ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

男爵歩けば掘り出し物に当たる??

 

2007年10月19日

 

さて、『 嗚呼、人情動画(前) の巻

(指定BGM: Silicon Teens / Red River Rock

 

 

……さて、実は先日の 『おそ松くん 完全版』 コミックス購入に先駆けますことさらに半年。要しまするに昨年末でございますゆえ、このところ古いお話ばかりでまことに恐縮至極のほらふき男爵めにございます。


その日も古書を漁りにふらりと中野へ赴きましたのでございますが、北口改札前にて恒例の露店が開かれておりましたのを目に留めました次第。そちらは普段から乾物屋さんや和菓子屋さん、ネクタイやベルト類などの小物屋さんやらがランダムかつ無節操バイを為されて お店を開かれているのでございますが、その日は廉価なCDならびにDVDが売られておりますご様子。CDのお値段は記憶しておりませぬが、DVDはおおよそ500円から1,000円の間でございましたはず。

 

マァ著作権の切れましたような “なつかしの名画” のたぐいでございますことは容易に予想できましたが、まだ拝見していない作品(メトロポリスなど)や戦艦ポチョムキン、チャップリン短編集などでもございますれば拾いモンとばかりに寄り道してみますれば、端っこのラックにはアニメ作品が鈴なりに。タイトルを確認します世界名作劇場系の作品が並んではおりますものの、製作は日本アニメーションではございませんものとお見受けしました次第。

 

――そんな中、ひときわ異彩を放っておりましたタイトルとはこれなん、かの “おそ松くん” にございますワイ。

 

『80年代にスタジオぴえろが製作していた、“おそ松くん音頭” のやつでございますかナ……?』

 

と、 けっこう人気を博して長期にわたりまして放映されていた記憶がございますゆえ、栄枯盛衰を感じずにはおられませず、複雑な面持ちにてパッケージを手に取っ てみますれば、このように派手さのございませんシンプルなデザインの中に目を引きますのは、『オリジナル版』 と 『モノクロ作品』 の二ヶ所の表示。

 

ディスクはプリント・ラベルでそれなりに豪華 

 

 

 

 

 

  

 いくら “六つ子” とはいえ、全巻おなじ絵柄とは……。
(↑おそ松くんの頭髪のトーンが若干異なっているっぽい

 

 

『なるほど、こちらは昭和30年代のお生まれでございましたら、幼少期のアルバムにはかならず “シェー” の写真がございますという、赤塚先生黄金期の幕開けとなりました伝説の番組でございますナ』

 

さすれば、一本500円または五本まとめてなら2,000円というお買い得プライス投げ売り もといサーヴィスされておりますのも頷けましょうというもの。ただ、ざっと見渡しましたところで巻数はじつに十三巻と少なくはございませず、またそれだけ のDVDを持って帰れますかも思案のしどころ――スピンドル版の生DVDでしたら、100枚は買って帰れますがナ。

 

マァ吾が輩の帰りまでにイキナリ店じまいをなさる事もございますまいと、まずは当初の目的を果たしましてから再考いたします事としまして、露店をあとにいたしました次第。

 


 

……して、結局めぼしい古本もございませず、手ぶらで帰宅しますのもナンでございますゆえ、吾が輩十三巻すべてを購入いたします意を決しましたのでございます。されどよくよく見てみますれば、一巻と二巻がどこにも見当たりませぬ。その旨をお店の大将に尋ねますと、『いろんな駅で出店してるから、まず最初の巻から売れてしまう』とのこと。成る程リクツではございますが、これでは画竜点睛を欠きますばかりか、ヒゲまで書き忘れましたようなもの。

 

ここで吾が輩の 『コンプ魂』 が挫かれかけたのでございますが、さるにてもモノクロ時の 『おそ松くん』 の映像はたしかに貴重。またこれだけの破格で再びまみえます機会がございますかを愚考いたしますれば、ございますだけを入手しておきますのも一興にございましょう。全部で十一巻でしたため、さらに一巻ぶんをオマケしていただきまして4,000円+消費税にて購入を済ました次第。

 

 

さて勇んで帰りの旧国鉄総武線に乗り込みましてから、レシートをあらためて拝見いたしますと、吾が輩てっきり債務整理系のお店(注1)とばかり思っておりましたれば、その実はKIOSKの一形態のご様子。KIOSKの文字の下にはJR東日本販売うんたら、というお堅い名称が打たれておりますのを記憶しております次第(注2)

 

 

……して、帰宅しましてその日より一巻ずつ拝見していったのでございますが、DVDなれば120分まるまるとは申しませんでも3〜4話(回)分は収録されておりますものと合点しておりましたら、実際パッケージ裏に4話タイトルが並んでおりますものの収録時間はなんとたった 48。要しまするに初期のG☆Aないしはドラえもんのように前半後半で構成されておりますご様子。

 

 

こちらで一本400円のお得感がけっこう薄まりませんと申せばウソになりますが、マァ資料映像と割り切りまして鑑賞いたしますれば、画像の粗さやキャラの動きの少なさは致し方ございませんというもの。さらに加えましてこちらのことわり書きを拝読いたしますれば “貴重感” もひとしおにございますワイ。

 

かなり意外な経緯。テーマソングはたまに深夜放送などで使用されておりましたが……。

 

ちなみに今回こちらに番組中の画像を掲載させていただきますにあたりまして、ひとつ明言させていただきたく存じ上げますのは、著作権赤塚不二夫先生ならびに毎日放送スタジオ ゼロに帰属いたしますものになりまして、DVDそのものの発売元は株式会社スバックさん、販売元は株式会社トーンさんとなっております。

併せまして、吾が輩が私的に著作権を侵害してまで利を得ようなどとは毛ほども考えておりませぬ事もご承知いただけますよう申し述べさせていただきます次第にございますワイ。

 

 

――そんなこんなで肝心の中身でございますが、オープニングは二種類ございまして、お母さんが六つ子全員の名前を呼ばれますヴァージョン(注3)と、なんとかの藤田“てなもんや”まこと氏が歌われますヴァージョンがございます次第。

 

各話は吾が輩の記憶しております限りではやはり若干の手直しがなされておりますものの、『夢戦士ウイングマン』 のように原作をぶち壊し(注4)にされるまでには至っておりませんのでご安心あれ。セリフもけっこう原作のままで、神経過敏な現在と比しまして時代のおおらかさを感じずにはおられませなんだ。

 

ただ気にかかりますのが、テレヴィジョン脚本にはいやにクレイジーキャッツを臭わせます(さすがに丸パクリはしていない)セリフが散見します点。また、さすがに40年も前の作品にございますゆえ、言葉遣いやニュアンスにいささかの差異がございますことが判りますナ。例を挙げますれば現在なれば、ちっとも知らなかったよ』 と申しますところが、ちーかま ちーまま ちーく・たいむ ちーぼう ちーといつ ちーまーちーとも知らなかったよ』 となりますご様子。

 

そんな中で、吾が輩が特に気に入りました作品がございましたので、次回は可能な限り画像を集めまして “Web再録” を試みてみようかと愚考しております次第。皆さまご期待いただけますよう――。

 

 

 

 

注1:いわゆる “倒産処分品” セール

注2:じつはレシートを取っておいたのですが、年末の大掃除の際に紛失

注3:こちらはエンディング兼用っぽい

注4:他にも 『さすがの猿飛』 『北斗の拳』 『伊賀のカバ丸』 は、おそらく墓の下まで許せずにおけませぬでございましょう……。

 

 

 

 

おいおい、そっちじゃないぜ!

 

 

2007.10.19 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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