ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

絵柄は同じでも作風はまったく別!!

 

2007年08月03日

 

さ て、『 ジキルとハイド!?其の壱 の巻

(指定BGM: 筋肉少女帯 / スラッシュ禅問答 )

 

 

『ジキルとハイド』 と申さば、山根あおおに氏(注1)の代表作 『名たんていカゲマン』 に登場されました “ジキールたんていとハイドマン”(注2)いの一番思い出します男こと、ほらふき男爵にございます。


そんな吾が輩をしまして 『アッラーにかけて!吾が輩は金輪際こちらの漫画を読むまいぞ!』 と、俄かムスリムに改宗してまで固く心に誓わせましたのが、大暮維人氏の“天上天下”にございますことは、当愚考録をご覧いただいておりますお客様がたはつとにご存知のことと思われますナ。


まずをもちまして “Oh,Great!” をもじられました、その傲岸かつ業腹なネーミング・センスと相い舞います、“イラスト集じみた中身の無いマンガ” にすっかり 
『フッザッケナ!モウ、コタゾ!』ショーン・コネリー氏ばりの怒りを禁じ得ませんでしたがためでございますが、昨今の吾が輩のお気に入りにございます 『HELLSING』 もなかなか続刊が出ませんのと、菊池直恵女史の 『鉄子の旅』 も前評判ほど面白うございませんでしたため、『またぞろ少年誌に食指を伸ばしてみましょうか……』 と思い立ちましたのでございます。


そこで白羽の矢を立てましたのが 『史上最強の弟子 ケンイチ』
(注3)  もといくだんの大暮氏が作品 『エア・ギア』 にございます。このたび何故(なにゆえ)にこちらの作品をチョイスいたしましたかと申しますれば、マァいつまでも氏のことを嫌い嫌いと突っぱね続けますのも芸がございませんし、何より掲載誌が講談社さんの 『週刊少年マガジン』 にございますので、

『もしかしましたら、また違いました一面が拝見できますかもしれませぬナ……』


と、そこはかとございませぬ期待をば抱きましたのでございますワイ……とかなんとか、それらしい前置きはいたしましたものの、その実は近所のBOOK OFFさんにて吾が家の蔵書をば
買い取り もとい寄贈査定待ちをしておりました際に、当作品の1、2、4巻が棚に並んでおりましたのを発見したのでございます。




そこで第一巻をば手に取りまして拝読いたしますれば……相変わらず描写力の高い軽快な筆致にて開始されますフル・カラー巻頭は小気味のいいほどでございますが、主人公南樹(みなみいつき)の喧嘩シーンから始まりましたからには、どうやらこちらの作品も“ギャングスター物”のご様子。

吾が輩正直 『またか』 と眉根を寄せたものでございますが、まぁマガジンと申さば所十三氏の殺伐としましたヤンキー漫画でも有名でございますゆえ、誌面の空気としてさして珍しくもないのかもしれませぬナ。


そう思い直しまして先を読み進みましたら、意外と早めに主人公を迎え来たります試練。それも結構キツめの重圧が彼にのしかかる中で、その転機となりますのがタイトルになっております 『エア・ギア』 なのでございます。





――そも 『エア・ギア』 とは、
前後二輪ずつの転輪に小型高出力モートルが組み込まれました、コンパクトなローラー・ブレードのコト。もちろん本来の使用目的は “安全な場所における健全な遊戯” なのでございましょうが、劇中では “暴風族” なるチーマーまがいの連中が徒党を組み、チームの面子と存続を賭けて(注4)縄張り争いまがいのバトルを繰り広げておりますのがこの世界。


吾が輩30代半ばにしまして、『ギャングスター物を読みますのはいかがなものか』 という意識が心の片隅に小さくメモされましたのは確かになのでございますが、それでいてスイスイ読み進めてしまいましたのには吾ながらオドロキでございましたワイ。


また、『天上天下』 ではまったく気が付きませんでしたのでございますが、擬音に商標ロゴのようにスタイリッシュなデコレートが施されておりますことで、より視覚効果を上げておりますのと、頻度高くやたらと差し挟まれますギャグならびにダサ絵
なんとも好感触。そして何よりも 『天上天下』 を読んでおりました際にはついぞ抱くことがございませんでした“ワクワク感”に全身が捕われましたのには、

『なんと!大暮氏も斯様にテムポのよろしい漫画を書けるのではございませぬか』

と、吾が輩大いに感心いたしますことしきりにございましたワイ。




ともあれ査定が終わりまして精算も済ませ、結局は第一巻を拝見いたしましたのみに留まったのですが、搬送に拝借いたしました実家のローレルを返しに参ります途上、

『こちらの山上たつひこ氏におけます“光る風”“がきデカ”とも見紛います超弩級な相違っぷりの原因とはなに?』

と、横断歩道を悠長に渡っております親子づれに乱暴なクラクションをお見舞いしつつ、つらつら愚考してみました次第。



そんなこんなで気もそぞろな危険走行にて横浜山間部を騒がせましてのち、実家の駐車場に一発入庫を済ませましてついでにお昼をご馳走になり、さて帰宅しましてから、『蔵書も売りに出しますれば1冊あたり10円とは、まさしく天袋の肥やし』 と、
結局その日はまんじりともいたしませぬままに終えたのでございますが、そちらと平行しまして頭から離れませぬのが 『エア・ギア』 の第二巻以降の展開。


また、『先の愚考録にて、“天上天下” をコキ下ろし過ぎましたかナァ』  ――とかなんとか、大暮氏への若干の後ろめたさもございまして、 『エア・ギア』 第一巻〜第八巻までの購入を決意。されど 『働き盛りの男前なリーマンが、漫画を八冊も手土産に 買って帰ります図もサテ如何なものでございましょう』 と思い直しまして、結果としましては TSUTAYA Online にて注文と相なりました次第。


マァ この時期ですと、
吾が愛車 “小池朝雄号” のメット・イン部分には対梅雨防御用人型決戦化学合成被膜、通称“ケルベロス 大巨獣 雨ガッパ” が内蔵されておりますため収納スペースが 減っておりますので、お持ち帰りはどのみち無理なお話。その点 TSUTAYA Online では(当時)、オンライン・ポイント5倍というおトクなキャンペーンが行われておりましたのと、1,500円以上 の購入になりますれば送料がタダになりまして、わざわざ会社帰りに重たい思いをせずに済むというもの。



――ともあれ、たった一巻のみの好印象だけで八巻も購入してしまいました吾が輩。まさに博打の勢いではございますが、サテ結果は吉と出ましょうか凶と出ましょうか、そちらは次回のお楽しみにございますワイ。


 

 

注1:『かばどんとなおみちゃん』 の山根あかおに氏は双子の弟

注2:ハイドマンは悪事を働く前に 『ハイ・ド・マン!(パチン!と指をはじく)』 という、再現の難しい独特のポーズ(振り付け?)がございましたナァ。

注3:なぜか第一回のみ拝見したことがございますワイ

注4:『負けたら解散』 はちとキツうございますまいか?

 

 

 

 

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2007.08.03 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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