ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

吾が輩は 『なに食べる?』 には必ず 『中華料理!』 と答えますが……。

 

2008年12月20日

 

さ て、『 三人三様/十人十色  の巻

(指定BGM: 大江千里 / “十人十色” 以外の曲なんでも

 

 

さ て、例えますればお客様がたがご友人、ないしはサークルのお仲間などとご一緒の際にランチ・タイムをお迎えになるにあたりまして、『なに食べる?』  と訊かれましたところで第一声にて全員一致の同意に達しますことなど、まずはまれ中の稀。滅多にございますものではございませぬと吾が輩愚考 いたします が、あるいはもっとも無責任な 『何でもいい』 が多数を占め、団の面目 もといアンケートの意味丸つぶれとなります事も少なくございませぬかもしれませぬナ。

 
そ ちらは個人々々の思考、ならびにもちろん嗜好も異なって如(し)くべきものにございますが、世の多勢が “是” されますものと “非” と、ないしは “非” とされますものを “是” と受け入れてしまいますのは、いかさま吾が輩の性分がDNA二重螺旋レヴェルの 『ヘソ曲がり』 でございますかをあらわします証左ということでございましょうか。

 
――マァ自らマイノリティでございますことを任じまして久しい 吾が輩でございますので、世間様の評判と己れの判断の差などは最早さほど気にはなりませぬが、こちらが吾が輩が敬愛いたしますアーティストさんや作家さんらと 評価を違えました場合となりますと、少なくございませぬショックを受けますのも確か。

 
過去の例を挙げますれば、吾が輩は電気 GROOVのファン
(注1)にございまして、ある時石野卓球氏ならびにピエール瀧氏“ゴッキー”(注2)こと GOLDEN LUCKY とその作者、榎本俊二氏をば “まるで判っちゃいない” と、まるで吾が輩の目前でレイプを繰り広げますがごとくの酷評をば浴びせられまして、さらには和田ラヂヲの 『和田ラヂヲのここにいます』 をば “不条理マンガの正統” として手放しに大絶賛されておりましたのを、吾が輩心の中で涙のシャワーを浴びつつ拝聴いたしましたことがございましたワイ。

 
その際に、『お前、あの日は 「大丈夫な日だから」 って言ったじゃないか!』 と、彼女から確信犯的受胎告知を聞かされましたかのごとくのやるせなき怒りと、そちらと同量の深き悲しみを噛み締めました次第。

 
吾 が輩としましては、『ゴッキー』  は初めのうちこそ受け付けられませんでしたが、すぐにも作品のテムポと申しますか、一コマ目から四コマに至ります起承転結のつじつまが因数分解のごとくに 解きほぐせます様になりまして、以来同作品ならびに榎本氏のファンとなった次第でございます。

 
一方の和田ラジヲはひと目見ま した時点から “この吉田戦車氏作品の南朝鮮製粗悪違法模倣品めが!”心底嫌いになりまして、以降理髪店さんや定食屋さんで発見いたしますれば読み飛ばしますのは当然のこと、ハナ糞をなすりつけましたり
(注3)致 しますのが常となったのでございます。




 
似たような感じでは、『こち亀』 こと山止たつひこ改め秋本治氏
(注4)の代表作品  『こちら葛飾区亀有公園前派出所』  のアニメ化の際、主人公の両津勘吉氏のキャラクター・ヴォイスをラサール石井氏がご担当されました際、吾が輩は 『なんと、意外にイメージ通り!』 と感嘆いたしましたのに、世間様はなにやら違和感を持たれましたらしく、しばらく石井氏への風当たりが強うございましたとか。

 
そ んな折りもおり、スタジオで凹んでおられました石井氏に、『サザエさんだって最初はそう言われたんですから』 と、スタッフの方から慰めのお言葉をいただいたと申しますエピソードを、いまは無き 『伊集院光の日曜日の秘密基地』 にゲスト出演されました際におっしゃられておりましたナァ。

 
二次元の漫画が動きと音声つきで放映されるのですがから、キャス ティング担当の方もファンの最大公約数と思しき声色からキャラクター・ヴォイスを選り出しますのにかなり苦労されましたことと愚考いたしますナ。その点を 申しますれば、やや古いお話で恐縮でございますが、“漫画は名作、アニメは駄愚作 でおなじみの 『北斗の拳』  がございますが、かの主人公・ケンシロウは神谷明氏でも確かによろしくはございましたが、吾が輩的には郷田ほづみ氏に演じて欲しゅうございました次第.


そ の理由といたしましては、郷田氏はかの 『装甲騎兵ボトムズ』 の主人公にございますキリコ・キュービイを演じられました折りのその寡黙さと訥々とした口調が、そのままケンシロウのキャラクターに活かせると原作を読み ながらつねづね思っておりましたのが第一。加えまして、『神谷氏も、もうヴェテランの域でございますことですし……』 と、年齢的な面から戦闘時の名ゼリフ、『あたたたたた!』 の連続発声が氏のお体に障りますのでございませぬかといささかの危惧を抱いておりましたのが第二でございましたワイ。
 

ち なみに神谷明氏と申さば、吾が輩の世代におけます “大好きなヒーロー声優No.1” に輝かれますことまず疑いなしでございましょう……でございますがこちらも吾が輩的には、『マジンガーZ』 の兜甲児やジャッキー・チェン氏の吹き替えでおなじみの石丸博也氏No.1なのでございますワイ。

 
その好みの違いと申さば、両氏の必殺技を叫びます際の抑揚が大きなポイントとなっております次第。

神 谷氏が石川賢氏とダイナミック・プロ作品 『ゲッターロボ』 にて、『トマホォーク、ブゥーメラン!』 とかなり大仰に叫ばれますのに比しまして、先述の 『マジンガーZ』 におけます 『光子力ビーム! は、いたって自然でで気負われません感じが吾が輩の心の琴線に触れたものと思われますワイ。

 
――ちなみに今後は、こちら吾が輩の愚考録をご覧いただきますに際しまして、吾が輩のキャラクター・ヴォイスは上田燿司氏をイメージしていただけましたら幸いにございます次第
(注5)





 
また楽曲に関しましては、吾が輩はその昔パンクスではございましたが、パンクと申しますれば吾が世代なればまずはいの一番に思い出されますのは、遠からず100人中96人はかのブルーハーツを思い出されますことと思われます。


されどそのブルーハーツは、吾が輩♪身震いす〜るほ〜ど腹が〜立〜つ〜らい軽蔑しておりました連中なのでございます。

 
――そ れこそデビュー曲、『人にやさしく』 にございますれば、吾が輩が初めて購入いたしましたるCDシングル
(注6)にございますうえに、まだ所持しておりますくらいの名曲でございましたが、メジャー・デビュー初 のLPレコードは、もちろん初回のみのダンボール製ジャケット品を発売日に速攻でレコード屋さんに走りまして即ゲットいたしました次第。

 
さ れどもいざ盤にレコード針を落とし、流れて来ましたるその歌詞には吾が輩どうにも眉根を寄せざるを得ませず、最終的には吾が輩をしまして、『こんなのパン クじゃねェシド
(注7)』 と激しい落胆と同規模の憤怒を鎮めることが叶いませず、中古に売らずして荒れた気分のままにジャケットもろとも割り裂いて廃棄処分と致しました始末にござ いますワイ。

 
まず何はございませずとも、歌詞にて使用されます一人称が 『ぼく』 でございますことと、『ドブネズミみたいに〜』 のようなくだりに象徴されます、卑近かつ俗劣なレトリックがふんだんに盛り込まれておりますのがどうにも吾が輩の鼻につきまして、『お前らそんなにまでして人様の 気を引いて、同情されたいのかロットン!
(注8)』 と、怯懦かつその “弱者の傷の舐めあい” じみましたさもしい作詞センスを、どうにも受け容れられなかったのでございます。

 
――そして、吾が輩はなおさら国内外のハードコ ア・パンクにのめり込んで行くのでございますが、そんなブルーハーツをば、かの伊集院光氏が大のファンでいらっしゃいまして、かつてニッポン放送にて氏がパーソナリティーを 務めていらっしゃいました番組にゲストとして招かれましたとき、

『もう神とも崇めている人たちが目の前に並んでいるんで、何を話したらいいかまったく判らなく なった』

と、現行のTSB深夜の番組 『深夜の馬鹿力』 にて数年前に述懐されておられましたが、おそらく氏がブルーな連中相手に頭の中を真っ白にしていた頃に吾が輩が聴いておりましたバンドこそ、

『敵を作れ どんどん作れ! 敵を作って 負けない自分を作れ!

で高名なる本邦ハードコア・パンクの雄、“GAUSE” でございました次第……そしてこの歌詞をば真に受けまして実践しておりましたのでございますから、若さとはまさしくエネルギー
無謀のかたまりにございますことの証左にございますナァ……(笑)。


 
さ るにても伊集院氏。5歳のみぎりに実の母親をして、『アンタはヘビのような目をした子だよ!』 と言わしめましたり、平素も 『深夜の〜』 の 番組内にて、『心のひねくれ曲がった見方をする』  と自称されておりますうえ、さらには 『国内外を問わず音楽には疎い』 とみずからおっしゃられておられます氏が、楽曲を聴かれますを事欠きまし何ゆえにてブルーハーツなんぞをば愛聴されましたものでございましょう???

 
伊 集院氏はそれこそ当時、吾が輩が一番嫌っておりました渡辺美里女史
(注9)をはじめとします一連の 『応援歌ロック』 連中と一線を画したがっておられました大槻ケンヂ氏や、先述の電気GROOVEのお二人など、いわゆる “ナゴム魂” 所持者諸氏とのご親交を深められておられましたはず。さあればせめてGAUSEとはいきませんでも、殺害塩化ビニールの二大看板バンド、“恐悪狂人團”“猛毒” を愛聴されましてもおかしくはございませぬはず(注10)
 
 
やはり伊集院氏も人の子……ということで、マイノ リティを自覚されますがこそ故の孤独感に堪え切れなかったのでしょうか。あるいは肉親とのつながりを遮断しました内弁慶の心の中には、途絶して行き場のない 寂寥感が鬱積していたのでございましょうか。いずれにしましても、ブルーハーツが聴けますのでしたら、赤坂泰彦氏や一連の J−WAVE の番組など、一般的な FM放送などでもフツーに聴けましてもおかしくはございませんでしょうに。

 
――と もあれ、他人様のお心模様は千差万別。それぞれに感じ方やお考えが異なりますことプリズムにかけました光のごとし、にございます。ゆえに吾が輩が 『HELLSING  OVA 』  シリーズを拝見いたしまして、インテグラ・ヘルシング卿の声優さんございます榊原良女史はインテグラ女史のイメージにドンピシャではございますものの、『なんか発声のタイミングや強弱の加減がズレておりますのでは……』 などと感じておりますのは――やはり吾が輩だけでございましょうナ。ハハ……。
 


 

 

注1:と申しますか前身バンドの人生(JIN-SÄI)が一番好きにございますワイ。

注2:“ガッキー” って、評判ほどカワイイとは思えませぬナァ……。

注3:さすがに大ウソ。

注4:こちら 『○○改め〜』 は、氏のデビュー前に何とかして編集者の目に留まるよう他にも数名使用されたそうです。(いま考えると、とんでもない迷惑行為でしたよね:ご本人談)

注5:かつて吾が輩の録音いたしましたる音声を聞き返しました際の印象と、氏の素のしゃべり方がかなり似ておりますように存じ上げます次第。

注6:マサユキや。じいちゃんが若かった頃は、マキシ・シングルCDなどじゃなて、直径が普通CDの三分の二くらいのちっちゃいCDがあったんだヨ。

注7:パンクス語。

注8:やはりパンクス語。

注9:数年前にまだ活動を継続中でしたのを知りまして、現在はそのヴァイタリティに敬意を表しております次第。でもかの小室騒動後に表明されました
   
『マイ・レヴォリューション』 のセルフ・カヴァーのお話はさもありなんな感じで、あまりいただけませぬナァ。

注10:電気GROOVEのANNにて、『伊集院もレコード買ってた』 なる発言もございましたような……。

 

 

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2008.12.20 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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