ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

第一巻の頃は半分フリーターの作者も、現在はちょっとしたヤンエグ(死語) !?

 

2006年03月17日

 

さて、『 ぱにぽるカモ〜!B 』の巻

(指定BGM: 桃月学園1年C組feat.上原都 / 少女Q )

 

 

して、今回はさすがに〆と致したくございます 『ぱにぽにだっしゅ!』。ですので吾が輩がどのあたりに痺れましたのかを中心に語らせていただきます所存。やはり特筆いたしますべきは、本筋におけますギャグの再構成もさることながら、そちらに絡みません部分での 『丁寧な遊び』 を抜きにはできますまい。

 

例をば挙げますれば、『みんなが逃げ』 ますシーンにて、SD化してスーパー・マリオBros.仕立てにされましたり、あるいは群衆を豚の群れに変え、とある豚上(とんじょう)に跨がる男、さらに豚間(とんかん)を見事なフット・ワークにて擦り抜けて近付き、その男を殴打いたします男(両者シルエット)を挿入されましたりというパロディはマァ当たり前の日常茶飯事。あるいは追跡の様子をRPGゲーム風にしてみたり、 もちろんワン・カットのみサッと有名なシーンを混ぜたりされますのは言わずもがな。また黒板の落書きににわのまこと氏の代表作 『THEMOMOTAROH』“牛バカ”らしき顔がございましたり、プールの水面下を使徒らしき物体が潜行していきましたり、それこそ枚挙に暇がございませぬワイ。

 

 

各登場キャラに関しましては、どなたを措きましてもこちらベホイミ嬢をいの一番にご紹介せずにはおかれますまい。自称“癒し系魔法少女”でございます彼女への当スタッフの思い入れは飢えたる虎のごとく凄まじく、他のキャラにはそうそうございません“登場イントロ”が付けられておりますのはじつにベホイミ嬢のみ――さよう、合体変形ロボ風あり、タイガー・マスク風あり、テッカマン風あり、ウルトラマン風ありとまさに選り取り見取り。

そのうえシリーズの半分ほどまでは、場面転換時のアイ・キャッチは彼女が独り占めという全権委任法状態。こちらが小学校の教師にございますれば、必ずやPTAから吊し上げを食らうでございましょう大人げございませんエコひいきぶり。エコはエコでも地球にちぃともやさしくございませんのですから、なおさら始末に負えませぬワイ。

 

 

そのベホイミ嬢も、とある事件をきっかけに地味キャラに変身されますのでございますが、却ってそちら以降のほうが出番も活躍の場も拡がりますという皮肉な展開に。逆に、遠からずアニメにて一番ワリを食われましたのが演劇部期待のホープ、“ロボ子”こと芹沢茜嬢のご様子。なにしろメソウサに仕掛けられました爆弾撤去の実験台にさせられましたり、牛番長ヒロスケの気を惹くべく二度も変装させられたり、レベッカ・宮本嬢の影武者に徹されたりと(注1)、意外に粉骨砕身されております次第。

 

ちなみに担当声優さんは、なんとかのG☆Aでミント・ブラマンシュを演じられております沢城ひろみ嬢。それも御歳まだ二十一歳とはなんとも驚嘆至極!!! 彼女のように、

『ああ、これぞまさしくプロフェッショナルの鑑

と吾が輩をして思わしめ下さいましたのは、じつに 『あずまんが大王』 にて美浜ちよ嬢を、はたまた 『エアマスター』 にて乾蓮華嬢を演じられておりました金田朋子嬢以来。ドラマにても映画にても、演技といい表情といいまったく代わり映えいたしません俳優女優が蔓延(はびこ)りまして久しい昨今、声のみでこれだけ役作りが果たせます彼女らの爪の垢を煎じて、日に三度食後に服用させたいものでございますワイ。

 

個人的には二硫化炭素レヴェルの“ドジっ子”、宮田晶嬢がスタッフにヒイキされるかと思っておりましたが、左程のこともございませんでしたナァ。彼女のご担当はこれまたG☆Aではミルフィーユ・桜葉でお馴染みの新谷良子嬢。またヒイキとまではいきませんものの、扱いが良うございましたのが生徒会諜報部所属綿貫響嬢。宮田嬢と映画部の来栖柚子嬢を引き連れまして神出鬼没の働きをば見せて下さいました次第。マァ登場第一回で白骨化してしまいましたのはご愛嬌ということで(笑)。

 

メインとなります1−Cの連中は出番そのものが多うございますためか、玲嬢や姫子嬢は特にいじられておりませんが、“勉強蟲”こと上原都嬢のおデコと、“地味キャラ”桃瀬くるみ嬢の影の薄さ加減がさらにパゥワー・アップしておりましたナ。とくにくるみ嬢はトーンそのものが半透明にされますに留まりませず、はたまたフレームには納まってはおりますものの、何かしらの物体に顔を遮られましたりとケッコウ散々な扱われ様。

ただ、“学級委員”の一条嬢があまりにジョーカー(オールマイティ)な存在となられましたのは、案外評価が分かれますカモ。吾が輩的には少々“ハシャギ過ぎ”の観がございましたワイ……また、予想だにいたしませんでした“ハマり役”のお方が一人。これなんメソウサのお声を担当されております山崎バニラ女史

 

吾が輩が女史の存在を知り得ましたのはNHK・BSの特番か何かと記憶しておりますが、その際の紹介はなんと“活動弁士”。『この次世代DVDの主導権争いも熾烈なご時世に、しかもその人様を小馬鹿にされましたようなお声色にて弁士をば?』 と、ただただ驚きますやら呆れますやらで、文明の爛熟をばひしと痛感しましたものでございますワイ。その後キャストを一新されました 『ドラえもん』 にてジャイ子役に抜擢されました時も一向にピンと来ませんでしたものでございますが、こちらメソウサはまさに目からウロコ、耳から仁丹、唇に火の酒、背中に忍者刀の電撃的シンクロ率をビビビビン!と感じました次第。

 

話ぶりといい、声のトーンといい、『ああ、これぞまさにメソウサ!』 と思わず得心とともに膝を叩いてしまいますほど。かつてクリストファー・リー氏が “ドラキュラ俳優” と、そしてボイド・カーロフ氏が “フランケンシュタイン俳優” 呼ばれ、はたまた本邦では入江たか子女史が“化け猫女優”、嶋田久作氏が“加藤保憲俳優”(注2)と呼ばれましたように、山崎女史もとーぜん“メソウサ声優”として、世間様にひろく認知されます日も遠いお話ではございますまい……ただ、今後の人生にていかほどのメソウサ需要がございますかは甚だギモンではございますが。

 

して、出番が少なく影も薄くなりがちとのお話もございます吾らがちびっ子先生レベッカ・宮本嬢につきましては、キャスティングや扱いにおいて殊更に異存はございませんが、原作にも通じます“原寸大の11歳の少女”としましては、昨今の小学校高学年の女子ともなりますればもっとスレている落ち着いておりますカモ。やはり社会人が描きます子供像は、いつの時代も幼く見積もりがちになりますものなのでございましょうか。

 

全体の画質で申しますれば、おおよその場面にてハレーションでも起こしましたかのように淡くぼやけておりましたのは何故(なにゆえ)でございましょうか――さるにても、己が愛好します漫画に趣味の“やりたい放題”を思う様詰め込みましたうえ、斯様な多角的に完成度の高い作品をばこさえられますとは、まさにクリエイター冥利に尽きますのではございますまいか。もちろん、こちらで日々の糧までも得られますのでございますから、まこと羨ましい限り。

 

されど冗談ヌキのマジ話にて、あれだけのクリエイティビティにハイソなおしゃれセンスを交えられまして、さらに加えまするには底抜けのバカさ加減も兼ね備えられておられますのは、人として道に迷いもとい非常に格好イイことにございますと、吾が輩切に思い募ります次第。かつてかの宮崎駿監督が作品、『紅の豚』にて、ちぃとも理解し得ませんでした、“カッコいいとはこういう事さ”(注3)こそ、まさに彼ら製作スタッフの在り様そのものではございますまいか。ゆえに、吾が輩は 『ぱにぽに製作委員会』 の皆々様に、声を大にして申し上げとうございますワイ。

『あなた様方は、まるでスーパー・カーみたいでございますワイ!』 と。

 

さるにても、オタク諸氏ばかりではなく不純清純分け隔てなしに女子高生にもキャッチーに受け入れられそうなポップさ溢れますこちら 『ぱにぽにだっしゅ!』。これだけの製作センスを持ち合わされていらっしゃるのでございますから、おそらくスタッフの方々はサラサラ・ヘアーで入浴はもちろん毎日の日課。歯磨きも面倒がりませずに三度の食事ごとにキチンと行われ、上衣はラフなシャツに肩からカーディガンを羽織られ、下はストレートのデニム・ジーンズをば簡単に折りましただけ……そんな“イカしたアンちゃん”たちで、願わくばいらして欲しいもの。まかり間違いましても2ちゃんのAAにございますような、片手に紙バッグ、もひとつの手にはジャンク・フードの入りましたヴィニール袋。背中に人生ならぬリュック・ザックを背負われました。七・三のメガネ・デブでございましたら、吾が輩堪らなくイヤ〜ン

 

……ともあれ、ついには 『マホ〜』 『〜カモ』 なる姫子嬢のフレーズまであたかも標準語のごとくに使用して憚りませんまでに精神汚染惚れ込まされてしまいました 『ぱにぽに』 一連の作品。特にDVDなれば2万円を切りますおトクなBOX−SETが発売されますのなら 『オメガ欲しいカモ〜』 というところでございますワイ。

 

 

されど毎回あれだけクオリティの高い作品を紡ぎ出しますだけのモチベーションを維持できましたのも、やはり “2クール完全燃焼!” とばかりに、揮発油臭ふんぷんのアストロ魂をば発動されたものでございましょうか。後半のエンディング 『ムーンライト・ラブ』 の頃では生徒会の面々などが登場予定よろしくチラホラ散見しておりましたが、そちらはあるいは第二期への伏線!?

――ともあれ、“萌え”目当てだけでご覧いただきますにはあまりにも勿体のうございますこちらゴージャス&ダイナマイツ・ギャグアニメ 『ぱにぽにだっしゅ!』 。皆様も機会がございましたらゼヒご覧あれ。

 

 

 

 

 

 

注1:こちらは原作にもございますエピソード。

注2:もちろん作者の荒俣宏先生公認。

注3:かの映画にては、『カッコいいとはどういう事さ?』 というのが吾が輩の感想。

 

 

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2006.03.17 (C) Mephistopheles von Münchhausen

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