ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

15年くらいぶりのイヴェント! ?

 

2009年05月20日

 

さ て『 親不知始末顛末 』 の巻

(指定BGM: 猛毒 / 志賀ちゃん 〜その12

 

 

さて、賛否両論ながらも結局申請して定額給付金を使ってしまわれました方々も少なくないと思われます昨今、下顎左右の親不知の抜歯にその殆どを費やしましたほらふき男爵にございます。



その理由とはこれなん、いずれも珍妙な形に生えている
(注1)ために食べカスが溜まりやすく、かつ左は半分以上歯肉がかぶさっておりますため、必然的に歯周ポケット深度が4_以上となり、実際林檎を食べておりませずとも、指や歯ブラシで触りますと歯茎から血(膿)が出てしまいますレヴェルにまで歯周病が進行中と申します態。



そのうえ上顎にはそれぞれと噛み合います歯が存在いたしませず
(注2)、要しまするによほど念入りな毎日のケア+定期的な歯科医師の検診をほどこし続けていきませぬと、大事な永久歯どころか荒川ニ中におけます腐ったミカン以外の何物でもございませず、いずれは “雑菌の枢軸” としてナチス・ドイツよろしく近隣の歯を浸食していきますことは火を拝見いたしますより明らか。


それでは吾が輩のポリシーのひとつにございます、『おいしい料理を一生自前の歯で食べていこう』
ドクトリンを大きく外れてしまいますお話。そこでいい機会とばかりに、両方とも抜いていだたく事と相成りました次第にございます。





―― とは申しましても、ミュータンス菌の侵食が 夢もチボーも 影もカタチもございませぬ健康そのものの歯を抜くことは、この猟奇的な事件が頻発するようになってしまいました本邦内でもかなりのレア・ケースらしく、かつ一方では理不 尽な医療訴訟のほうが頻発しつつあります世相を反映しましてか、歯科医の先生もなかなか同意を示してはいただけませんでしたワイ。


そのため形式としては二度ほど診療にうかが い
(注2)、吾が輩たっての懇願のうえ抜歯していただきますと申します、少々まどろっこしい手筈にてようやくの抜歯にこぎつけましたのでございます。


要は患者本人の意志確認のための前置きだったものと愚考されますが、でしたら同意書にサインでも宜しいように吾が輩など気短な者は存じ上げますナ …… そんな こんなでくだんのGWを挟みまして、ようやく二本目の抜歯が済みましたのが先週の土曜日15日。そして抜糸と最終治療が今週末の土曜22日と申しますか ら、おおよそひと月半を要しました次第。



右の親不知は完全に歯肉から出てはおりましたものの角度が悪く、前の歯とのあいだにイヤラしいすき間が生じてそこが元食べ物どもの 2ちゃんねる スラムと化していたのでございますが、片や左の親不知は先述のとおり後ろ半分が歯肉に覆われておりまして、すき間などと申しまずレヴェルではございません文字通りの歯周病ポケットとなっておりまして、歯間ブラシなどでは食べカスを掻き出すどころか、まかり間違えますれば食べた物そのものを吐き出しかねませず、『食べる為に吐き、吐く為に食べる』 という古代ローマ貴族さながらの食生活を余儀なくされます状態にございましたのです。



…… して、抜きました左右二本の
を つらつら眺めてみますれば、角度が悪うございましただけの右の歯は一度頂部の侵食を治療して埋め直しをしました以外は無傷でございまして、保存が利く物で したら代替品として後年使用いたしたいくらいの立派な物。されど半分 屍肉を食らって 歯肉を被っておりました左の歯はやはり隠蔽されておりまし た部分に黒い付着物が点在し、こちらを科医の先生に問いましたところ、これなん歯石というお話にございましたワイ。



昨今はご存知のお客様も多いことと思われますが、歯石そのものは害毒を持ちませんが微生物の 2ちゃんねるとなって犯罪者予備軍を コロニーとなって歯周病を起こします原因となるのでございます。つまり歯垢が “ピカチュウ” にございましたら歯石は “ライチュウ” くらいのレヴェル・アップ度合いな訳でございますが、こちらを放置しておきますれば歯周病いわゆる歯槽膿漏をも引き起こし、歯ではなしに基部となります顎の骨を溶かして使い物にならなくしてしまいますタチの悪さを身に付けております。



歯槽膿漏患者から採取したサンプルの歯によりますれば、象牙質の歯根にクラッシュポッキーよろしくびっしり歯石が付着しております様がネットなどでも拝見できますが、本来なれば歯根などの歯肉の内側部分にしか存在し得ない歯石が、くだんの下顎左の親不知のエナメル質の表面部分(とくに一番奥になる辺り)に群生しておりますのを眺めますにつけ、『やはり吾が輩の判断は間違いではなかった』 と、英国船籍商船・高陞号を撃沈されました際の故・東郷平八郎提督と等しき手ごたえに身を震わせたものでございます。



また、歯根はたいてい二股になっておりますが、あすこは顎の神経とつながっております部分と思い込んでおりましたらさにあらず。あすこはプラスチック模型におけますランナーとの結合部のような substance(英) を挟ん でおりまして、なるほど永久歯の根の強度を信頼たらしめますには、この様なカラクリが存在したのでございますナ。



ちなみにこちら左の親不知につきましては、『吾が輩の伊武雅刀のように、 歯肉を切除し
(注4)ずる剥けにできませんものか?』 と歯科医の先生に問うてみたのではございますが、『治癒能力は体の他の部位と同じなので、切り取ってもおそらくは同じように再生してまた仮性親不知に戻ってしまうでしょう』 とのご判断でしたので、抜歯することに決めた運びにございます。



先の右の跡地は地鎮祭も済み、整地を待つばかりなのでございますが、左はまだ抜いて間もございませぬのでまだ痛みが取れませず、歯痛止めを服用しつつも大口開けて食事が出来ませぬのが辛いところにございますワイ。

 

 

 

注1:ある角度からの外観があまりにヒワイ。

注2:上顎左は虫歯に罹り抜歯済み。右もやはりアサッテの方向にむいております

注3:その間に歯垢を除去していただきました。

注4:文脈からしますとさも施術したように読めますが、吾が輩は本邦では少数派の天然物。


 

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2009.05.20 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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