結婚情報サービス
サービスに向く人
異論はあるかもしれませんが、ご容赦願います。

 結婚情報サービスに入っていて感じたのは、このシステムの場合、向く人と向かない人が当然出てくるなということでした。データ交換で相手に会ったり、パーティに出たり、いろいろなサイトを見る度に、その人の条件(容姿、職業、年収、学歴など)はあまり関係ないのではないかと思えてきたし(例外もありますが)、私も自分の少ない経験を考えると、どうも向き不向きがあるように思えます。
 人それぞれが持つ条件以上に、その人自身の性格やものの考え方等が大きく結果を左右するような気がします。なぜなら、私自身が条件的にはあまりよくないからです。まず年齢は三十代後半です。子どもを産むことを考えるとぎりぎりの年齢です。おまけに太ってます。BMIが25ぎりぎりです。それに化粧も下手、身のこなしがあまり女らしくない(と親に言われる)ときてますから、普通に考えれば無茶です。E氏にしても条件はよくありません。長男で仕事は3Kの部類に入るし、学歴は専門学校卒業です。身長はごく普通。(都会では普通よりやや低いかも)年収はこの地方と年齢からするとまずまずですが、都会から見れば低い層になるでしょう。
 二人とも条件面を考えれば、まず結婚は難しいはずです。しかし、なぜか結婚してしまいました。
もちろん、ウマが合うということもあるのでしょうが、お互いのものの考え方が結果を左右したような気がします。
 では、どんなところが結婚に結びついたのでしょうか。私なりに考えてみました。

 

1 割り切りがいい

 いつまでも過ぎたことをくよくよしないということです。私は活動がうまくいかなくてもくよくよせずに、次を考えてました。(休会するまでの約六ヶ月、初度照会書を21回請求していた)勿論、お断りの葉書が来た日は落ち込んでましたが、そのことだけ考えていられるほど暇もなかったですから。E氏もそうです。二人の女性にしか会えなかったそうですが、会期中ずっと交際申し込みは欠かさなかったようです。

 2年しかない会期です。落ち込んでたら、せっかくのチャンスも逃げます。現に交際申し込みのタイミングをはずして、申しこんだら相手が休会中だったということがありました。

 

2 趣味・知的好奇心

 自分なりに楽しみを持っている人は活動がうまくいかなくても、気分転換ができます。それが縁を作ることになったりします。実際私たちも、パソコンが共通の趣味で、メールのやり取りで交際がスムーズにいきました。また共通した趣味はなくとも、知的好奇心が強いと、相手の仕事の話を退屈せずに聞くことができます。仕事を真面目にしてきた男性は女性に仕事のことしか話せないことがあります。わからないからつまらない、と思うのではなく、知らないことを知るのは面白いかもしれないと思って聞くということは、男女の交際に限らず大事なことだと思うのですが。

 

3 積極性

 データマッチングだけでなく、パーティ等に参加する積極性も必要です。E氏などパーティが趣味だと言ってたことがありましたから。私もできるだけ出てました。結局、それで私たちは出会ったわけです。ただし、出ればいいというものでもありません。出たら、少しでもお話しましょう。女の人の中にはほとんどしゃべらない人や同性同士でかたまってる人達もいました。何のためのに入会したんだと思います。もちろん、パーティには変な人もいますが、ふだん接する機会のない人達ですから、話をするだけでも面白いと思います。自分の個人的データを教えたりしなければ、追い掛け回されることもないでしょうし。私は異業種間の交流パーティだと割り切って話をしてました。結構、仕事の面白い話が聞けます。もちろん私も仕事の話をしますが。

 勿論パーティだけでなく、フレンドパーク(私はこれを企画して図書カードをもらった)に参加したり、雑誌(INTRO G)に自分のプロフィールを載せたりするのもいいでしょう。特にINTRO Gは効果絶大です。E氏との交際が駄目になりかけた時に掲載申し込みをしたところ、掲載時から休会届を出すまでの一ヶ月足らずに30人近くの交際申し込みがありました。自分の希望していない50代の人から来たのには参りましたが、中には有名私大卒金融機関勤務で年収がE氏の倍くらいの人がいました。顔も俳優さんみたいでなんで未婚なの?というような人でした。でも休会を決めた頃でしたので、お返ししました。活動がいまいちうまくいかないという人は掲載するといいのではないでしょうか。
 とにかく
交際開始までは積極的にいかなければ、誰にも会うことはできません。

 ただし、INTRO Gのコメントを書く欄はよく考えて書きましょう。いくら本音でも「特定の職業希望」とか「同居不可」と書いてあるのを見ると同性としてすごく恥ずかしいです。たとえば、医者がいいという人は医者の仕事がどれほどの激務か知ってるんでしょうか。私は何度か入院したことがありますが、いい医者であればあるほど、休みはありません。一体、この先生はいつ家に帰るんだろう、家族は大変だろうなって、患者の立場でも十分その仕事ぶりがわかるのです。医者の妻はそんな激務に疲れた夫を支えなければならないんです。勉強のために自腹を切って遠くの学会に行くこともあるし。一般的に考えるほど最近の医者は高給取りでもないようです。それで開業でもしようということになれば、お金はいるし。医者の奥さんというのは、ものすごく精神的に強くかつ賢くないとなれない気がします。私の知人で医者の奥さんになった女性(親は医者ではない)が何人かいますが、皆同性から見ても文句のつけようのないしっかりした賢い娘さん達でした。社会的にステイタスの高そうな仕事に就く男性を求めるのなら、それに見合った素養が女性にも必要なのではないでしょうか。

 「同居」に関しては確かに自分の母親が姑にいじめられてたのを見て私は絶対同居はいやと言う人はいるかもしれません。たぶん、私もそういう家に育ったらそう思うでしょう。でも、結婚は新しく家族が出来るということです。最初から相手の家族を排除するっていうのは、なんだか違うような気がします。それに最近の舅姑さんははなから同居することを考えてない人も多いのではないでしょうか。考えてもみてください。最近の舅姑さんはほとんど戦後に青春を送った人達です。戦前の家制度にはさほど固執していないのではないでしょうか。
 私の両親の場合、私の高校時代に同じ敷地内に家を建てて半分同居みたいな感じでしたが、それで安心してしまったのか、祖父母は大学時代に相次いで病死しました。
 ちなみにE氏の両親は70代半ばで別居です。車で1時間ほどのところに住んでいますが、仕事柄どうしても早起きしなくてはならないので、同居は無理です。それに今のところは二人ともなんとかやってます。どうしても生活できなくなったら、その時は同居をしようと考えてます。

 

4 臆病(用心とも言う)

 私たちの場合、お互い晩生だったので、結婚がほぼ決まって両親に紹介してから泊ったりするようになりました。それでよかったと思います。人によっては会って2、3回か(1回もあるらしい)で関係してしまうということもあるらしいのですが、ある程度相手のことを理解しないと、無理があるような気がします。

 何が言いたいかというと、交際が始まったら、相手をよく見極めましょうということです。男性の中には初めて会った時に、手を突然握るという人もいましたが、普通の女性ならそれで引きます。何も知らない相手に突然そんなことをされたら、常識を疑います。この人は私のことをわかってないのに、こんなことをするなんて、変だとしか思えません。しかし、ある程度何度も会い、互いに好意を持つようになれば、手を握るのに何の不自然もありません。相手を知った上での行動なら、相手も嫌がらないのです。

 相手を理解するまでは臆病なくらいでいいのではないでしょうか。性格、価値観、生育環境、知るべきことはたくさんあります。話、仕草、趣味、言葉遣い、いろいろなヒントをつなぎ合わせて相手を知るには相手を観察しなければなりません。好きになったら、つい理性を失いがちですが、結婚は好きなだけではできないのも事実です。(勿論、好意の持てない相手とはできませんが)結婚は二人の価値観が一致していなければ継続していかないものではないでしょうか。特に経済的な感覚、貞操観念(古い言葉ですが)は大事だと思います。これが一致しなかったら、どういう事態が生じるか十分想像はつくと思います。少なくとも、相手の経済観念、貞操観念を理解しないうちには、身体の関係は持つべきではないでしょう。

 それと、避妊のことをはっきり男性に言えることも女性にとっては重要です。避妊は自分の身体を守ることです。自分の身体を守れずに男性と交際するのは、とても危険なことです。もしつきあってる相手と避妊のことを話せないのなら、その相手との結婚は考えたほうがいいような気がします。避妊のことを「家族計画」という言葉で表すのは、独身の女性だけでなく、結婚してる夫婦の問題でもあるからです。私はそういう話ができたのも決め手になりました。最近はネットで避妊具の通販もあるので、なかなか切り出せない人は二人でネットサーフィンしながら、そういう話にもっていくという手もあるかもしれません。

 性感染症については言うまでもありません。

 とにかく、相手を知るまでは、臆病なくらいでもいいと思います。それで相手が逃げるようだったら、それでも結構、自分のペースと合わない人だったということなのですから。結婚してからトラブルがあるよりはましです。

 

5 自分の限界を知る

 私の場合は30代後半ですから、どう考えたって20代の男性や30代前半の男性には相手にされません。その代わり40代の男性なら結婚の対象として考えてくれるでしょう。また容姿もよくありませんから、相手にハンサムな人を求めるのは無理でしょう。(相手がそれでもいいと言うなら別ですが)それから、相手がものすごいお金持ちだとか、家族全員医者などといった、極端に自分の育った環境とかけ離れたものを求めるのはいくらなんでも無茶です。若ければ順応できるでしょうが、30代後半にもなると、自分の育った環境とかけ離れた人とは話題が合わないことは嫌というほどわかります。それに親戚付き合いだってあります。あまりにも裕福な親戚が増えると、冠婚葬祭の時は自分だけでなく、親や兄弟も迷惑します。

 となると、結婚の対象となるのは35歳から45歳くらい。(それ以上だと、今度は60代前半の両親にとってはショックでしょう)士農工商(現代の日本ではありえないはずですが、田舎では人の移動が激しくないので、結構出自がわかってしまいます。年寄りの中には「あの人は士族だから」等という発言が見られることがあります。)でいえば、士と商以外ということになります。まさか現代でそんな封建的な、と思う方もいるかもしれませんが、実際、私が見合いで引き合わされた方の多くは江戸時代風に言えば農と工がほとんどです。私の父は公務員をしていたこともありますが、祖父から前の先祖は大工でした。また、士の出身の女性の中には「下の男と結婚するくらいなら結婚せんでもいい」と父親に言われた人もいるくらいです。

 で、結果的にはその通りになりました。E氏は40代前半で、容姿は普通で、技術職(祖父と父親は家具と建具の職人)です。こういうことは田舎ならではかもしれませんが。

 E氏もまたとんでもない高望みをする人ではありませんでした。私の容姿と年齢をあまり気にしなかったというのがいい証拠でしょう。

 結局、自分についてどれくらい認識しているか、そういう自分を望むのはどういう相手なのか、きちんと分析する必要があると思います。

 なんだか堅苦しい、男女のことは理屈ではない、と思われる方も言われるでしょうが、条件のよくない方はきちんと分析していかないと会うことすらできないのではないでしょうか。理屈でなくなるのは、会ってみてからでも遅くはありません。

 こういうことを書く私は、たぶん女にしては可愛くないかもしれません。それもまた私の限界です。

 こういう私と結婚したE氏は本当に凄い人だと改めて思います。

 

6 サービスの限界を知る

 私たちにとって、結婚情報サービスは知り合うきっかけにはなりましたが、交際、結婚となると、手探り状態でした。そうです。結婚情報サービスは「情報」サービスなのです。情報はくれますが、交際は自分たちの力でしなければなりません。職業安定所と同じで、仕事の紹介はしてくれるが、雇用されるか、その後の仕事がうまくいくかは、自分次第なのです。ただし職業安定所は公共の機関ですからお金を取りません。だから、就職できなくても、職業安定所に文句を言う人はあまりいません。でも、結婚情報サービスは多額のお金を払って、結婚相手の情報を手に入れるわけですから、誰にも会えない、ひどい相手に会った、交際が続かない、結婚できないと、いろんなサイトや掲示板で苦情や嘆きが述べられているわけです。

 払ったお金に見合うだけのサービスが求められているということなのでしょう。それは当然です。

 でもちょっと考えてみてください。個人情報の値段ていくらぐらいなのでしょうか。あなたは自分の個人情報はどのくらいだと思いますか?そして、それが紹介書という形で大勢の人に配布されるのです。もちろん、自分も多くの人たちの職業・年収・家族構成・趣味嗜好などの情報を入手できます。普通だったら知ることもない他人の情報です。卒業生名簿などを売り買いする人たちがいることを考えると、この情報は実は恐ろしく高額になるのではないでしょうか。

 だから元が取れているのだと主張しているのではありません。ただ、「情報」サービスという性格を考えると、私たち会員(今は元ですが)の行動はおのずと決まってくるのではないでしょうか。自分に必要な「情報」を選別し、それをどのように利用するか、ということです。利用し倒すくらいでないと元は取れないのではないでしょうか。ただ漫然とデータの表面ばかり見ていたら、それはただの紙切れです。データの奥にあるものを考えたり、想像することは大事です。たとえば都会の年収400万と地方の年収400万は全然意味が違います。都会では恐らく大変な苦労があると思います。しかし田舎では、家賃が安いので400万でも暮らせるのです。数値に出ないものは恐らくこれ以上にあるでしょう。考えてもみてください。なぜ40代で年収が莫大なのに未婚なのか、なぜ顔がよくて高学歴なのに未婚なのか、データが良すぎるとかえって不安です。性格が悪いかもしれない、どこか身体に悪いところがあるのかもしれない、借金があるかもしれない、いろいろデータに載らないことを想像してしまいます。身長が低いから、太ってるから、容姿が悪いから未婚なんだろうなと、はっきりわかる方が少しはましです。とにかく初度紹介書、本紹介書は、よーく見た方がいいのではないでしょうか。男性の中にはあまり見ないでとにかく申し込みをする人がいるようですが(E氏もそうだったりする)、なんだかもったいないような気がします。初めて会う時に、相手が自分のデータをほとんど見ていないことに気づいたら、がっかりです。

 情報化社会という言葉が使われて久しくなりますが、結局、どういうことかというと、あふれる情報の洪水の中を自分の判断で自分の責任で自分に必要な情報を利用するということです。結婚情報サービスはまさしくそれだと思うのです。自分で考えて、自分で行動し、自分で責任のとれない人は利用しないほうが安全だということです。あれ、何かにも似ていますね。そうインターネットです。インターネットでは、自分で情報を探し、行動しなけれならないし、自己責任もとらなければなりません。そういうことに慣れているインターネット利用者は利用していない人よりは成婚率が少し高いかもしれません。(うまくいってる人や割と異性に会えている人がサイトを作っている場合が多いからかもしれませんが)

 株の取り引きにも似ているかもしれません。ハイリスクハイリターンという点で。となると、株のような危険なものに手を出すのはいやだという性格の人は向かないのかもしれません。

 こんなことを考えるようになったのは最近のことです。会員になったばかりの頃はデータを見るだけで実際に会っていませんから、きっといい人に出会えるのではないかと思っていました。しかし、A氏のような人に会ったりすると、つくづく考えてしまいました。結婚情報サービスに登録している男性も登録していない男性と同じようないろんな人がいるということです。安全なことばかりでなく危険なこともあるかもしれない、そう思い直しました。それこそ、遊びたい男女は後腐れなく遊べるのですから。

 じゃあ、どうすればいいのか。

 結論から言えば、出会いのチャンスと情報だけを買ったのだと割り切ることです。男性は確実に皆独身ですし(証明書は絶対必要)、会費を払うだけの経済力(クレジットでも信用)はあるし、学歴も証明されてます。それだけは確実な相手の情報を入手し、交際を申し込むチャンスを買ったのだと割り切るしかないのです。

 それがサービスの限界でしょう。それ以上を求めなければ不満はないと思います。もし万が一ハンドマッチングでも紹介されたら、運がいいと思わなければならないでしょう。

 今後企業は、限界があるという事実を世間に強く宣伝していくことが必要でしょう。また虚偽のデータを登録した者に関しては、厳しい態度で臨むことが求められていくことでしょう。大阪の小学校乱入殺傷事件の犯人のような人物も世の中にはいるわけですから。でないと、企業自身も生き残れないはずです。インターネットが普及し、あちこちに会員のサイトができている現状では、会員、非会員ともに企業の情報を共有しています。真面目に会員活動を行っていないと思われる会員が多い企業は淘汰されていくことになるのではないでしょうか。

 

 なんだか、話が大きくなりましたが、向くからといって結婚できるとも限らないし、向かないからできないわけでもない、というところが、この結婚という問題の微妙なところかもしれません。「縁」とはよく言ったものだと思います。ただし、人任せにしていては「縁」はつかめないでしょう。何しろ普通の入学試験や就職試験と違って、結婚は定員一名(日本の法律では)です。受験ですら「人事を尽くして天命を待つ」心境になるのは大変なことです。定員一名の就職試験に、何も準備をしないで臨むのは、無謀です。何も努力しないで結婚できると思っている人は、お金をいくら積んでもできないでしょう。たとえ出来たとしても、何もしないで手に入れた幸福にどれほどの価値があるのでしょうか。

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