人の振り見て

私が出席した、もしくは知人が出席した結婚披露宴で起こった本当の出来事です。
ご両人のプロフィール等については多少ぼかして書いてます。

10 坊さんの結婚披露宴その2
 下記の披露宴についに行った。
 スピーチは、ありがたいことに普通だった。長くなかった。
 でも、出席者の中に坊さんが10人以上。勿論、正装の袈裟姿である。壮観だった。当然、花婿も正装で袈裟姿。だから花嫁もずっと和装。(袈裟姿の横にウエディングドレスというわけにはいかないものな)式をお寺で挙げて3時間後に披露宴、披露宴は3時間半以上。つまり、花嫁は7時間以上和装だったわけである。花嫁はつらそうだった。
 でも幸せそうでもあった。幸せな花嫁がやはり一番である。

9 坊さんの結婚披露宴その1
 E氏の同級生にお寺の住職がいる。その人の結婚披露宴でのこと。
 お寺は田舎にあるのだが、披露宴はそこから100キロは離れている県庁所在地の超豪華ホテルで行なわれた。このホテルは、その地でコンサートをする一流アーティストなら必ず宿泊するという超リッチなホテルである。食事がおいしいことでも有名である。
 お寺の住職の披露宴の出席者というのは、親族・友人の他はその宗派のお偉いさん、つまりお坊さんが多い。というわけで、乾杯前のスピーチはお坊さん。お坊さんはお経を読むだけでなく、説教も仕事だからお話が好き、つまり長いスピーチになる。それが一人でなく、二人。当然ご馳走が並んでもなかなか乾杯にならない。やっと乾杯の音頭。だが、それもお坊さんがする。当然乾杯の前にお話。各テーブルからは溜息がもれる。もうコップのビールは気が抜けている。やっと乾杯したのは披露宴開始時刻から1時間近くたった頃だったという。
 その話に笑っていた私だったが、今度知人がお寺の坊さんと結婚するのでその披露宴に出ることになってしまった。なんだか心配だ。というのもその知人、学校関係なので、学校の先生がスピーチをするはずだ。坊さんと先生のWスピーチ、果たしてどんなことになるやら。

8 鳩を飛ばす
 前にも書いたが、私の住む地方の結婚披露宴は長い。3時間は当たり前である。だが、それにもまして凄いのは、その後。
 同僚の結婚式でのこと。この披露宴も4時間かかった。食べるものもなく、酔っ払いだらけになった披露宴会場を出て、外に出た。早く帰りたいけれど、人が多いので、タクシーも簡単に拾えない。仕方なく新婚旅行ご出発を見送ることにした。しかし、ドレスを着替え、親族に挨拶してるはずなので、なかなか二人は出てこない。かれこれ1時間近くになった頃、やっと出てきた。これで終わりと思っていたら、なんと
「これより二人の前途を祝福して、鳩を飛ばします。」
 冗談だろう、と思ったよ、私は。まだあるの…。
 白いリボンで飾られた籠から、鳩は空(ほとんど夕暮れ)へと飛んで行った。その後、やっと二人は披露宴会場ご自慢の外車でご出発した。
 バブルの頃なので、それ以後、鳩の飛ぶ結婚披露宴には行ったことはない。
 ただ、古典などを読むと、鳥を放つというのは、貴人がみまかった時に行っていることである。結婚の時にやったという話はない。あまり縁起のいいことではないように思うのだが。まさか「結婚は人生の墓場」というジョークのつもりなのだろうか。

7 結婚披露大音樂會
 新郎は地方国立大教育学部卒、新婦も同じ大学、同じ学部の音楽科卒、という結婚式に出席した。二人とも学校関係なので、職場関係は全部先生。当然話が長い。それにもまして余興が凄かった。新婦の恩師は県内でも有名な声楽家2人。それぞれ、テノールとソプラノでオペラの一節を披露。同級生は留学経験もある新進ピアニストで、独奏を演奏。極めつけは新婦の教え子による混声合唱。披露宴が終わった後は食事付きでコンサートを聞いたような気分だった。たまにはいいかも、と思ったけれど、新婦の同級生達も結婚披露宴は毎度こんな感じなのだろうかと、ふと恐ろしくなってしまった。とてもカラオケで「乾杯」とか「てんとう虫のサンバ」が歌える雰囲気じゃあないのだ。

6 哀しみのアイス
 披露宴会場にも色々な特色がある。最近は冷たいものは冷たい状態で、温かいものは温かい状態でお出しします、ということを売りにしている会場もあるようである。
 そんな会場でのこと。S嬢は親戚の結婚披露宴に出席。よくある生ぬくい刺身もなく、気分よくご馳走を食べていたが、メインの料理が終わった頃、化粧室に入った。ちょうど花嫁花婿はお色直しの最中である。タイミングもいい。出て来ると、隣のテーブルでは同席していた従姉妹がデザートのアイスクリームを食べていた。だが自分の席にはない。そう冷たいものを冷たいままで出す、という方針があるので、お客様がいない席には出さなかったのだ。S嬢はアイスがないと係の人を呼ぼうとしたが、そこで急に場内が暗くなった。キャンドルサービスが始まったのだ。結局、最後まで言い出せなかったS嬢はアイスクリームを食べられなかった。親戚の中でこの披露宴のことになると、アイスクリームのおいしかったこととS嬢が食べられなかったことが必ず話題になるそうである。

5 花嫁の父
 私の叔父は記録魔と言ってもいいくらい、ビデオで何でも撮影する人である。子どもとの海水浴、登山、親戚の集まり等など…
 ついには、自分の娘の結婚式にまでカメラを持ち込み、撮影しようとしたが、いくらなんでも花嫁の父が撮影とは、と息子がカメラを代わりに回した。でも誰も気付かなかったら、そのまま撮影していたに違いない。

4 記憶喪失の花婿
 長い披露宴、しかも新郎新婦のいる高砂に、みんな焼酎を持ってやってくる。花婿の席のそばにはバケツが用意してあって、飲めない分の焼酎は隙を見てそこに入れることができるのだが、田舎の人は容赦しない。捨てさせないのだ。その結果、披露宴がお開きになる頃には酔っ払った花婿が出来上がる。後日、花婿にその時のことを聞くと、途中から全く記憶がなかったらしい。

3 長い披露宴 その2
 披露宴が長いと、当然、列席者の口に入るアルコールの量は増える。そこで起きるのが、喧嘩。私の同僚の披露宴は午後2時に始まり、5時半過ぎに終わった。お色直しで新郎新婦がいない間に同僚の中でもふだんからそりの合わないAさんとBさんがついに口論を始めた。どうなることかと周囲がやきもきしていると、強面の出席者が二人を一喝した。「外でやれ」二人はその一言で正気に返った。この人物は、高校の生活指導の先生であった。

2 長い披露宴 その1
 私の住む地方は田舎で、披露宴が長い。都会のように2時間きっかりで終わるということはまずありえない。上の披露宴も名古屋から来た新郎の会社社長が飛行機に間に合わないということで途中で帰ってしまった。

1 新郎新婦のご入場
 結婚披露宴はまず新郎新婦の入場から始まる。そのBGMは普通長持ち歌だったり、静かな曲であることが多い。
 だが、勤め先の関係で出席した20代の同級生カップルは違った。
 披露宴会場に流れたのは、軍艦マーチだった……。パチンコ屋じゃああるまいし。本人達はそれでいいんだろうけど。

 

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