ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

いま一度、萩本欽一氏を見直しますべきでございましょうか??

 

2006年05月0113

 

さて、『 基本が大事.bis 』 の巻

(指定BGM: 学園祭 / 桃月学園のラジオ体操 )

 

 

メイディメイディ!こちらチェックメイト・キングツー!」 ―― 往年の名作 TVドラマ、『コンバット!』 にて、そんな暗号名がございましたよナァ、などと思いつつ、久方ぶりに愚考録をしたためておりますほらふき男爵でございます。

マァ G.Wのような長期の休みがございますと、そのぶん事前に処理しておかねばなりませぬ仕事が増えますのも道理。加えますところ四月末にして前期末の仕事までもこなさねばなりませぬので、このところケッコウ 『静けさの前の でございました次第。

 

 

……して、そんなこんなで迎えました今年の G.W は、東北のとある街にてゆるりと過ごしますつもりでございますゆえ、お客様方がこちらをご覧いただいております時点では、吾が輩は荷造りにいそしんでおりますか、あるいはすでに目的地に向かいまして移動中にございましょう。

 

ともあれ、吾が輩の近況はこちらまでにしておきまして、今回の愚考 “基本が大事” とはこれいかに? 申し上げまするに当然すぎます、世に数少ない真理のひとつにございますが、昨今こちらを殊更に感じましたのが、とある二つの漫画を拝見しましてから。その二作品とはこれなん、赤衣丸歩郎氏『仮面のメイドガイ』 ならびに大和田秀樹氏『大・超大魔法峠』 にございますワイ。

 

吾が輩が申し上げますまでもございませず、こちらの作品はつとに世に広く知られておられますことと存じますが、『〜メイドガイ』 女性特有の優しい笑顔と可愛いらしい仕草で奉仕してくださいますメイド業を、屈強な体躯と不死身の生命力をもってして、常人を超絶した数々の技能に加えまして他の何事をも顧みませぬ馬車馬的忠烈をもってして遂行されます点がウリ。

一方の 『〜魔法峠』 が往年の “魔法少女もの” にございます 『プリンセス修行』 に加えまして、権力の座の頂点に立ちますまでの数々の試練ならびに帝王学の実践、そして魔法で解決できませんトラブルは 『肉体言語にて語るまで』 と、関節技(サブ・ミッション)にて解決……と申しますより決着させますのがキモ。

 

 

要しまするに、どちらも従来の一般イメージを逆手に取りまして、そのギャップをギャグの基調に物語を構築しておられますのでございますが、吾が輩このテの漫画に手を出しますのは意外と慎重にならざるを得ませぬのでございますワイ。

 

本来的にはもっとも好きな手法ではあったのでございますが、吾が輩がいちばん漫画に興味のございました小学校高学年から中学校前半にかけまして、いちばん期待して読んで手酷く裏切られましたのがこちらのタイプ。

 

ひと言で申しますれば “奇を衒っただけ”セカンドファースト・インパクトのみ” といった感じに、ロケット噴射で急上昇はした途端、弁が詰まって急速落下してゆく Me163−コメートのごとしな、『発想は良うございますのにナァ……』 という作品が多く、以降あまり漫画におきましては冒険いたしませんようになりました次第。(注1)

 

 

そのようなトラウマ(?)を抱えつつ、己の食指が動きませぬジャンルに関しましては友人の意見を参考に取捨選択してきたのでございますが、上記二作品は吾が盟朋・大滝よしえもん閣下のサイトにて紹介され、なかなか評判がよろしいので拝読してみました次第。

 

 

先に手に取りましたのは 『〜メイドガイ』 になりまして、こちらは正直まだ未整理で荒削りな画風に目がチカチカしてしまい、あたかも荒木飛呂彦氏がデビュー作 『魔少年ビーティー』 をはじめて拝見しましたときのような脳と視神経の著しいシンクロ率の低下に襲われました次第。それでもメイドガイ・コガラシ独特なセリフ回し(注2)に期待感を掻き立てられますまま読み進みますと、小ネタとして盛り込まれました逐一のギャグや、毎回の話の引っ張り方そのものがなんともブラヴォーブラヴォー(注3)

 

とくに荒屋敷(注4)吉江(注5)との怨恨試合の回は秀逸で、修行の際に1つずつもらえるメイドガイ・バッヂ意外な重量や、締め括りの “落水大丸太斬り” にて技を見切るも直撃を受け気絶するなど、要所要所がしっかり造り込まれておりますところは、まさに映画 『地獄の7人』 にて対人地雷設置のエキスパートが見せました周到なトラップのごとし。

 

また、『〜メイドガイ』にては先にも申し上げましたように言葉の選び方、使い方がなんとも巧みでございますことも特筆すべきでございましょう。こちらはいずれアニメ化がなされまして音声がつきましたら、カット割りの自在さと相舞いましてさらなる面白みを醸し出せることでございましょう……マァ、もちろん製作スタッフの手腕と感性にも大いによりますが。ちなみに、アニメ化に際しましたらコガラシ役の声優さんは果たしてどなたに?最近の声優さんにトンと疎い吾が輩がまさに愚考でございますが、ここは大塚明夫氏か、あるいは特異キャラのオーソリティ(?)若本規夫氏がよろしいのではございますまいか。

 

 

――ここまででまだ中途ではございますが、まことに失礼なれど荷造りがまだ済んでおりませぬゆえ、続きはまだG.W明けと言うことにいたしとうございます。皆さまひらにご容赦の程をば

 


 

……して、あけましてGW。次なるは 『〜魔法峠』 にございますが、こちらも奇抜なキャラクターに依存するばかりではございませんで、流れるようなお話の展開と盛り上げどころの押さえ方が非常に巧み。こちらは原作に先行しましてアニメ版を拝見したのでございますが、かの 『ぱにぽにだっしゅ!』 を拝見しました後という事を引き算いたしましても 『結構ベタでございますナァ』 というのが正直な感想。

 

その後とある書店にて原作本を見つけました折りに、つい “立ち読み” 気分で手に取りますや……

『何という事……漫画のほうが、アニメの三十七は優に面白うございますワイ!』

と両のまなこからハラハラと二百八十四枚もの鱗(注6)が落ちますとともに、さすがは、

 

『30過ぎてもガンダムガンダムって……。どうかと思うねボカァ!(注7)

 

と著作 『機動戦士ガンダムさんさいしょの巻』 にて、角川書店ガンダムエース誌上で堂々シャア大佐に放言させました大和田氏ならでは!!と、その創作センスにシャポーを脱がざるを得ませんでしたワイ。

 

 

なれど、そちらの一方で、

 

『あの出来ではアニメとは申せませぬ。あちらは電気三文紙芝居にございますワイ!』

 

と、激しくかつ小刻みに歯ぎしりいたしますとともに、ヴァーチャル・ワイングラスを握り砕かんばかりの血のたぎりを禁じ得ませんでした次第。

 

あちらは 『〜魔法峠』 のキャラクターや設定はかりではなしに、各話のあちらこちらにゴロゴロと転がっております拳大のダイヤの原石よろしき数々のギャグを拾い上げませぬその構成力の無さ加減に、吾が輩もう呆れますやら嘆かわしいやら、落胆しますやら悄然としますやら、腰は痛いやら肘は痒いやらが頂点に達しまして一気に憤りに転じましたのでございますワイ──それはあたかも、見世物小屋にて赤ペンキのなすり付けられましたる大きな板を “巨大イタチ” と披露されましたか、ないしはお母上に 『少年マガジン買ってきて』 と頼みましたら月刊少年マガジンを買われて来てしまいましたようなもの。まったくを以てしまして、

 

『いったいかの作品のいずこをどうご覧になれば、あんな 『──ある所に田中ぷにえという、一風変わった魔法少女がおりましたとサ。おしまい』 程度の、雑誌の付録DVDレヴェルなアニメに仕上がるのでございましょう??』

 

と、製作スタッフ連中のセンスのなさ加減に、吾が輩もう呆れますやら嘆か(以下略)。

 

 

──ともあれ、かのアニメにおきましては 『夢戦士ウイングマン』 級(注8)ダメ・アニメ本年度グランプリを授与致しますとともに、原作二冊は作者・大和田氏へのご祝儀&リスペクト万引き衝動買いをして帰途につきました次第。

 

さるにてもかのアニメ版、『ぱにぽにだっしゅ!』 とまではいきませんでも、いま少し演出のヒネりや気の利きましたアレンジを盛り込ませますことは叶いませんでしたものでございましょうか。サブ・ミッション展開時に絵柄を辻なおき氏風にされますとか、ぷにえ嬢の面持ちを藤原組長にしてしまいますとかのお遊びがございましてもバチは当たりませんでしょうに……。吾が輩には 『俺たちに任せてくれたら……』 と、可愛らしい小猫ちゃんの髪をいじりつつピロー・トークに興じられますぱにぽに製作委員会メンバーのお姿が妄想目に浮かんできますワイ(注9)

 

 

ともあれ、『ベタネタあってこそシュールあり』(注10) という原点回帰をひさびさに知らしめてくださいましたこちらの二作品。見た目の印象ばかりではなく基礎部分の杭打ちから免震構造、加えまして鉄筋の使用本数も申し分なしのしっかり施工あんしん読後感のギャグ漫画でございますことは吾が輩の札付きもとい折り紙つき!!

 

さらにはこちらの作者お二方は今回取り上げました作品ばかりではなく、今後のご活躍ともども他の作品も追って拝読していきたいものでございますナ。

 

──して次回は、G.W宮城県巡りレポ第一弾としまして、『男爵、A子さんの離婚の原因を聞いてマジイエロー激ブルー を予定。乞うご期待!!(注11

 

 

 

 

 

 

 

注1:『べつにマンガなんだから……』 と思われましょうが、気分を害するのは辛うございますワイ。

注2:『冷める前にガツガツ頂くがいい!』 『強力なパワーをプレゼントしてくれる!』 など、外見も中身も高水準なキャラ作りはイカス〜っ

注3:高田純次氏往年の 『純ちゃんのブラボーダンス』 風に。

注4:発変換できましたということは、荒屋敷一族は実在する!?

注5:道理として、礼は失せませぬワイ。

注6:真鮒。

注7:吾が輩も激しく同感。

注8:同列に 『北斗の拳』、『ぼくパタリロ』、『ゲームセンターあらし』 などが挙げられますワイ。

注9:実際の情景とは著しく異なる場合がございます。

注10:『ベタもようできんクセに、シュールもクソもあるかい!』 と、ナイナイ岡本氏がふかわ氏を叱責したお話は有名!?

注11:大ウソ

 

 

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2006.05.0113 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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