<NOMOS Ludwig>

ムーブメント
ETA Peseux 7001改NOMOS 1T
6振動・手巻き 17石
サイズ
36mm
材質
SS
ダイヤル
ブレス
コードヴァン純正
その他
スモセコ,ハック無し
Schauerメッシュブレスをつけてみた。夏使いにはこの仕様で。

「Nomos Ludwig」〜空気のように付けこなそう

・Intorduction
 ロレックスはリーズナブルだと書いた。しかし、それに比肩するリーズナブルウォッチだと思えるのがNOMOSである。しかしスイス時計の値上がりに合わせて徐々にプライスが上がり続けているのが気がかりであるが、まだまだリーズナブルなジャーマンウォッチだ。2003年頃、工房では20〜30人が働き年産1万本程度で200日/年勤務とすれば2本/日・人という生産量であった。その後洪水があり再建が危ぶまれたが、今現在はさらに拡張している。

・Outside
 ケースはSSで、ベゼルは非常に薄い。よって直径はそれほど大きくないが文字盤が広く、伸びやかに見える。このベゼルはSSの質が良いのかデザインのせいかとにかく傷つきにくく、また傷も目立ちにくい。ケースは横から見ると皿のような形をしており、なかなか特徴的でキュート。このデザインを目立たせるのが平面風防とのびやかなブルースチールバトンハンドだ。スモセコの細さはかなりのもので、針のレベルは格上の時計と比べても遜色なく、実際かなり素晴らしい。クリーム色の文字盤はローマンインデックスと相まって非常にクラシカルである。なんというかシンプルの極みで、もはや手のつけようが無い。また竜頭に書かれているNOMOSの極小ロゴが個人的には大好きである。ラグも非常に特徴的で、これはもろにバウハウス調と言えるか。全体に独特の雰囲気を持っており、これ以上引くことができないデザインだ。

・Inside
 機械はシースルーバックなのでよく見える。これはETAからNOMOS独自の名前(1Tという)をつけて良いと許可された頃の初期のムーブで、ハックなし、金のブラスト仕上げ、ブリッジの形状はPeseux7001そのものである。しかし角穴・丸穴車のグラスヒュッテサンバーストによりかなりドイツっぽく見える。テンプ受けは大改造されており、緩急針はトリオビスによるファインアジャストが出来る。汎用手巻きエボーシュは、いまやこのPeseux7001とUnitas6498系くらいしかETAには無いためあらゆるメーカーに使われているが、どちらも素直なスモセコ輪列で非常に素性がよろしい。7001は6振動で、アンクルの動きなども良く見える。17石だから何の文句も無い。このようなクラシカルな手巻き三針時計が新品で買えるのだから良い感じだ。
 手巻き感もなかなか素晴らしい。基本設計が古い機械であることと、竜頭が比較的大きめなのでコハゼのクリック感を感じる古典的な巻き味である。巻きトルクも小さめであり、スルスルというよりカリカリと巻く感じだ。最近の時計は「スルスル」が多くなってきていると感じており、このような「カリカリ」時計はまた良いものだ。
 純正バンドはコードヴァンだ。これも味があるといえば味がある。逆にこの時計のデザインにはクロコは似合わない。テジューやリザードなど爬虫類系はどうもピンと来ないし、オーストリッチもそうだ。純正かカーフ、あるいはメッシュブレスといったところだろう。

・Summary
 色々とゴタクを並べてはみたものの結局この時計は、何なのか?ファッション時計なのか?ビジネス時計なのか?ドレスウォチなのか?本格的な機械式時計なのか?色々なポジションから考えてみてもいまいちはっきりしないし、どれも言えてなくはない。色々考えるべき時計ではなく、リーズナブルなことだし空気のようにあまり意識せずさりげなく使うのがカッコいいのであろう。一つ言えることは、目立たないので人目を意識してもしょうがない。したがって自己満足で完結する時計であると言うことだ。

・Reference
 NOMOSの機械について

金ブラスト仕上げ ストライプ仕上げ
1T 最初期のムーブメント α 基本
1TS 1Tにハック機能を付加したもの β デイト付き
1TSP 1TSが3/4プレートに δ デイト+パワリザ
1TSPD 1TSPのデイト付き ε 自動巻
1TSPDG 1TSPDにパワーリザーブつき ζ 自動巻+デイト
ストライプ仕上げの機械についてはEQUINOXさん、白苺さんに教えていただきましたm(_ _)m

09.Jun.2005
14.Aug.2005 Schauerブレスの写真を追加
03.Sep.2005 Referenceを追加