文金高島田への道
file.14 それから(番外編)

 親戚のもてなし

 なんでもかんでも自分でするわけにはいかないので、親に頼んだのは正解だった。特に母方の親戚は誰も九州に来たことがなかったので、珍しいものがたくさんあったらしい。フェリーで移動する時には、イルカの群れを見ることができて大満足だったようだ。「冥土の土産になる」と言った伯父もいた。
 実は、母方の伯母が帰宅後体調を崩し入院、今年3月に亡くなった。彼女にとっては初めて飛行機に乗った旅行だった。本当に冥土の土産になってしまった。

 

 芳名帳

 披露宴の後、芳名帳を見た。字が下手でも書いてあるのはなんとなくうれしいものだ。職場一同と略して書くのもいいかもしれないが、やはり個人名が書いてあるほうがいい。

 

 新婚旅行

 費用を考えて、連休明けに行った。ほとんど仕事を休んだことのないE氏には年休がどっさりあったし、会社は暇な時期だった。行った先の天候が例年になく寒かったが、E氏の仕事の知り合いがいたので、食事をおごってもらったりして、楽しい旅行だった。E氏の念願だったオープンカーのレンタカーを借りて、あちこち走り回った。後半、私の体調のせいで思うように行けなかったところもあるので、お金を貯めて数年後にリベンジをしようと考えている。

 

 怪我の功名

 実は新婚旅行後、体調を崩し、私は入院する羽目になった。疲れがたまっていたのだ。引越し、仕事の引継ぎ、結婚準備、とどめの新婚旅行・・・・・・。これで身体を崩さないのはおかしいかもしれない。
 でもいいこともあった。入院中、E氏は毎日のように病室に顔を出してくれた。洗濯もさせてしまった。でも愚痴一つ言わなかった。
 この人と結婚してよかったと思った。
 ちなみに、この入院で保険(昔、親が私の知らないうちに入れてた郵便局の簡易保険と自分で加入した生命保険)から入院費と手術費が出た上に、高額医療費でいくらか還ってきたので、結果的に黒字になってしまった。その額は結婚費用の赤字分とほぼ同じくらい・・・・・・。喜んでいいんだろうか?

 

 冷蔵庫

 私達はほとんど家具を購入しなかったが、冷蔵庫だけは購入することにした。それぞれ小型のものしか持っていなかったし、古いので消費する電力も馬鹿にはならない。旅行に行く前、近くの店で探し、注文した。旅行後に運ばれるはずだったが、私が入院したので、ちゃんと使ったのは退院後だった。本当にうれしかった。冷蔵庫にはあまり食品が入っていなかった。でも、冷凍庫には箱入りのアイスクリームが。タバコも酒も飲まないE氏の楽しみだった。E氏のおこづかいの大半はアイスと車関係、それに細々とした工具などに消えていく。なんだか小学生のおこづかいみたいである。(金額はそれなりにあるけど)
 今は冷蔵庫には食品がきちんと入っている。それと電気代が少し安くなったような気がする。

 

 結婚は健康につながる?

 入院はしたものの、それ以外はわりと二人とも健康である。特に私は、独身時代は便秘気味だったのだが、結婚してからは毎日快便である。やはり一人の時よりは食事に気をつけるようになったからだろう。身体にいい食品(食物繊維、ミネラル、ビタミンの豊富なもの)を摂るようにしているし、何よりE氏の好みが魚介類(旬のもの)というのがいいのかもしれない。でも、不思議なことに同じものを食べていても、E氏の体重は減るのに、私は逆。なんで?

 

 新婚生活

 不景気なのに、旅行から帰って来ると、E氏の業界はいつになく忙しいことになっていた。定時に帰ってくることはほとんどない。入院中も日曜日に仕事をしていたことが何度かあった。
 退院後はいよいよ忙しくなって、給与明細を見ると、残業代と休祝日出勤代の合計が10万を越えた月も何回か。淋しいということはあまりない。独身生活が長かったので一人でも平気というのはある。でも、E氏がいないと食事の手を抜いてしまう。一人の夕食がなんだか物足りないと思う時、やっぱり結婚したんだなと感じる。

 

 ふくらむ野望

 結婚してから、なんとなくE氏は積極的になったなと思う。旅行前あたりから、なんと日曜日に新聞に入っている不動産屋のチラシを見て、住宅巡りをするようになったのだ。
 そう、家を建てるという野望をE氏は抱き始めたのだ。
 結婚で大金が右から左に動いたのだが、今度はもっと多額の金を動かそうとしているのだ。
 家を建てるのは悪くはないのだが、でも、そんなに急がなくてもいいのにと思う。借り入れの返済を考えたら、早く建てたほうがいいのはわかるけれど。
 と思っていたら、不動産屋の仲介で安い土地が見つかってしまった。というわけで、今度は家を建てることになった。このお話はまたの機会に。

 

 2352分の一

 私達と同じように2000年に成婚退会したのは全部で2352組。つまり私達は2352組の中の1組なのだ。2000年の女性入会者は7456人。私はその中の一人。
 恐らく同じ年に入会した会員の中にははそろそろ満期退会する人達もいることだろう。たまたま私は運良くE氏に会えて、結婚できた。どうか他の女性たちも早くいい相手に巡り会って欲しい。結婚情報サービスはいつまでも長くいるところではないのだから。

indexへ

戻る