海外旅行の心得

日本からの困ったちゃん達に悩まされている海外在住の日本人の皆様のひとときに

るるる熱帯日記

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17/ago/99~
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2000年12月5日 麻薬がいけない理由

友人が突然亡くなった。

彼はまだ22歳で長身の長髪。たまに会うと理屈っぽくて、ああ、めんどうくさいなーなんて思うこともあったけれど、しょせんはまだ若いから仕方ないかなんてお姉さんぶり、彼のことはそれほど気にかけてもいなかった。

しかし、彼はあるホテルの一室で、彼女ではない他の女と一緒に4グラムの麻薬を購入して気持ちが良かったであろう時に突然そのまま逝ってしまった。彼にとても近い友人は、好きなことをしながら死んだから仕方ないさ、と言いつつも、彼はもう終わったよとずっと同じ言葉を繰りかえしていた。

彼の死に目に会えなかった彼女は細い体をもっと細くしながら、蒼くて赤い顔で時には泣いて、時には押し黙っていた。癌にかかっている彼のお母さんは、棺にあまり近付かずに黄色い顔だった。もうすぐ会えるであろう彼の元へ行く決心をしていたのか。

無宗教の見送りはメリハリがなくて訪問している人たちには長いミサよりももっと長く感じられた。宗教的儀式は悲しみの時間に区切りをつけるために有効であることに気付いた。考えの発展している(ように勘違いしている)超個人的な家族よりも、土地にまつわる信仰にまとわりつかれている、未発達と言われ偏見をもたれている集団のほうがよっぽど人間的ではないか。

無責任に他人に悪い知恵を押し付ける人間を軽蔑する。彼(または彼女)自身は自分での選択権をもつ。自分の意志の弱さは他人には計ることはできない。鈍感な感覚をもつものたちの生け贄になった可哀想な人々には、もう何も語ることもできない。

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