいポップ・アートのエッセンスを用い、動き抑えめでまとめられましたアニメーションはまったくをもちましてハイ・センス。さらにはその尻尾までアンコの詰まりましたタイ焼きのごとき充実しました内容と相舞いまして、登場人物のお一方にございます6号嬢の口癖を借りますならば文句なしに、

『まさにグレイテスト・ギャグアニメ・オブ・ジ・イヤーですぅ!』

にございます次第(注2)。エンディングもまた可愛いらしく、毎回細かくマイナー・チェンジしておりますところがなんとも天晴れ(注3)

 

こちらの番組はエンディング後にその回の〆となりますエピローグが入るのでございますが、こちらがまぁコントで申しますところの“爆発オチ”そのもの。それまでの話の流れをぶった斬られましたり、星一徹がちゃぶ台をひっくり返しますようにすべてを台なしにされましたりと非常にヴァイオレンス&デンジャラスまた、オーラスに次回予告が入りまして、その際に作者の氷川氏の書き下ろし漫画が披露されます気合いの入り様(非動画)

 

 

 

そして殊更に特筆させていただきますべきは、『ぱにぽにだっしゅ!』 におけます音楽面の充実ぶり。先のOP、EDに加えまして、劇中のBGMにもまこと目を見張らざるを得ませんでした次第。地上波放送版をざっと拝見し終わりますのを待てませずに、辛抱たまらずTよりサントラをば借り受けまして拝聴いたしますれば、吾が輩の聴覚は一気に 味皇 状態に!

 

舞台が学園ということもございまして、マイム・マイムやオクラホマ・ミキサー、そして運動会の鉄板ソング 『ラジオ体操』 ならびに 『天国と地獄』 などを小気味よくアレンジされておりますところが何ともセシボン。またオリジナルとしましてはスキャットの多用や、透き通りますように美しいインストゥルメンタル曲の数々は、サントラ単独でも十二分に愉しめますクオリティでございますことは、不祥この吾が輩めが太鼓判を押させていただきます次第!!

 

スキャットは大人の優雅な余裕が感じられまして、学園ドタバタ喜劇にはチト勿体のうございますカモ。喩えますれば表参道あたりのオープン・カッフェにて、熱めのウィンナ・コーヒーに口をつけつつクロワッサンをサクリとやりますようなイメージ。間違いましてもあきばお〜の横っちょで、立ったままケバブをパクつかれますのはきつくご法度にございますゆえご注意のほどを。

 

またインスト曲でも、『ピーチ・ムーンな憧憬』 は指折りの名曲にございまして、こちらをひとたび耳にされますれば何人(なんぴと)たりとも 『清く美しい想い出』 にゆるりと浸られますこと請け合い。万が一お気の毒にも該当となりますようなメモリーがございませんでも、シナプスの隅々までうるおいを充填してくださいますのは確か。

 

 

OPは全部で三曲、EDは二曲ございまして、OPはさらにヴォーカル違いという、まこと商売上手なお愉しみも倍増といううれしい仕様。マァ吾が輩手持ちのアニメ系サントラは、『エアマスター』 『装甲騎兵ボトムズ』、そして 『忍風カムイ外伝』 くらいでございますゆえ、昨今では出演声優さんたちに歌を歌わせますのは普通なのでございましょうか……ハテ?

 

して、一番ヴァージョンが多うございますのが、主題歌の 『黄色いバカンス』 にございまして、そうなりますとキャラの個性を反映しまして歌の色合いも四者四様。いちばん聴きやすいのが最も放映時に多用されました“姫子ヴァージョン” にございまして、次点が6号嬢。逆にいちばんイメージに合いませんでしたのが意外や意外、クールな万能娘の橘玲嬢ヴァージョン。こちらは歌唱指導がよろしきを得ませんでしたものか、はたまた駆け引きに強そうなオトナの女性を演出されようと試みられましたものでございましょうか、語尾をミョ〜に伸ばされますその余韻があんまりカッコよくはございませんのが残念なところにございますワイ。

 

さらに意外にも聞き応えがございますのは、地味キャラでお馴染みの桃瀬くるみ嬢ヴァージョン。目立ちたいがゆえの一念からか、曲中にてお色気を振り撒いてみたり、ベソをかいてみたり、雄叫んでみたり、鷹揚に振る舞ってみたりと、その目まぐるしい変容ぶりはちょっとしたシャンソンなんぞよりもずっと楽しめますカモ。まぁノリとしましては、熱唱と申しますよりは 『芸者の意地』 といったほうが近いかもしれませぬが。

 

ちなみに主題歌シングルの他にはアルバムとしまして、劇中BGMを中心に構成さろました『学園祭(ガクエンフェスティバル)、劇中挿入歌と企画盤(?)を集めました 『学園天国』、ヴォーカル曲をベストテン番組風にで編集しました 『歌のベストテン』 がございます次第。

 

さるにても、声優さんたちは声が資本でございますため、ヴォイス・トレーニングも欠かされませんのでございましょう。それ故か皆さま揃って歌がお上手。特に双子の姉妹・柏木優奈&優麻嬢(注3)が歌われます 『Link』 は絶品! 遠からず往年のアイドル・デュオ“Wink”へのオマージュと思われますが、吾が輩本家には 『Sugar Baby Love』 くらいしか思い入れはございませんが、こちらの曲は一度拝聴しましたのみで“とりこロール”(注4)をいただきました次第。まさしくこちらの一曲のみでご飯何杯でも!と申しますだけの完成度にございますワイ。

 

また、『癒し系魔法少女ベホイミ』 のテーマ・ソングというのもございまして、最近のそのテのアニメはトンと吾が輩存じ上げませぬが、往年の“魔女っ子もの”を元気にしましたこちらの曲。曲調だけでも外出時に拝聴いたしますのほやや憚られるものがございますが、それでいて歌唱法の所どころがアン・ルイス女史っぽくって(注5)、そこはかとなしにエロうございますのがさらにトリニトロ・トルエンな感じ。それでも通勤時の満員電車内にて(場合によりましては朝夕の行き帰り)

『♪シャランラ〜シャランラ〜シャララシャラリ〜コ〜キラキラリ〜ン

で始まりますこちらの楽曲をば堂々と拝聴いたしますこのプレイもとい勇気。まさしく 『愛は盲目』 状態とはこの事でございましょう。

 

 

他にも白鳥鈴音嬢&秋山乙女嬢らによります 『青春D・A・Y』 など良質な楽曲がございますのには、滅多にカラオケに参りませぬ吾が輩をしまして 『思いっきり歌ってみたいものでございますワイ』 と思わしめましたと同時に、この世に生を受けましてよりこの方初めて、

『吾が輩、来世は女の子に生まれたいカモ〜!』

と、アホ毛を振るいつつ思わしめましたほど……嗚呼、美しきは若さ!ヴィヴァ、ヤング!ヴィヴァ、ヤング!フ〜フ〜(注6)でございますナァ。

 

また、劇中ではBGMくらいにしか流されませんでしたので、歌詞がうまく聴き取れませんでした 『一条音頭』 も学園天国に収録されております次第。こちらにて明らかになりました歌詞の内容とたりますや……つまびらかには申し上げませぬが、『九つ ここでも 生き地獄 と申します世界観には 『一条嬢。まさしく貴女は阿修羅のごとき女性(ひと)でございますワイ!』 と、戦慄ひとしおでございました次第。

 

劇と申さば、これまた劇中にて一話、かの “必殺仕事人” をパロりました “必殺ぱにぽ人” を1年C組のメンバーを中心に繰り広げます回がございましたが、こちらのエンディングはやはり必殺シリーズのノリふんぷんの 『雪月花』 なる歌をレベッカ・宮本嬢が歌われておりました次第。されどスタッフがコサキン・リスナーにございますれば、かの川谷拓三氏の 『負け犬の唄』 か、あるいはあまりにも有名な杉良太郎サマの 『君は人のために死ねるか』 や 『男よ』 のパロディ・ソングが欲しゅうございましたところ。マァ杉サマの曲は転調に転調を重ねます独特の持ち味がございますので、やや歌いこなされますには難しめやもしれませぬがナ。

 

 

――ということで、今回はサウンド面を語るに留めまして、総括はまたぞろ来週にもちこしとさせて頂きますワイ。

 

 

 

 

 

 

注1:『超〜』の意。

注2:当はこちらをタイトルに使いたかったのでございますが、長過ぎまして断念の次第

注3:吾が輩的には“その他大勢生徒”達が功夫の型で出てきました回がお気に入り

注3:声優さんが一人二役で演じられておりますワイ。

注4:正解はトリ・コロール=フランス語で三色の意。

注5:声優さんの世代的にご存じないかもしれませぬが、カラオケの十八番が 『六本木心中』 でないとも限りませぬワイ。

注5:それはオールナイト・ニッポンのジングル。

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2006.03.03 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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