ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

世の中、最後は知恵が勝つ!!

 

2007年06月15日

 

さ て、『 吾が輩的 “水戸黄門” 』 の巻

(指定BGM: 伊吹吾郎&あおい輝彦 / ああ人生に涙あり )

 

 

最 近なにかと芳しからざる話題で名を馳せてお られます TBS 社のロングラン・時代劇シリーズと申さば、何はございませんでも 『水戸黄門』 のお名前が挙がろうかと思われますナ。


そ の主役たります徳川光圀に扮 されましたのは、現在は時代劇の大御所のおひとり里見浩 太郎氏でございますが、初代が“俺 は暴れはっちゃく”のとうちゃん役でおなじみ、東 野・“とうちゃん情けなくって涙が出てく らぁ!”・英心氏のお父上、東野英治郎氏にございますことは、あまりに有 名すぎましてことさら吾が輩が申し上げますまでもございますまい。


――して、お次が圧搾空気駆 動ロボット“学天則”の開発 者、西村真琴博士のご子息・西村晃氏。そのまたお次が佐野浅夫氏にございまして、こちらお三方に共 通いたしますのは、往時はいずれも
“悪役”と して大いに銀幕を飾られましたという点
(注1)



そ こで、吾が輩もお気に入りの俳優さんから 『でき ればいいナ、夢の黄門さま を 愚考してみました次第。


チョイスは実 現可能なラインからご存命の 方々に限らせていただくことといたしまして……ジャック・ニコルソン氏もよろしいですが、本邦のお茶 の間にはいささかアクが強いかもしれませんナァ。ここはやはり海外の俳優さんはよしておきまして、今回は常に冷静で高級幹部クラスの悪だくみフェイスで おなじみの佐藤慶氏に スポット・ライトを当てましてストーリーを構築してみたく存じますワイ。





…… 佐藤黄門一行の道中には、あまり弾んだ会話は差 し挟まれませず、かと申しまして重苦しい雰囲気もございませずにただ黙々と旅路を急ぎます。


そ してそれなりに大きな宿場に達しますや、助さんがやや神妙な面持ちにて、『黄門さま……』 と何やら耳打ちされますれば、『仕 方がありませんな……』 と、佐藤黄門は感情のこもりません眼を遠くに向けます。


さ すれば一行は申し合わせましたかのように、一人ふたりと宿場内に散っていきます。


角 さんは酒場に入り浸りまして酔漢の話し相手となり、助さんは大店の手代に身をやつし、方々の店で品物の買い付けと見せ掛けて宿場の噂 話を収集します。

かげろうお銀は芸妓に変身して宿場の一番どころの料亭に網を張り、 うっかり八兵衛は 『いやぁ、お座敷を間違えちまった』、『ありゃ、ここは奉行所のお勝手か』 と、視聴者のメイン層にございますご老人たちでございますればスルーされますでございま しょうレヴェルうっかり加減で そこかしこを潜入調査し、風車の矢七や同行している忍術使いらも言わずもがなでございますワイ。


――こうし て、地味かつ綿密な証拠がためを完成させましたうえで、定番の悪徳商人と腹黒役人の癒着を暴きますべく、話をお白洲に持っていきます。

も ちろん黄門検察サイドに抜かりはございませず、被告人の悪徳商人や町のやくざ者、不正役人どもの旗色はいとも簡単に悪くなります……。『ならばこれまで!』 と、従来の水戸黄門でございますれば逆上のうえの抜刀から斬っ た張ったのチャンバラ活劇が繰り広げられ ますところでございますが、吾が 『佐藤黄門』 は悪人どもの上から下までを余さず、醜聞をはじめ家庭内の秘密や個人的な弱点に至る数かぎりない情報を盛りだくさんに握っておりますところがミソ


こ れらあまたの証拠物件に正論と人情話を交えまして、淡々としていてそれでいて息を継ぎます間もございません畳み掛けにて、悪人どもは徐々にパッ キンが壊れかけの蛇口よろしく、ゲシュタルト崩壊を起こ して泣き崩れはじめるのでございます。


悪人たち のよこしまな心を完膚なきまでに折り尽くしました黄門一行は、スンスン鼻を鳴らしております腹黒役人にすかさずある物を所望します……それは次の宿場まで の路銀。特に潤沢である必要はなく、最低限の額でOK。


要しまするにこちら 『佐藤黄門』 は、足りなくなりました旅費の調達を門さまの趣味に則りました方法で 毎回行っている、という訳でございます。



――そうしてまたぞろ旅に出 ました黄門一行。角さんの 『黄門さま、今日も一件落着でしたね』 の一言に、佐藤黄門は、『左様ですな』 と、面白くなさそうな表情でまっすぐ目を向けたまま五歩ほど歩いて、ようやく片頬を歪めたと ころで 『終』 のスーパーが入って終劇という構成にございますワイ。





先 の 『佐野黄門』 が “泣き虫黄門”
(注2) と銘打たれておりましたように、こちら 『佐藤黄門』 は “むっ つり黄門” あるいは “不 意打ち黄門” 愛称にて、シリーズ中もっともアクション要素と黄門さまの台詞が 少ないことをウリと して展開していきたいものでございますワイ。


ちなみに小学校当時はエノケンの物真似
(注3)を してクラスを 湧かせていたという、意外とひょうきん者でいらっしゃった佐藤慶氏。いつかシャレで引き受けていただけませんかナァ……。



ま た、こちらの 『吾が輩黄門』 は、演者としましてはやはり巨大組織の黒幕から珍妙不思議な役どころまで絶妙にこなされます岸部一徳氏
(注4)で もで ございますワイ。岸部氏でございますれば、『HELLSING』 にてアーカード氏(お 齢を考慮しましてアクション控え目ヴァージョン)に配されましても吾が輩的には無問題にござい ますほどのお気に入り俳優さんでもございます次第。


そのほかでは、昨今の 『北の国から』
(注5)黒板五郎役ではなくて、往 年の “青大将” のフンイキでちょっと不良でC調な黄門さまを、田中邦衛 氏に演じていただけましたらまず御の字でございますナ。



 

 

注1:まぁ兵ちゃんはな かったことにしておいてあげましょう……

注2:おそらく情にもろいという意味合いでございましょう。ほりのぶゆき氏の“江戸むらさき特急”で揶揄されて いたからではございますまい。

注3:時代を感じますナァ……。

注4:一徳氏のやたらに辛いポテチのCM (名称失念) は未だに吾が輩No.1フェイヴァリットCM でございますワイ 。

注5:あんなくだらない番組は観る気もいたしませぬワイ。

 

 

 

 

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2007.06.15 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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