ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

後半の二作はレンタルではご覧いただけませぬと存じますワイ。

 

2009年07月25日

 

『 粋狂男爵名画劇場』

(指定BGM: 白竜 / 誰のためでもない

 

 

さて、先日加糖軽食物統制令を発しましてより、ASフーズ社の “ゼロカロリー・ゼリー” に全面的に切り換え終えましてはやひと月。とりあえずは1kg減りましたほらふき男爵めにございます。さるにても菓子の恐ろしさ。マンナンライフ社の蒟蒻畑Light は措いておきましても、明治社ヨーグレットを一日二箱いただいておりましたのは、やはり過剰摂取でございましたご様子。


―― なにやらモニタの前のお客様がたより、『男爵キモい』 的視線を送られておりますような勘繰りを禁じ得ませぬが、されど根本の問題は体重よりも中性脂肪の値にございますので、今後さらに体重が減りましても、相も変わらず中性脂肪が過多にございますればもはや選択の余地などはございませぬ。左様、かくあらば 『おやつ or 動脈硬化』 にございますワイ。


マァ吾が輩の 『最終減糖論』 はここまでにしておきまして、最近何とはなしに‘80年代の映画を拝見いたしたく思い、ルトガー・ハウアー氏主演の 『ブラインド・フューリー』 と、また別にもう一編 『若き勇者たち』 をレンタルいたしました次第。


『若き勇者たち』 は公開当時に吾が輩は映画館に足を運びまして拝見しましたほど注目しておりました映画でして、ストーリーはアメリカが共産主義勢力に国土の半分以上を占領され、辛うじて逃げ延びたほとんどが高校生の若きレジスタンスが抵抗運動を繰り広げると申します、‘80年代冷戦状況下ならではの内容となっております。


当時は吾が輩もまったく勘違いしておりましたのでございますが、『ソヴィエト軍がいきなりアメリカ本土を急襲するの?』 となりますれば、かなり “トンデモ”感のございますお話になってしましますが、冒頭でその架空世界の解説がございまして、そちらによりますとまずメキシコに革命が起こり、中南米諸国と共産主義連合軍を構成します。ヨーロッパは “緑の党” 勢力の各国議会への浸透によりNATOが解体国際的に孤立したアメリカに中南米共産軍が侵入するも、ヨーロッパは静観 …… と申します世界情勢に、

『そうなりましたらどれだけ世界が平和になりますでしょう ……』

と、一抹の羨ましさを禁じませぬのは、ひとり吾が輩だけにございましょうか。


ともかく最初に街を襲撃してきたのは中南米共産軍でして、なるほど耳に聞こえて参りますのはスペイン語ばかり。ソヴィエト赤軍ではございませんのでしたナ。そんなこんなで主人公たちは郊外の山林(たしか国立公園)に逃げ込むのでございますが、その前にこの映画が成立するアメリカならではの特異点がクローズ・アップされるのでございます。これなん町外れで知人が経営しておりますガソリンスタンド兼雑貨店に寄り、あらゆる燃料と食料、そしてライフルと各種弾薬を積めるだけ積んで行くのでございます。


なるほどアメリカにおけます銃の所持は護身のためばかりではなしに、国家の危機に際しまして民兵として参戦するた めと申しますタテマエが伊達ではございませんことを如実に表しておりますが、とどのつまりはまだ高校生にございます。ねぐらにしております山林に偵察に来 た兵士らと散発的な撃ち合いは出来ますものの、組織だった攻撃はもとより防衛手段のイロハすら身に付けておりませぬのは申し上げますまでもございませぬ。


―― こちらは余談でございますが、南朝鮮映画
(注1) 『光州 5.15』 を拝見いたしましたことがございます。クーデター政権の弾圧に抗します光州市民が退役した将校のもとに市民軍を結成するのでございますが、その際に、『徴兵制は有事においてこれほど効力を発揮いたしますとは!』 と嘆息いたしました次第にございます。本邦もニートなどと呼称して若き無職どもを甘やかさず、日本国民たります “勤労の義務” 不履行による罰則として自衛隊勤務を課せば、如何ばかりか引き締まった世の中になるやもしれませぬゾ。勤務期間は給料も入りますしナ。


さ て 『若き勇者たち』 のその後ででございますが、占領された街には再教育キャンプが設置され、主人公らの肉親らが収容され、中には命を落とす方さえ出て参ります。また、“自由アメリカ” の残存勢力が彼らの街の後方にどうにか戦線を維持しておりまして、空戦で撃墜されました米軍パイロットが仲間入りします。彼の指導のもと軍隊 “らしい” 戦法を身に付け、徐々に防戦一方からから攻める側に回ります。


後半は米軍パイロットが亡くなりますも、ひと通りの戦術を身に付けました勇者たちは共産軍を小部隊ごとに襲撃し、武器を奪い、反撃の力を蓄えます。そして反乱分子である彼らの肉親が見せしめのための銃殺刑から救うあたりから形勢が逆転し、スクール・バスで
収容所のフェンスを破り、市民にライフルや鹵獲したAK−47、対戦車ミサイルを分け与えて解放します。


こ こまで来ますと、『不屈のアメリカ万歳!強いアメリカ万歳!USA!
USA!』 的な連続フィーヴァーが巻き起こって出玉大開放のままジ・エンドとなりますのがマァあちらの映画のセオリーでございますが、そんな戦士として成長しました勇者たちにも懸念がございました 。


鹿を猟しながら食べつないでおります
食料もさることながら、『こいつスペイン語じゃないぞ』 と捕虜にした兵士を不思議がっておりましたところ、じつは彼は東ドイツ軍だった ―― いわゆヨーロッパ諸国からの派遣兵であり、共産軍の増援がなされつつございます事実が明らかになりましたのでございます。さあれば、春になったら共産軍の大攻勢が予想され、十人にも満ちません少年レジスタンス “ウルヴェリン” はひと揉みに揉みつぶされる(注2)のは見えておりましょう。


また、仲間の裏切りや戦死もございまして、やはりジリ貧の観はぬぐえませぬ。そこで主人公兄弟が占領軍基地を襲って陽動作戦をとり、女の子と一番年下の少年が自由アメリカ陣地に向かうという決断をしました。


そしてラストは結構カミカゼな展開となりますのは致し方ございませぬが、締めくくり方が非常にしんみりと来るベクトルに持っていったため、マンガチックな印象をすっかり払拭できて見事でございましたかと愚考いたします次第にございます。


ちなみに主人公の兄に 『ゴースト・ニューヨークの幻』 のパトリック・スウェイジ氏、仲間の女の子の一人に『バックトゥー・ザ・フューチャー』 シリーズのリー・トンプソン女史、また仲間の一人に芸達者で知られておりますチャーリー・シーン氏など、その他にも後に大きく活躍します若手俳優さんらが出演されておりますのに、なぜかデジタル・リマスター処理されておりませんでしたのがまったく残念にございましたワイ。


アメリカの建国精神の原点を垣間見ますようなこの作品。現在の “国際法をもレイプする国” として、周辺自治国に圧政を布いております中華漢民帝国
(注3)ならんで悪名を馳せておりますかの国に、きちんとリマスターされましたうえで国民全員に視聴させていただきたいものでございます。



も う一方の 『ブラインド・フューリー』 にございますが、こちらは 『座頭市・血煙り街道』 を翻案した作品として公開当時から有名でございましたが、サテその仕上がりはいかに。まず時代も文化も異なります物語を変換いたしますのでございますか ら、多少の無理は生じましょうというもの。


主人公がヴェトナム還りと申しますのは、失明と抜刀術取得の理由としてよく考えましたものでございますが、あれだけの目に遭いまして典型的なシリアル・キラーとなりがちなトラウマがが植えつけられませんでしたのは不思議。


ま たハウアー氏も監督も、居合い抜きの感覚をつかむのが難しかったご様子ですが、西洋の剣術と日本の剣術だけでも大きな溝が横たわっておりますのに、そのう え更に特殊な居合い抜きを演じてくれと申しますのも確かに酷な話でございますワイ。包丁でさえも西洋は “押して”切るのに対し、和包丁は “引いて”切るように出来ておりますのですからナ。


あとはアメリカと日本では国土の広さが違いすぎますので、街道旅を長距離バ スに頼ってしまいますのも仕方がございますまい。それにハウアー氏が盲目を演じますのに “白目” を剥きませんでしたのは、演技的な可不可ばかりではなく、従軍するまでは視力がございましたからか、あるいは表現としてあちらでは差別的に映るのでしょう か。ハウアー氏の演技力でしたら白目はおろか耳まで動かすところまで再現できてもおかしくはございませんものと愚考いたします次第にございますが。


全 体としましては、ヴェトコンの襲撃により生じました親友との友情の亀裂と、併せて離婚で母親の元にいた息子との絆の修復が為され、また不審を抱かれていた その息子との間にフューリーが信用を培えたと申しますところにストーリーの骨子を置き、かつカー・チェイスや日本人剣士
(注4)の登場などで娯楽作品としましての 要素を膨らませております次第。


よく 『座頭市』 シリーズでも博打のイカサマを見破るシーンがございますが、当作品にももれなくそちらを模しましたシーンがございますのでご注目にございます。ならびに、 やはり当作品はルトガー・ハウアー氏が主演なさっておられますからか、デジタル・リマスターされておりましたワイ。





また邦画にても昨日7月17日に、かの内田裕也氏主演にしまして本邦有数の名作映画 『十階のモスキート』 と並びます衝撃作 『コミック雑誌なんかいらない』 が、二作同時に日活さんより再リリースされましてございます。


『水 のないプール』、『魚からダイオキシン』 などの内田裕也氏の出演作はいずれも2001〜02年にパイオニアさんからデラックス版が発売されましたが、その後惜しくも絶版となりましたのでございま すワイ。『十階の〜』 は三年ほど前に吾が輩発作的に拝見いたしたくなりまして、ヤフオクにて競ってはみましたものの12,000円強というお値段まではさすがについていけませ ず、まさしく 『断念するしかないッ!』 と匙を投げました次第。


されど出品されておりました中古ショップさんに憶えがございまして、後 日お店のほうに訪問してみますと、キズあり4,380と申しますリーズナブルなお品を発見。もちろんお品の状態を拝見させていただきますれば、読み取り 面に一点キズがございますだけで、他はパッケージを含めまして程好い美品でございましたので即GET! 帰りの電車内にて 『ヴァカヴァカ!』 と大和田秀樹氏系ピエール瀧氏風ほくそ笑みを浮かべつつ、三倍近い値段で競り落としました先日の勝者を嘲いましたことは、吾が輩が申し上げますまでもござ いますまい。


…… 吾が輩がかの作品を拝見いたしましたのは、まだ中学生半ばくらいの年頃でして、外国映画(例:戦争のはらわた)に比しまして本邦の作品の貧相かつくだらないほどの出来の悪さ
(注5)にすっかり閉口しておりました時期にございますワイ。


そ んなある夜、とくに拝見する気はございませんでしたが丁度タイミングよくチャンネルが合っておりましてオープニングが始まりました事と、『警察官が銀行強 盗をする』 というショッキングなテーマで話題となっておりました事、ならびに映画公開時の “テメェーラ、札が食えるか!” というキャッチコピーも鮮烈に憶えておりましたので、つい見始めてしまいましたのでございます。


その二十年前当時の吾が輩が全身で感じ取 りました戦慄と驚愕は、十数歳の若造をしまして、『日本映画も捨てたもんじゃあない!』 と思わしめましたほどにございます。さるにても、まだ人生の酸いも甘いも噛み分けられませぬ童貞野郎なお子ちゃま時代にございますゆえ、生々しいセック ス・シーンも多く確かに刺激が過分でございましたのは事実にございましょう。


そのような感慨に耽りつつディスクをトレイに載せまして、サ テ記憶どおりの驚きと心の昂ぶりがまたしても吾が輩の身を包んでくれますものか、あるいは 『ああ、懐かしいナァ』 と当時を回顧いたしますのみで終わってしまいますか、少なからず心躍らせつつ再生いたしましたのでございますワイ。


―― して、観覧を始めましてすぐさま、『アッ、購入されたモニターはMZ(往年のシャープ社
主力製品)でございますのに、家にございますPC−8001と接続できるのでございましたか!』 と吾が輩の目を釘付けにし、あからさまでは無しに徐々に静かに主人公の生活と精神が崩れて行く様子にはまんま二十数年前とおなじ息苦しさと緊張を呼び起されました次第。


ことにラス トの郵便局を襲います強盗シーンでは、


『やり慣れない強盗を働けば、やはりああして無闇に行員に暴力を振るったり、戸棚を引っ掻きまわすんだろうナァ』


と 思わずにはおられません内田裕也氏の鬼気迫る演技には、どうにも全身怖気立ちますのを禁じ得ませんでしたワイ。


そして逮捕され、警官の制服を脱がされてワイシャツ姿にて左右から腕を取られて連行 される途中、押収品と思われますくしゃくしゃになりました一万円札にかぶりつくスローモーション・シーンと、そちらに続きまして引きで郵便局前の全景を写してストップし、白竜氏の 『誰のためでもない』 が流れますエンディングに、『やはりこの映画は本物だ!』 とつくづくガッテン!ガッテン!ガッテン!いたしましたワイ。




そうなりますと 『コミック雑誌〜』 も拝見いたしたくなりますのが人情というものでございますが、こちらは好い出物にまったく巡り会えませず、またインパクトはさることながら、作品の出来と しましては 『十階の〜』 のほうに格段の思い入れの差がございましたので、さほど熱心には出品をチェックせずにおりましたのでございます。


そ れがこの5月くらいに、楽天ポイントにて本とDVD、CDのポイント倍増キャンペーンが行われまして、何か買っておくべきDVDはございませぬか思い巡ら しまして、かの作品のタイトルを思い出し、検索をかけてみましたところ、中古とは思えませぬ廉価なお値段が表示されたのでございます。


そちらがくだんの “日活コレクション版” にございまして、まだふた月も先の発売では致し方ございませんので貯まったポイントで購入いたしますことに決めましたのでございます。


―― して、発売日翌日にすぐ届きましたので拝見いたしましたことは吾が輩が申し上げますまでもございませぬが、どうやらフジテレビがタニマチとなって製作が進 められたのが吾が輩どうにも気に入りませんでしたが、『十階の〜』 に比べまして出演されます俳優陣がマァ豪華でございますこと豪華で
ございますこと。


俳優人からは故・殿山泰司氏に故・小松方正氏、ビートたけし氏、常田富士男氏、原田芳雄氏にまだ 『アッ、キャシー中島女史?若うございますナァ』 と見間違えますほどふっくら程度にございました渡辺えり子(当時は“渡辺えり”)女史などなど。


そ してフジテレビからは横沢彪氏と故・逸見政孝氏
、現在のご本人たちがご覧いただきましたら赤面モノでございましょうおニャン子クラブの面々が出演されておりましたワイ。他にも当時 『ロス疑惑』 の渦中そのものでございました故・三浦和義氏も本人役で出演され、内田氏演じられますところの芸能レポーター・木滑(キナメリ)のモデルとなられました梨 元勝氏もおられました次第。



ストーリーは早稲田の政経を出て、ウォーターゲート事件の取材で名を馳せた記者にあこがれてテレヴィジョンの 世界に飛び込んではみたものの、世間からもTV局からもワイドショーの突撃芸能リポーターとしての認知しか得られずにおります木滑氏。己の生活の実情に忸怩たるものを覚えつつも、果てにその強引なレポートっぷりから松田聖子女史&神田正樹氏の結 婚式会場より締め出しを食らい、そちらをキッカケに深夜番組フーゾク関係のレポートに回されるという破目に。


その仕事上で知り合った女性か ら、“金城産業” なる金の先物取引をセールス文句に経営している会社が発行した証券を入手。その会社は隣人のおじいさんも餌食にし、局の報道班に調査の打診をしてみるも 『具体的な被害者が出なきゃニュースに出来ない』 と取り合ってもらえず、木滑は自分の足で捜査を開始いたします。そして証券の換金に応じてもらえない被害者が全国規模で、とくに高齢者に多いことが発覚し、よう やく局からの指名で木滑は社長が立て籠もっているマンションに赴く ……。


…… という運びでございますが、吾が輩はリアルタイムで元ネタとなりました暴漢によります豊田商事社長宅の 襲撃シーンをテレヴィジョンで拝見し、また当時は何度も放映されましたので鮮明に憶えておりますが、逆にイラクやアフガンでの戦闘などはリアルタイムで目 にされました世代の方でも、遠い砂漠の国の戦場ではなく日本国内の何処にでもございますマンションの廊下で、あまたのマスメディア関係者の衆人環視の中、 まんまと他人の部屋に侵入し、かつ中にいる居住者を殺して血まみれで出てくる犯人の映像などは、おそらくご覧いただけました事はございますまい。


そ して、このあと何が起こるであろうことは十分に察せられますのに、誰一人として犯人を止めようとしませんでしたこの殺人は、その場に居合わせたすべてのマ スメディア関係者があまさず “共犯者” 以外の何物でもございませず、連中が誇らしげに頭上に振りかざします “正義” の旗がどうやらニセモノであろう事が吾が輩の鼻に臭ってきました事件でございまし たワイ。


その他にも、テレヴィジョンにおけますワイドショー報道の不謹慎さ、非道徳的な姿興味本位の野次馬根性が劇中で少なからず描かれておりますが、1986年当時のフ ジテレビでございますれば、『おニャン子もプロデューサーも看板アナウンサーも出ているから、局のいい宣伝になるだろう』 くらいのノリで製作費をガバッと出しちゃいましたのではないかと愚考されますナ。何しろ当時はバブル真っ盛りにございますゆえ、『裕也チャンの映画って突っ張ってながらも 評判もいいしサ、ポンと一本創っちゃおうヨ!』 みたいな感じだったのではございますまいか。



こちらの映画タイトル 『コミック雑誌なんかいらない』 は、内田氏がファンにございます 『頭脳警察』
(注6)の同名曲からチョイスされたというお話でございますが、劇中にて横沢プロデューサーのお言葉にも匂わされておられましたように、当映画のタイトルはイクォール 『テレヴィジョンがいちばん面白い と申します自負と傲(おご)りが、『面白くなければテレビじゃない!』 でおなじみのフジテレビにこの映画を制作せしめたと申し上げましてもおそらくは過言ではございますまいまさか良い意味での 『自己批判』 とは受け取れませぬし …… マァ内田裕也氏もエンドロールにて、『誰もが取り上げなかったガイキチ映画に参加していただいた皆様に心から感謝いたします』 と記されておりましたくらいですから、同局の協賛にもっとも驚かれたのは内田氏ご本人だったかも知れませぬナ。



―― ともあれそれから二十数年。メディアの頂点に君臨し、驕り高ぶりますこと平家一族のごとしでございま したテレヴィジョン各局も、インターネットの登場と普及で情報メディアそのものの大転換期を迎えて存亡の危機に立たされるようになりますとは、吾が輩も含めまして夢にも思っており ませんでした事でございましょう。そう申さば今年の5月以降、地デジの普及率はようやく6割に乗りましたとか乗りはぐれましたとか耳にいたしましたが、以後購入者は着実に増えていらっしゃるのでございましょうか …… まさしく世間は 『地デジ受像機なんかいらない 状態なのではございますまいか!?





さて、『十階のモスキート』 デラックス版には先述の内田裕也氏のインタヴューが特典として記録されておりましたが、こちら 『コミック雑誌なんかいらない』 もデラックス版にございますものの、特典映像がございませぬご様子。あるいはインタヴューの版権はパイオニアさんが所持され、日活さんは作品のみの版権を 買われたのでございましょうか。お値段がパイオニアさん版よりリーズナブルになっておりますゆえ、ゆめゆめ思い違いでもございませぬカモ。


ともあれ 『十階の〜』 のインタヴューのなかで、内田氏が次のような逸話をご披露されておりました次第。
とあるパーティでオノ・ヨーコ女史と会われました時、『あなたの仕事はアートではない と言われ、何とかして見返してやろうと奮起されまして前から考えていた脚本のプロットに本格的に手をつけ、映画を完成させたそうでございます。


―― し て、公開後にまたぞろオノ・ヨーコ女史と会われましたら、『やるじゃない』 と言われて溜飲を下げられたそうにございます。されど、国際的に “レノンを駄目にしたオンナ” という評価以外とくに耳にいたしませぬ彼女から、どのご面相を下げられまして斯様に高い位置からの評価が出されるのでございましょうや …… と申しますか、彼女は何をもちましてアーティストと認められておりますのでございましょうか。絵画?塑像?それとも写真?


そしてその特典 インタヴューの最後に、『ビッグな仕事をしたかったら英語を覚えなくちゃダメです。英語が出来なきゃ世界に通用しません』  と申します若者へのメッセージがございましたことを思い出しました次第。当時はそれこそ、『そりゃあ内田氏は “ブラック・レイン” にてハリウッドからオファーがございましたお方でございますゆえ、今後もお話がございましょうが、吾が輩にはとてもとても ……』 などと愚考しておりましたが、現在の己を顧みますればこちらも奇縁と申しますものでございましょう ―― では、吾が輩もビッグになりますべく、米語の勉強に戻ることといたしますワイ。


 

 

 

注1:米語に 『韓国』 に相当する言葉なし。それぞれ 『North Korea』 『South Korea』 と呼び分けております。でも映画は好いのを作っておりますワイ。

注2:横山光輝氏的表現

注3:吾が輩は中華系ドイツ人として恥ずかしい!!南京にて日帝による30万人殺害がデマゴーグなうえに、新彊ウイグル東トルキスタンで現在も行われております虐殺は許されませぬワイ!!

注4:ショー・コスギ氏

注5:竹取物語

注6:吾が輩も1st〜3rdアルバム(CD)を所持しておりますが、ライヴ版の1stからは急速に衰退しておりました全共闘世代の燃えカスみたいな “共有できませぬ” 熱意に胸焼けがいたしました次第。


 

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2009.07.25 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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