Nakano's HomePage
SODMN

ホームページTOP

人間塾] [脳の科学 ] [健康と食品] [古代史] [雑感・随想] [儒学(儒教思想)
検索

日常生活の科学のページへようこそ!

[1]日常生活の科学(その1)


●目 次

 (1)「抗菌グッズ」
 (2)手作り石鹸
 (3)爆発と「燃える」こと
 (4)「自分だけの」紙つくり
 (5)食用油脂について
 (6)手荒れについて
 (7)有機物と無機物について


◎「自分だけの」紙つくり
 身の回りには沢山の植物があります。植物は繊維(セルロース)の宝庫です。
繊維を取り出して細かく切ったものを「漉いたもの」が紙なのです。基本的には
繊維を含む植物は、すべて紙になるのです。
以下に簡単に「紙の作り方」を述べます。
  1. 植物を水洗いしてアルカリ状態で煮る
  2. 「煮たもの」を水道水で洗う
  3. 繊維を取り出す
  4. 紙をすく
  5. すいた紙を乾かす
 以上が紙をつくり基本的な工程です。
注意! アルカリ除去の工程が終わるまでは、アルミ容器をつかわないこと!

 繊維を取り出す場合、長い植物体をはさみで短く(2cm程)切ってミキサーなど
でバラバラにします。水の量は植物がひたっている状態がいいでしょう。繊維が細か
なったら(ドロドロ状)、アルカリを水洗いで除きます。

 取り出された繊維をすき枠に流し込んで紙をすきます(食用の海苔もこの方法を用
いています)。ねばりけのある「粘剤」を入れると紙の厚さを一定にできます。植物
繊維はグルコースの多糖体であるということから、水を媒介として互いに接触しあう
性質があります。
(Nov. 22, 1997)


◎「抗菌グッズ」
 いつの頃からか、「抗菌グッズ」が沢山目につくようになっています。「抗菌グッズ」は
人間の生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか? 考えて見ましょう。

 まず、この文章を読んでいる「あなた」が誰かから殺されそうになったらどのようなこと
(行動)をしますか? 
,修両譴ら逃げる、隠れる、自分を守るものを身につける、ち蠎蠅鬚笋辰弔韻襦
などの行動をとるでしょう。細菌などの微生物も生きていますから、同様の行動を取るはず
です。逃げ切れない状態に追い込まれていますから、隠れることと、自分を守るものを
身につけることをするでしょう。この行動が「突然変異」と言う形で現われます。「突然変
異」は遺伝子が変化していますから、同じ様な薬剤環境では死なない生物になっています。
これが、「薬剤耐性菌」なのです。細菌などの微生物はすべて、しかも容易に「薬剤耐性菌」
ができる状況にあります。また、薬剤で死ぬのは弱いものが先に死んでいき、強いものが生
き残ります。つまり、強い生物が生き残って、ますます強いものになっていくのです。

 抗生物質とか、細菌などの微生物を殺す薬剤を使えば使うほど、菌はその環境で生きるこ
とができるように突然変異を起こします。人間は余りにも多くの抗生物質を作りすぎ、また
使いすぎてしまいました。その結果が「薬剤耐性菌」の出現をもたらしました。もちろん、
抗生物質は、多くの疾患から人間を守ってきました。この恩恵は誰も否定することはできま
せん。注意すべきことは、薬剤を使いすぎないことでしょう。

 ところで、「抗菌グッズ」が巷に氾濫していますが、このような「抗菌グッズ」は、菌を
強くして、人間を弱くする(抵抗力を弱める)ことになります。従って、このようなものの
使いすぎは、控えることでしょう。

 いろんな研究機関で実験用に使っている実験動物は、雑菌がいないきれいな環境で飼育し
ています。通常の腸内細菌以外病原菌が体内に存在しない動物 (Specific Pathogen Free;
SPF動物) を使っています。このSPF 動物をきれいな環境から、人が生活している通常の環
境にだしますと、肺炎などの病気にかかって死んでしまいます。理由は、このSPF 動物はい
ろんな病原菌に対する抵抗力が弱いものだから、容易に病原菌に感染して病気になってしま
うのです。

 現在の先進諸国の生活環境は、抗生物質や「抗菌グッズ」を多用していて「SPF動物」の
環境に近づいています。病原菌は、日本をあるいは先進諸国を避けてくれません。しかも、
強力になった病原菌が人間を襲ってきているのです。「抗菌グッズ」とか抗生物質の多用は
控えて、自分自身の抵抗力、免疫力をつけましょう。
(Nov. 20, 1997)


◎手作り石鹸

 手作り石鹸は、基本的には天ぷら油などの油をアルカリで処理(化学反応)しますとでき
るものです。原理はいたって簡単です。手作り石鹸は、一般的には家庭の廃油を使いますか
ら洗剤メーカーのものと比較しますと、品質的には劣っているのが当然と考えるのが正しい
でしょう。また、手作り石鹸をつくる際には劇薬のカセイソーダを使いますので、取扱注意
が必要です。通常、1リットルの廃油に150g のカセイソーダを使います。残ったカセイ
ソーダは密封して子どもの手の届かないところに保管してください。

 実際の作業方法:
(1)用意するもの
 /用廃油1リットル
 ▲セイソーダ(NaOH)150g
 ごはん(残りごはん、うどん、パンでもよい)
 で湯

 ゲ断用なべ、撹拌容器(10リットルポリバケツ、18リットル丸型オイル缶など)
 ι装は、長ゴム手袋、めがね、長袖上着、長ズボン
 Ь貊蠅浪鯵阿よい。
 ┰蕕瓩萄遒襪箸は化学的知識のある人あるいは経験者と一緒に行うほうがよい。
 油の熱し過ぎに注意する。
 小さい子どもは近づけない

(2)作り方
 ’冖を熱する
  温度を90℃程度に保つ(100℃以上にはならないように)
  熱する方法は芯樟槐する方法と静鬚擦鵑垢詈法がある。
 加熱した油を容器に移す
  容器に加熱廃油とカセイソーダ150g、ごはん100gを入れて撹拌棒でかきまわす。
 G湯1リットルを静かに入れる
  反応がおこり、泡がブクブクふきあがるので注意。反応がおさまったら、よくかきまぜる。
  よくかきまぜないと失敗する。
注意! ・顔を容器に絶対近づけない。油の温度が100℃以下であることが重要
 だ澱
  雨のあたらない、暖かいところにフタをしておいておく。
 ヂ茖臆麑椶虜邏函複夏休み)
  晋任なっていたら移植ゴテなどでよくほぐす
  税湯1リットルを加え、均一になるまでよくかきまぜる
  狙澱
 β茖魁腺寛麑椶虜邏
  食イ虜邏函並茖臆麑椶虜邏函砲魴り返す
 第5回目の作業
  殖害麑椶汎瑛唯夏おきに5回目まで繰り返す
  請澗里6リットルになったら雨のあたらない暖かいところにフタをして15日〜30日ねかせて
   でき上がり。
(3)できあがる量は?  1リットルの廃油で、4〜5人家族ですと、約半年はもつでしょう。
 市販の固形石鹸は、純石鹸分95%以上ですが、手作り石鹸は不純物が入っているので水アメ状、
 クリーム状になっています。不純物は塩析操作で容易に取り除くことができますが、今回はここまで。
(Nov. 17, 1997)

目次へ戻る
 

◎爆発と「燃える」こと

 物が燃えることは、化学的には酸素と反応することなのです。まず第一にわかることは、
「燃える」ことで熱を発生することです。例えばプロパンガスを燃した場合、どのようにな
るでしょうか? プロパン1分子に対して酸素5分子が反応して3分子の二酸化炭素と4分
子の水が発生します。プロパンガスは酸素と反応してすべて水と炭酸ガス(二酸化炭素)に
変化するのです。

では、プロパンガスのような気体でなくて、石炭、炭とか木材のような個体はどのようにな
るでしょうか? このような個体は、表面だけが酸素と接触している。プロパンガスなどの
気体は一瞬にして燃え上がるけれど、炭、小枝などは火がつきにくいけれど、全部が燃える
までにはながい時間がかかる。

それでは、酸素があれば物は燃えるのでしょうか? 燃えるにはキッカケが必要です。その
キッカケは加熱することなのです。物が燃え始める温度のことを「発火点」と言います。火
を近づけただけで、火が飛んだようについてしまうこと「引火する」と言い、引火する最低
温度のことを「引火点」と言います。つまり、物が燃えるには、〇請任あること、発火
点以上になること、の二つが必要なのです。

火を消す場合には、“火点以下に温度を下げる、あるいは∋請任鮗彙任垢襦△瞭鵑弔旅
動の何れかを行えばよいことになります。水をかけるのは、発火点以下にすることで、布団
などをかぶせたり、化学消火剤を使うのは酸素を遮断することになります。

プロパンガスとか、都市ガスが漏れて部屋に充満して、スイッチの火花などで爆発する事故
がしばしば起きています。このようなガスの爆発も燃焼の一つなのです。燃料性のガスと空
気が(爆発に)都合のいい割合に混合した場合には、1ヵ所で燃焼が起こると、周囲のガス
がつぎつぎに伝播して「爆発」するのです。一瞬の、同時燃焼が「爆発」と言うことなので
す。

 プロパンガスとか都市ガスがバーナーの先で静かに燃えている時は、バーナーなどの火口
の手前で空気が混入されているので、炎はプロパンガスの管を逆流してプロパンガスボンベ
にたどりつくことはないのです。しかし、ガス漏れの場合には、ガスと空気が混合していま
すので、スイッチの火花が飛べば、まずスイッチの火花周囲のプロパンガスの燃焼が始まり
ます。その燃焼で発生した熱で周囲のプロパンガスが連鎖的に燃焼して、一瞬にして部屋中
に広がることになります。これが「爆発」です。
(Nov. 17, 1997)

このページの目次へ戻る
 
◎食用油脂について
★食用油脂の選択
 脂肪酸には、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸系列、リノール酸の系列および
αーリノレン酸の系列がある。慢性疾患予防の観点から食用油を選択する必要がある。

◎飽和脂肪酸の多い食用油
 パーム油、ココナッツ油;安定性の面で優れている。ココナッツ油は中鎖脂肪酸が
   半分以上含まれているという特徴がある。
   インドネシアではラマダン開けの最初の食事にココナッツ油、ココナッツバター
   を豊富に使った料理を食べるようになっている。
 バター:中鎖脂肪酸を含む。

◎一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)の多い食用油
 オリーブ油、ベニバナ油、ヒマワリ油:オレイン酸のコレステロール低下作用は
   高くないが、高オレイン酸植物油はリノール酸含量が低く、安定性が高い。
   てんぷら、揚げもの、スナック菓子などの用途に優れている。
   ただし、ハイオレイン酸型植物油のみを使うと、αーリノレン酸/リノール酸
   バランスが悪く、慢性疾患を促進する可能性がある。高αーリノレン酸油と併
   用あるいは混合して利用するとよい。

◎リノール酸(二価不飽和脂肪酸)の多い油
 ベニバナ油、ヒマワリ油、コーン油、綿実油、ダイズ油、ゴマ油、コメ油:
   リノール酸摂取量は、米、麦、肉など主食のみで必要量の2倍以上となる。

◎αーリノレン酸(三価不飽和脂肪酸)の多い油
 しそ油、エゴマ油、アマニ油:常温あるいは低温保存の油脂食品(マヨネーズ、
 ドレッシング、マーガリン、炒め物など)には適している。
 シソ、エゴマ油は食用油の中で慢性疾患発症にたいして最も安全性が高い。
◎魚油
 EPA、DHA:αーリノレン酸系列の長鎖脂肪酸。抗血栓作用などの生理作用が
強い。
★リノール酸系列油脂とりすぎの害
 リノール酸は必須の脂肪酸であるが、現在、日本人はリノール酸系列油脂を必要量の
約10倍程摂取している。スナック菓子を多く食べる子供の摂取量はそれ以上であると
考えられている。
リノール酸系列油脂の取りすぎによって次のようなことが起きやすいと考えられている。
   発癌(肺ガン、大腸ガン、乳ガン、膵臓ガン、腎臓ガン、食道ガン、皮膚ガン、
      前立腺ガン)の促進、
   ガン転移促進、アレルギー症状の重症化、心筋梗塞・脳梗塞の促進、
   血圧上昇、脳出血促進、老化促進、行動パターンの変化(学習能低下を含む)
(Nov. 25, 1997)

 
◎手荒れについて

 人の皮膚は表皮と真皮から成り立っており、一番外側の表皮が肌とか皮膚とか呼ばれています。
通常、表皮は皮脂膜で覆われています。水に濡れた皮膚が水をはじいて水玉をつくるのは、この皮
脂膜があるからです。皮脂膜は、皮膚の皮脂腺からでる皮脂と汗腺からでる水分が混ざったもので
皮膚の滑らかさをつくっているのです。また、この皮脂があることによって、水分の蒸発も調節さ
れており、細菌などの感染や外からの刺激から守られています。

皮膚を構成する細胞層

表 皮
角質層
顆粒層
有棘細胞層
基底細胞層
真 皮


 水仕事が多いと手がかさかさになることがありますが、これは水によって皮脂膜がとれて角質層
水分が蒸発しやすくなるからです。手荒れは、個人差によっても程度は異なり、また水仕事の頻度
とか季節によっても異なります。

 手荒れはどうして起きるのでしょうか? 皮膚が皮脂膜で十分に覆われていれば手荒れは起きに
くいのです。水仕事などによって角質層表面の皮脂が取り去られ、水が角質層内にまで入って行き
ます。そうして、皮膚のうるおいを保つ成分とか角質層を維持している成分が外に出ていきます。
これによって角質層の保湿性が悪くなって、皮膚は硬く、乾燥状態になり、ひどいときにはひび割
れ状態になります。ですから、手荒れを起こしやすい人は、水仕事のあとには、こまめに皮膚の手
入れをすることが望ましいのです。水の中に石鹸が入っていますと、皮膚の油脂成分を取りやすい
環境になっています。手荒れ防止は保湿効果の高いクリーム類を使って皮膚を守ることでしょう。
(Nov. 26, 1997)
このページの目次へ戻る
 

◎有機物と無機物について
 最近は、「有機野菜」とか「有機肥料」とか言う言葉が良く使われています。日常生活をする
中で、有機物と無機物が何であるかを知っていると助かることが多くあります。そこで、有機物
と無機物が何であるかを考えて見ましょう。
 まず、有機物あるいは有機化合物と言う言葉を使いますが、有機物といいますのは、「機能を
有する物」と考えるとわかりやすく、また「(通常の状態で)燃える物」と考えるとわかり易い
でしょう。次に、無機物といいますのは、「岩石など地球を構成する物」と考えるとわかり易いかと思います。

 それぞれについてもう少し詳しく見ていきます。有機物は元素的には、C,H,O,Nが主要
な元素です。
(つづく)

このページの目次へ戻る
 

ご意見、質問、感想、要望などなんでもお寄せください。

Mail to: dongrij@yahoo.co.jp


Copyright(c): 1997 Masatoshi NAKANO

ホームページTOP

戻る(Back) ] [ 次へ(Next)

健康と食品 ] [脳の科学] [古代史] [雑感・随想] [人間塾
儒学(儒教思想)

検索