ほらふきだんしゃくてきぐこーろく

学びはしても現地にて生活したいとは微塵も思いませぬが …… 。

 

2009年09月12日

 

『 米学事次第 』

(指定BGM: 故・Falco / America

 

 

さて、よくよく考えてみましたらかつて年齢は “数え年” にて称されておりましたゆえ、そちらに則りますれば吾が輩すでに四十歳に達していたのでございますナ。道理でやたらと物事に不惑らなくなりましたはずでございますワイ。


その昔はお江戸の時代。蘭書 “ターヘル・アナトミア” の精巧詳細な記述内容に感激感動されました杉田玄白氏と前野良沢氏らの艱難辛苦をものともしませぬ努力によりまして “解体新書” の翻訳を為されましたお話は、吾が輩が申し上げますまでもございませずあまりにも有名にございましょう。


ですが、 “ターヘル〜” のような医学書が出版されております文化水準から推しますれば、あるいは当時すでに
オランダ王立出版書院(注1)などから鈴木 “蘭蘭辞典” も出版されておりました可能性もあったのではございますまいか。そちらをお求めになりますれば翻訳 もいっそう簡便に進みました可能性もございませぬでもございませぬなどと思いますのは、ハテ吾が輩ひとりでございましょうか。


とは申しましても、本当に辞書をご使用なされませずに洋書を完訳なされましたのでございましたなれば
(注2)、こちらは攻略本なしにロールプレイング・ゲームないしはシミュレーション・ゲームを征しましたがごとくの益荒男っぷりと申しましても、決して過言ではございますまい。



そんなお年頃の吾が輩におけます娯 楽と申さば、鋭意継続中の米語学習教材として購入しております “ザ・シンプソンズ” のコミックスくらいでございましょう。こちらは現在も新シリーズが陸続と放映されております番組でございますゆえ、生(き)のネイティヴ・米語をば “ムーミン” シリーズよりは身近に感じながら学習できますものと皮算用しておりましたのでございますが、やはり現実は常に厳しいものにございます。


た しかに表記は生の中流階級杜会の米国人が使用されております米語なのでございますが、吾が輩すっかり失念しておりましたのがさまざまなスラングやくだけた 会話表現の頻出、さらにはあちらの生活様式におけます常識あるいは習慣なども理解せずには話を先に読み進めませぬ事実が発覚いたしましたのでございますワ イ。


“ムーミン” の劇中では、多少の摩詞不思議な事件が起こりましょうとも 『ムーミン谷のお話ですから』 で片付きますが、“ザ・シンプソンズ” はアニメではございましても、設定としましては “よくある中流家庭の日常” をばモデルにされておりますコメディでございますゆえ、登場人物諸氏の発言がどこに根本を置き、何を指しておりますのかを掴み取れませぬことには、『おそ らくは、ココ笑う所なんだろうナァ』 程度の雰囲気しか察せられませず、折角のギャグを愉しめませぬままスルーせねばなりませぬと申します屈辱をぬぐえぬのでございますワイ。


例 を挙げますれば、『サテ、さるにても “S’MORE” とは何ぞや?』 と、Wikipedia にも目を通しましたり、現カリフォルニア州知事を勤められておられますアーノルド・シュワルツェネッガー氏をモデルとされました劇中の映画スター、ラ インナー・ウルフキャッスル氏の “ドイツ語訛り” 米語を解析しましたりと、総じましてちょっとした人文学研究レヴェルの作業となりまして、

『そりゃあハロウィンだからと申しまして、不用意に知らない方のお家に入り込みますのは冒険以外の何物でもございませぬナァ』

と、意外なところから “他言語の習得 イクォール 他文化への習熟”と申します図式が浮き彫りになりまして、想像しておりました以上に容易ならざります作業でございます事を痛感させられました次第にございます。





そのため、結局は平日にまだ読み易うございます “ムーミン” シリーズを読み、休日など長い時間を充てられます際に “シンプソンズ・コミックス” をば拝読しております次第。


で すがくだんのシンプソンズ・コミックス。こちらは年代によりまして出版社が変わっておりまして、さらにはお値段もバラバラ。参考にいたしますのは申し上げ ますまでもございませず、大アマゾン帝国のリストとその価格にございますが、もはやかつては、『万年筆はプラチナ。野球は巨人。司会は巨泉。服地はミユ キ。モートルは日立。チョコレートは明治。自転車はマルキン。鉛筆はトンボ。学生服は富士ヨット。洋書は丸善』 と、洋書と輸入品の老舗中の老舗、丸善さんもすっかり頼りっきりと申します不甲斐なさ丸出しの態。


つまりますところ洋書はアマゾンさんの言い値で買わざるを得ませず、そちらが嫌となりますれば自分の足にて海外に調達に参りますか、あるいは闇ルートを開拓せねばならないのでございますワイ。


―― マァ そちらのお話はさて措きまして、そのアマゾンさんにても同じ本なのに2〜3種類の値段の差や、出版杜の違いがあるのでございます。こと権利関係には小学館と姉妹 社以上にやたらとウルサい米国の企業にしましては珍しい話でございますが、どうやら発売時期にその解読のカギがありそうなご様子にございますナ。つまりそ れぞれの会社で版権を持っていた時期が異なり、新刊と余剰在庫が混ぜこぜになっておりますのが現状のようでございますワイ。



ともあれコミックスのラインナップ自体は変わっておりませず、取り敢えず目を通しておきたいのは以下の四冊にございます。


1. Simpsons Comics - Extravaganza
2. Simpsons Comics - Spectacular
3. Simpsons Comics - Simpsorama
4. Simpsons Comics - Strike Back!


こ れらはいずれもアマゾンさんにて扱われてはおるのでございますが、いずれも¥816 から ¥1,386 と申します納得できかねますバラバラなお値段設定。そのうち廉価版は今年2009年の5月23日に揃って
Titan Books社より出版されているのでございますが、さらにワケが判 りませぬのが1、2、4巻がリストに上がってますのに、いくら検索いたしましても Titan Books 社の第3巻が出て参りませんことにございます。


こちらの複雑怪奇な現象は米国のアマゾンさんにおきましても同様でして、吾が輩をしまして、『あるいは版権でモメているのでございましょうや?』 と勘繰らずにはおられませぬ凸凹大学校っぷりにございますワイ。


そ のうち第1巻と第2巻は同じ会杜から発刊されておりますのと、“10〜12日にて出荷可能” とのお話でしたので、取り敢えず問題は無かろうと注文を致しましたのでございますが、それから一週間ほどでアマゾンさんから、『こらえてつかぁさい。在庫が無 いもんですけえ、入荷するまで待っとってくんさい』 というメールが。


さ らに10日ほど過ぎましてもとくに進展もございませず、手持ちの “ムーミンパパの自叙伝” も終盤に差し掛かっておりましたゆえ、痒れを切らしました吾が輩はついに後続のムーミン・シリーズとまとめてシンプソンズ・コミックスの第3巻と第4巻も オーダーしてしまったのでございます。


して、根強い人気と営業の努力の賜物か、こなれた市場と思しきムーミン・シリーズは程なくして吾が家へ届いたのでございますが、驚きましたことに以降まったくの無しのつぶてでございましたシンプソンズの第3巻と第4巻も同梱されて参りましたのでございます。


そ れもご覧のとおり、サイズがまるっきりパラダイス 異なりまして、『こちらどのよにして本棚に並べればよろしゅうございましょうや!』 と申します態たらくにございますワイ。とは申しましても、こちらはアマゾンの手違いではございませず、ひとえに入手を焦りました吾が輩が、『こうなりまし たら多少の値段の差異など気にしておられましょうか!』 とお値段以外のデータに気を配りませんでしたのが失敗の原因にございます。





ムーミン・シリーズとともに注文しました時点のお値段が、第3巻が¥1,260、第4巻が¥980と、ここでそれぞれのスペックを怪しむべきでございましたのですが、果たして到着後に調べてみますれば、キチンと出版社名およびサイズまで国際基準メートル・グラム法にて明示されておりまして、吾が輩の 『早まった!』 感はいやましに募ったものにございます。


そ のうえ、先述いたしました“米語スラング表記” なる大きな障壁も露になりまして、『アメリカン・コミックスを拝読いたしますのは見た目ほど簡単ではございま せん』  と申します手痛い知識を得た次第。そのうえ結局第2巻はようやく届きましたものの、現在では第1巻は入荷はおろか取り扱います気すらございませぬご様子。 もちろん注文いたしましたからには、こちとらもきっちり届けていただけますまでオーダーを削除などいたします気はさらさらございませぬ次第。



一方でムーミン・シリーズは “大人でも読み応えがございます哲学的要素のある童話” としても知られておりますが、童話にしましてはネガティヴな単語がやたらと出て参りますので、’90年代初頭のアニメ 『楽しいムーミン一家』 のイメージで読み始められますと意外な方向から飛んできます suffer なフックにテンプルを打たれますので、事前に相当の気構えをしておかれましたほうがよろしいかと愚考いたします次第。


以降、ムーミンのぺ一パーバック版をば読破いたしましたら、次には 『地下鉄のザジ』 英訳版をパリ市内にて探し当てたきもの。ないしは 『戦争のはらわた』 の原作本、『Cross Of Iron』 などを予定しておりますワイ。いずれはH・P・ラヴクラフト氏などにも手を広げたい気はいたしますが、本文はよっぽど長くて難解な感じがして勇気が挫けますナァ(笑)。


 

 

 

注1:とりあえずそれらしい名称を考案してみました次第。

注2:実際は蘭学者の通事にも手伝っていただいたとかいうお話もございます



 We must to protest every huge tyrant.

 We must to protect every Human Right!
 
 
 

 新彊ウイグルの母・ラビア・カーディル女史

 蹂躙される東トルキスタン

おいお い、そっちじゃないぜ!

 

 

2009.09.12 (C)Mephistopheles von Münchhausen

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