ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

対外宣伝放送用に、チベット現地にて友好を深める解放軍の映像も作れますよナァ。

 

2009年01月03日

 

さ て、『 中華待望の時代!?‏  の巻

(指定BGM: 李香蘭 / 蘇州夜曲

 

 

さて今更ではございますが映画、はたまたアニメ内にてCG合成が用いられますようになりまして久しい今日このごろ。


そのうちアニメなどはすでにセル画などを使用されず、動画そのものをコンピューターにて作成されておりますものと聞き及んでございますので、その中で一見して “ポリゴン物” とあからさまに判りますCG
(注1)をば挿し入れますのは、二次元に限られました空間内にてことさらに立体感を演出されたいからの熱意のあらわれなのでございましょうか。

 
吾 が輩はいずれかと申しますと、映画のほうは、『この清代末期の天津の街並みは、よくよく実写と調和しておりますナァ』 とか、『このビル一面のガラス窓上を走りますスポーツ・カーと砕け散るガラスは、まっことよく出来ておりますナァ』 と舌を巻きましたうえに口外へ伸ばしますこと青田赤道のごとし、にございますが、アニメのほうでは、『なんか変なオモチャが出てきましたゾ』 感をぬぐえませぬこと、アキバのメイド喫茶キャンペーンにおけますスタンプ・
リレーをコンプし、その景品をゲットして喜んでおられますオタク諸氏を拝見いたしますがごとにしにございますワイ。

 
――それでいて、いまだに 『マトリックス』 シリーズは頑として拝見しておりませぬ吾が輩。前述の元ネタにございますジェット・リー氏主演の “SPIRIT”
(注2)や、20世紀フォックス資本のロシア製SF映画 “ナイト(デイ)ウォッチ”(注3) などは手放しにて賞賛を贈らせていただきますが、いっぽうで残念でしたのが “300(スリー・ハンドレッド) にございます。


あちらも古代スパルタ人とペルシャ帝国とのダイナミックな戦闘シーンが話題でございましたが、屋内外を問いませず全景がスタジオっぽいを通り越しましてどう拝見いたしましても箱庭っぽさが抜けませず、加えまして現代国際社会にも通じます 『中東vsヨーロッパ文明圏』 的な構図もちらちらと垣間見えまして、イマイチ盛り上がれませんでしたのが正直なところにございます。

 
……して、ようやく本題の中華のお話に入るわけでございますが(笑)、吾が輩がかつて諸子百家の思想をば読み耽っておりました頃、そちらが老荘でございましょうと孔孟でございましょうと、一貫して感じましたのが、『表現が多彩かつややオーバー』 にございます点。
 

例 を挙げますれば 『白髪三千丈』 や 『怒髪天を衝く』 『笑い過ぎるあまり冠のあご紐が切れてしまった』  など、まさにキリがないほどにございますが、いずれもその様子をイメージいたしますにつけ、なにやらいずこかに結びつきます思い出に心当たりを禁じ得ませ んでしたものにございます。
 

――そんなある日。ふと吾が輩が思い至りましたのが、
 
『嗚呼、こちらはまんまトムとジェリーではございませぬか!』
 
と、吾が輩牛乳風呂から飛び出しまして、『ユリイカ!』 の連呼とともに腰にバスタオルの態で往来を駆けました次第にございます。
 

左様、アメリカはMGM社の大名作 『トムとジェリー』
(注4)こそ、現代の 『ぱにぽにだっしゅ!』 に匹敵します超絶ドーピング演出で高名を馳せました作品。恐怖のあまりトムのしっぽから背骨が凍りつきましたり、ショックのために一瞬で白髪白髯の老猫に変わってしまったりと、こちらもやはり枚挙にいとまがございませんほどのハデな表現が見物。
 

ですのでこちら 『トム×ジェリ トムとジェリー』 の表現を中華の故事に用いてみますれば――意外と違和感がございませんのがお判りいただけますかと(笑)。
 

マァ 『トムとジェリー』 はあくまでアニメ的表現に留まりますので、やはり先述のCG技術こそ中華の歴代王朝が四千年来待望されておりました表現手段になるのではございませぬかと愚考いたします次第――などと思っておりますうち、先の “北京全国人民国際招致体育祭”
(注5)の開幕式にて、吾が輩の憶測をまったく裏切りませぬ活用を試みられましたのを鑑みますれば、いずれ故・毛沢東主席の資料映像には天からの瑞光が追って来ましたり、毛主席が来たらば虎も林彪 豹も逃げ、しおれた草木も生気を取り戻す……などという捏造 もとい修正が為されないとも申し上げられませぬカモ。


ないしは過去にさかのぼりまして八路軍が姿をあらわしますや、逃げることも叶わずにその場にひれ伏しまして叩頭して許しを乞います旧帝国陸軍兵士の資料映像や、大陸から台湾に去ります船上にて、切歯扼腕するあまり入れ歯を噛み砕いてしましました故・蒋介石総統
姿などが “新事実” として公開されます事ぐらいは、いまの中共政府が遣りかねませぬとも申し上げられなくもございますまい。





されどCG技術は、とくに費用面からもロケーション面からも時代劇大作を制作しづらい本邦におきましても、非常に有効かつな手段でございますはず。まだ拝見してはおりませぬが、遠からず “三丁目の夕日” は、その好例なのではないかと愚考いたします次第。おなじ時期に公開されました “ゲゲゲの鬼太郎” の実写版も人気を博したご様子ですので、いずれハリウッドに負けないSFX映画も期待できますものと
吾が輩愚考いたします次第……もちろん両作品いずれも拝見しておりませぬが(笑)


もう十年近く昔に ――(あまりの時の流れの重さを今更ながらに痛感して体育座りになる吾が輩)―― オホン、伊集院氏が 『深夜の馬鹿力』 にて、『いまのSFX技術だったら、“寄生獣” なんか実写映画化できるんじゃないの? おれやってほしいなぁ』 とおっしゃっておりましたが、そちらから経ますこと十年と少しの
――(あまりの〜以下略〜)―― 現在にございますれば、たしかに人面形態から戦闘態勢に高速移行する描写もむずかしくはございませぬものと思われますが、吾が輩としましては岩明均氏の画風ありきにて 『寄生獣』 を堪能いたしたく存じますので、できますればOVAにて映像化して欲しくございます次第。


また、実写版の
大弊害としてまず発生いたしますのは、タレント人気ありきの配役がございます。先の実写版 “NANA” におきましても、吾が輩まわりの女性の方々よりよい評判を得た記憶がございませぬし、第一ファンでもございませぬ吾が輩をしまして、『土屋アンナ嬢でしたらともかくも、あんな眉毛の薄いナナはございませぬでしょうに!』 とひとかたなりませぬ拒絶感を禁じ得ませんでしたワイ。


第二には、実写と絡ませる部分はやはり難しいという点がございましょう。こちらは 『殺し屋1(イチ)』 を拝見いたしました折り、浅野忠信氏演じますところの “垣原” の口中にイチ
(注6)の拳がパックリはまってしまいますシーンがあるのでございますが、そちらにて 『アレ?浅野氏のお口の大きさに比しまして、お顔の比率がヘンでございますゾ』 と覚えず苦笑してしまいましたのでございます。


他にはかなり酷評されました、紀里谷和明氏
監 督作品 『CASSHERN』 もほぼフルCGにございましたが、あちらは映画の社会背景の説明に凝ってしまいましたばかりにやや話が難しくなってしまいましたのと、かくしてキャシャー ンが誕生いたしますまでのあいだに冗長感が生じてしまいましたのが問題でございましたかと。


吾が輩的には話のツクリは嫌いではございませんでしたが、やはりキャシャーンなればオリジナルのささきいさお氏によりますテーマ・ソングのごとく、叩いて叩いて叩き潰します痛快娯楽映画に仕立てましたほうがまだ受けがよろしかったかと存じます次第。さらには “ミッチー王子” こと及川光博氏が結構演技派でございますことを確かめられましたことが儲け物にございましたワイ。


もう一方では、もはや “向かうところ敵無し” の観ならびに貫禄を感じさせますトップ女優、柴咲コウ女史主演の 『少林少女』 も拝見いたしました次第。こちらはアクション・シーンはどちらかと申しますれば撮影時にワイヤー・アクションが多用され、CGは建造物や風景、その他視覚エフェクトに使用されているご様子。


お話はとくにヒネったところもなく、スポーツ物として素直に鑑賞できますシンプルな内容にございますが、話の締めくくり方が非常に美しゅうございましたので、吾が輩特製の開運黒水晶印鑑
(注7)にて吾が輩文部科学省大推薦の認証を印させていただきます映画にございます。 ―― ただ、フジテレビ主動制作らしいところが果てしなく業腹ですので、取り敢えずは万引き もといレンタルにてご覧いただけますのがよろしいかと。


ちなみにこちらの映画はポスターやCMでもお判りの通りラクロスを扱っておりますが、正直お話の冒頭から、『こちらは別にラクロスでございませんでもよろしいのでは?』 と疑念が湧きますこと、麻生総理大臣の国政担当能力のごとしにございますのも本当のところ。


マァ製作総指揮にかの “少林サッカー” の監督ならびに主演俳優で
おなじみのチャウ・シンチー氏のお名前が連 なっておりますので、まずその流れを汲んでおられますものと考えて差し支えませぬのでしょうが、されど題名が “少林少女” でございますことの表れといたしましては、結局主眼とされますのが競技種目としてはバドミントンやテニス、果てはバレエやシンクロナイズド・スウィミング でも何物でも構われませず、吾が輩愚考いたしますところただひとえに柴咲コウ女史ありき(注8)で企画が組み上がっていったのではございませぬかという思いを禁じ得ませぬのでございます。



現在は “レッド・クリフ” こと三国志の赤壁戦を再現した映画が話題を呼んでおりますご様子でございますが、こうした大規模戦争は中華の歴史上にいくつも綺羅星のごとく記されておりますので、次は 『楚漢春秋』 にて高名なる項羽将軍
楚軍三万を率い、秦の章邯将軍秦軍五十万と激突いたします映画を作成されませぬかナァ……。
 
 


 

 

注1:とくに乗り物、ロボット系。

注2:原題:『霍元甲』。

注3:夜昼二部作。

注4:現在はCNN創業者による買収を経て、ワーナー・ブラザースに帰属。また人権擁護の観点から、封殺されている話も少なくないそうでございます。

注5:有名な “オリンピックおじさん” 曰く、『あんなのは国際親善競技大会じゃない。ただの “中国国体”!』 とのこと

注6:一味の司令塔役の筋肉ムキムキのおじいさんでございましたっけ?。

注7:いまなら一本19,800円。二本セットなら29,800円のお買い得品!!

注8:あるいは売り出したい女性アイドルなどを主役に。

 

 

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2009.01.03 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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