ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

吾が輩の一世代前なれば、確実に世界とつながりを持つ第一歩でしたはず。

 

2008年02月16日

 

さ て、『 大健全!ラジオ・ライフ  の巻

(指定アルバム: KRAFTWERK / Radioactivity

 

 

ビックカメラに修理に出しておりました “インターセプター” もすっかり元気になって帰ってまいりまして、ホクホク顔で過ごしております今日このごろのほらふき男爵でございます。そもタイトルの、『ラジオライフとは?』 と世間一般の方々に問いますれば、『きわめて違法性の高い記事が盛りだくさん』 、『なぜ警察は野放しにしているのか』 などというお返事(注1)がおおよそを占めるのではないかと存じ上げますが、もちろん大量の医療廃棄物の不法投棄すらいたしましたことのございませぬ吾が輩にとりましては、手に取りまして読むことすら憚られます書籍にございますワイ。



では、このたびはどの辺が 『ラジオ・ライフ』 なのかと申しますれば、じつは吾が家は昨年末より一大処分市を開催いたしまして、すくらっぷ・ぶっく もといスクラップ・ブックやら 資料用VHSヴィデオやら、あるいはその時期々々の“メモリアル・アイテム” などをひと思いに廃棄物指定
(注2)といたしました次第なのでございます。そも、思い出は物に宿りますものか……否、己が記憶にとどまりますか、あるいは忘却の彼方に消えていくもの。して、読まない資料ははたして有用でございますものか……否、限られた収納スペースを不法占拠します地上げ屋のごとし。


それ以前に、現在なればインターネットにてスピーディかつ的確に調べをつけられます
(注3)ので、「死んだロシア兵がいいロシア兵だ」 「場所を取らない資料がいい資料だ」 とばかりに手当たり次第ごみ集積所に積み重ねていきましたのでございます。


そんな中で、とある段ボールから出てきましたのはソニー製の3バンド・ラジオ ICF−110B。こちらは養父殿が若かりし折にご使用あったお品を、吾が輩が中学生のみぎりに譲渡いただきました物。これは懐かしいとばかりに取り置きにし、後日乾電池を用意してスウィッチを入れてみましたところ――やんぬるかな、電源こそ入りますもののFM、MW(AM)、SWのいずれも電波を拾いませなんだ。吾が輩これには眉根を寄せ、ただただため息をつきますばかり。


「嗚呼、久方ぶりに標準電波を拝聴いたしとうございましたが……」


そも標準電波とは、その国(注4)の放送機関全体で使用しております時刻と電波の指標となります信号でして、NTTの時報サーヴィスもたしかこちらを基本とされておりますはず。されどSW(以降短波)にて無料オン・エアされておりますからには、信号音もいたって飾り気がございませんうえに時報アナウンスは10分間隔
(注5)という、知らない人には 「これは軍の専用放送なんだよ」 とウソを吹き込みましてもバレそうにないほど非営利団体的かつ簡素な放送にございますワイ。


それこそ昔はこちらの信号を頼りに時計の秒針を直したものでございますが、その後吾が輩ひいきのVictorさんの ヴィデオデッキに内蔵されておりました “時報時計” がすこぶる正確でしたのでこちらに移行してしまいまして、ついぞラジオを頼みとしませようになりまして幾年月。遠からず十年余の通電がございませぬために 内部のコイルやトランスミッターにガタがきたものでございましょうか、あるいはやはりソニー・タイマーの為せる業
(注6)なのでございましょうか……。





ともあれ、聴きたいものが聴けませんとなりますれば、逆にスウィッチが入ってしまいますのが吾が輩の物欲。もはや水牛のつので作ったコテカがひびわれそうなくらい欲棒
(注7)欲望は募りまして、ネットにていくつか3バンド・ラジオを探してみますれば、くだんのソニーはもちろんのこと、パナソニックさんなどの有名どころをはじめとしまして、他にもいくつかのメーカーが2,000円前後から販売されておりますのを発見。


その中でも吾が輩の目を引きましたのが、ELPAこと朝日電器さんのお品。HPには手動チューナー型
ER−20T と液晶ディジタル表示型の ER−21T2種類がございましたが、ディジタル式(注8)ですと微細な電波はスルーされそうな気がいたしましたので、ここはアナログならではのデリケートな操作が可能な手動式を候補にいたしました次第。また同値段帯の他社製品が受信できます短波の周波数帯がほぼ8バンドにございますところ、こちらは10バンドとなっておりましたのが最大の魅力。


ただ、機器の性能は
おおよそお値段に比例して善し悪しが出ますのが世の常。いますこし奮発してパナソニックさん(注9)のお品を購入いたしました方が確実に短波を愉しめましょうことは容易に想像がつきますが、値段帯としまして三倍近くからとなってしまいますのと、吾が輩の悪い癖としましてすぐに飽きると申します可能性もにございますので、まずは“おためし”購入を主眼と致しました次第にございます。


朝日電器さんのホームページではカタログのみとなりますので、
まずポイントをいただきますためもございましてヤフーショッピング内にて探してみますれば、意外と他社製品を取り扱われますお店はけっこうございましたが、なにゆえか ER−20T はその影すら見かけられませなんだ。


そのうえ大型量販店のHPでも、リストにございましたのはビックカメラさ んのみという始末。ともあれビックさんなれば先のインターセプターの修理代ポイントもございますのでいずれ併せて利用が可能にございます。して、ネット注文ですと配送 料がかかりますことと翌日がお休みでしたこともございまして、通販ではなしにお店に出かけまして即購入を期しました次第。





――して翌日。お店が二軒ございます渋谷に赴きましたところ、実情はハチ公口店にディジタル式の ER−21T のみが置いておりまして、店員さんに尋ねますれば折悪く在庫切れとのこと。マァ吾が輩恒例の “レア・アイテム入手行脚(苦行) のはじまり、はじまりと言うわけでございますが、一方でこのご時世におけます存外な購入の難しさに閉口もし、「いま少し営業サイドの尽力が必要なのでは……」 などと余計な心配を禁じ得ませんでしたのも確か。


そんなこんなで仕方なしに秋葉原まで足を伸ばしますも完全な空振りで、まさしく文字通り 「もう辛抱たまらん!」 状態のスロッビング・グリッスルな欲求をケバブを食べつつどうにか落ち着け、渋谷にとんぼ返りしましてハチ公口店にて取り寄せ注文をお願いいたしましたのでございます。


ビックカメラのネット・ショップでは 「4〜5日でお届け」 表示でしたのでそれくらいの覚悟は完了しておりましたが、じつに翌日の昼には入荷の連絡が入りましたので、勇んで受け取りに参りましたことは申し上げますまでもございますまい。
そして開封および電源オォーーーン!
(注10)いたしました次第でございますが、マァ吾が屋敷は強度充分の鉄筋コンクリート製の屋内のうえに周りにはエアコンやPCがございますためか、短波のみならずAMもTBS以外はなんだかイマイチ


加 えましてPCのモニタが液晶ではなしにブラウン管でしたら
(注11)さらに環境は悪くなっておりましたが、もとより短波の受信は一筋縄ではいきませんことは承知のうえにご ざいます。とりあえずは眼目の標準電波と主だった番組が受信できますか、すべての周波数域をチューニングしてみますれば、意外と感度良く入ってきましたの がお隣り中国は北京放送。他にも大なり小なり、短波ならではの猥雑かつ旺盛なアジアン・パワーあふれます音の洪水に見舞われ、吾が輩懐かしさと同時にインターネットに慣れすぎましたがための直接的な異文化の感触に、新鮮な感動をあらためて噛み締めました次第にございますワイ(注12)


北京放送の思いのほかクリアな音声に光明を見出だしました吾が輩は、またぞろネットにてBCL有志のHPをいくつか拝見いたしまして情報を集め、『ここはアンテナを自作してみますのも一興』 と決心いたしましたのでございます。



…… とは申しましてもさほどの技術も必要ございませず、まこと単純に不要となりましたテーブル・タップを分解し、一本に裂きました交流コードをヴェランダの物 干し竿用のフックに引っ掛けましただけの、いかに小学校低学年の夏休みの工作でございましょうとも、これでは先生もやり直しを宣告されますことやむなしの、ヒネりのかけらもご ざいません粗製品にございますワイ。


かつて長めのタップを欲して買い求めはしましたものの、コードが
無闇に長すぎまして結局失敗いたしましたま ま邪魔になっておりました奴を引っ張り出し、まずは 小うるさいコギャル相手に事を手っ取り早く済まします際の手際にて 力任せにコードをひっぺがしまして、フックに渡しましてから通風孔 (ほとんど使わないので新聞紙で密閉) から室内に導き入れ、末端にワニ口クリップを結びましたうえでロッド・アンテナに噛ませてみますれば……斯様なメモリの増設よりや や手間がかかります程度の工作にて、マァ驚きを禁じ得ませんほど感度が上がりますこと、ニトロを使用しましたヒューマンガス乗車の六輪車のごとし、という トコロにございます。


実際自前のロッド・アンテナでは微かにすら受信が叶いませんでした台湾や
ヴェトナムの放送局や、はるかアラビアはイランの番組が拝聴できるようになったのでございますから、まずはたいした魂消(たまげ)津軽三年かねさ味噌でございますワイ――ああ、申し遅れましたが吾が輩が拝聴いたしました各国の番組は、当然のこと日本語放送でございますことは殊更に申し上げますまでもございますまい。


されど短波は気象条件ならびに太陽の黒点の状況など、自然の影響を多大に受けまくりますこと “南の島のハメハメハ大王” の歌詞のごとしにございますから、毎日必ずおなじ番組が安定した電波で
聞けますことはまず稀にございます。もちろん本格的な受信機器に手を伸ばしますればお話は別にございますが、そこまでいきますればこのたびの基本コンセプトから離れてしまいますワイ。



ともあれこうしてみますと、ELPAの ER−20T は値段に比しましてかなりコスト・パフォーマンスが高い製品と申しましても過言ではございませんご 様子。マァ手製のアンテナがあってこその高感度受信でございますことは否めませぬが、基本機能として主だった放送局は聴取できることは証明できましたの で、吾が輩的にはマル、にございます次第――ただ “初心者にはオススメできない”、とだけは申し上げておきましょう。確実さと簡便を求められますならばパ ナソニックさんあたりがよろしいかと。


ち なみに日本の標準電波( J JY )は平成13年の3月31日にその使命を終えられまして、現在は新たに本邦全土をカヴァーできます長波に変更されて放送されておりますそうでございます。よく“電波 時計”として販売されておりますお品は、こちらを受信して稼働しておりますのでございます。その
J JY が聞き取れません際によく利用しておりましたのが、お隣中華人民共和国の科学院国家授時中心(BPM) になりまして、こちらは夜間の聴取は叶いませんでしたが、深夜と朝方でしたらどうにか受信できました次第。こちらも懐かしさひとしおでございましたが、室 内の電化製品をすべて落とした状態でないと受信がむずかしいようでございますのが悲しいところにございます……。


また、思いのほか受信できませんでした旧ラジオたんぱことラジオNIKKEI でございますが、こちらも昼間であれば聴取可能でございますことを確認。お話によりますと冬期に加えまして夜間はなべて短波放送を受信しにくいそうでござ いますが、『短波聴きたし』 でPCもエアコンも使わずに、冷えた部屋で厚着に身を縮こませております姿と申しますのもサテいかがなものか……ここは高性能アンテナを購入いたします か、あるいは先日シャレで買ってみましたZippoの懐炉を活用いたしますチャンスか、というトコロでございましょうかナ。





こうして吾が輩の合法性100%のラジオ・ライフが開幕した訳でございますが、さすがに忙しゅうございます朝はチューニングに時間を費やせませんので、文化放送は吉田照美氏『ソコダイジナトコ』 に合わせております次第。ただAMに関しましてはミニ・コンポのほうがループ・アンテナもございますからか格段に感度がよろしゅうございますため、そちらで拝聴しております次第。


こうしてみますれば、コサキン伊集院氏の 番組のように本編をあまりに愉しみにしております場合は、交通情報や天気予報などは正直邪魔に感じてしまいがちでございますが、聞き流す程度でおりますれ ば点けておりますだけで有用な情報が手軽に入手できますメディア
(注13)として、ラジオの重宝さを吾が輩あらためて再認識しております次第でございます……いえそ の、吉田照美氏のトークが先のお三方に比してつまりませぬと申しまておりますのではございませぬぞ、吾が輩は。


じつに吉田照美氏こそ、吾が輩をラジオ・リスナーへの道へ導きました最初の御仁。『吉田照美のてるてるワイド』 の面白さが、吾が輩をしましてラジオ番組を熱心に聞き始めますきっかけとなりましたのでございます。その前に笑福亭鶴光師匠のオールナイト・ニッポンがございましたが、時間帯的に睡魔に打ち勝てませずあまり視聴できておりませんでしたのが実情ですから、きちんと定期的に聞くようになりましたのはやはり “文化放送のロバくん こと吉田氏の番組からなのでございますワイ。



そちらよりかはコサキン、伊集院氏とTBSつづきで来ましたのに、文化放送の吉田氏に浮気されてしまいました生島ヒロシ氏の立場こそ、サテいかがなものでございましょう――。


ともあれ現在この愚行録も、TBSは永六輔氏の 『永六輔 その新世界』 を拝聴しつつしたためております次第。短波の方もいま少し受信状況を改善し、いろいろな面白げな番組を拝聴できますればこちらにて取り上げてみる所存にございますワイ……いずれ地上アナログ波が完全撤廃されました暁には、地デジなどに追随せずBCLでも初めてみるのもおもしろいかもしれませぬナ(注14)

 

 

注1:そのあたりをご存じな時点でマニアでせう。

注2:もちろん合法

注3:……かどうかは正直7割ほどの信用しか置いておりませぬので、複数のHPをまわって確認する手間はございますが

注4:おもに先進国の政府が設置。国際標準もございます

注5:声色は女性ですが、滑舌が良すぎてなにやら合成音声っぽい。もちろん録音テープ

注6:さすがにもう寿命ではございましょうがナ(笑)

注7:スポーツ新聞風表記

注8:たしかに表示こそディジタル式ではございますが、さてチューニングもディジタル検波かどうかは不明。ディジタルは“0”か“1”の是か非かしかございませぬからナ

注9:こちらの二社でしたら、PS3のようなバカ高いガラクタ売りつける海賊企業より、作るのも売るのも“松下幸之助イズム”のパナソニックしかございますまい。

注10:水木一郎アニキの 「マジンガーZ」 風に。

注11:ブラウン管に映像を打ち出します “電子銃” がかなりノイジー。

注12:やや脚色アリ(笑)。

注13:テレヴィジョンでも目にしておりますはずなのに、さして記憶に残っておりませんから不思議。

注14:けっこう真面目に検討中。

 

 

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2008.02.16 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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