文部科学省 大都市大震災軽減化特別プロジェクト
レスキューロボット等の高度な次世代防災インフラ構築研究グループ 個別テーマ説明

1.テーマ名
 産業化を視野に入れた社会システムに順応する普及型簡易型探索用レスキュー機器の研究開発

2.実施責任者(所属機関・氏名)
 大阪府立工業高等専門学校・システム制御工学科・土井研究室,土井 智晴(どい ともはる)

3.期待される成果
 本研究では,日常時と非常時に対して連続性のあるレスキュー機器を研究開発することが目的である.そのビジョンを図1に示す.


図1. 提案システムの概念図

 レスキュー機器を商品化し普及させるには日常使われる【家庭用アイテム】として家庭に存在することが必要であり,そうでなければ市場形成は望めない.また,非常時に機能する装置を家庭に常備するにはコストがかかりすぎるため,非常時に必要な装置は【レスキューアタッチメント】として行政が管理する.そして,家庭用アイテムとレスキューアタッチメントをスムーズに接続できるように接続部分の【規格化標準化】を産業界が進めレスキュー機器市場の形成を促進する.

4.専門分野外の人への成果の公表方法
 簡易型探索レスキュー機器を神戸のテストフィールドで使用して,その有効性を検証する.このテーマで扱うレスキュー機器は一般に普及した簡易探索装置であるので1個体の評価を主に行うのではなく,複数個体による評価と個体の高度探索装置の評価を比較することで成果を評価する.

5.内容詳細
 本研究で研究開発する具体的なレスキュー機器として図2のようなレスキューチューブを製作する.


図2. レスキューチューブの概念図

このレスキューチューブは,家庭に存在する【家庭用アイテム:物干し竿と散水ホース】を行政が管理する【レスキューアタッチメント:レスキューアイ】に分割できる.このふたつが接続される部分は産業界により【規格化標準化:レスキュープラグ準拠】で製作されているので本研究で開発する簡易型探索装置以外にも多様なレスキュー機器が考案されることも期待できる.
 先端部に接続されるレスキューアイは円筒状の装置で円筒内部には無線カメラとマイクおよび無線送信機器と電源および情報処理装置が内蔵されている.円筒の外周にはクローラが複数個配置され,円筒部のどの部分が設置しても前進方向に駆動できるようになっている.進行方向は家庭アイテムの散水ホースを操作することで変更できる.なお,あらかじめ設定されたレスキュー時間後に駆動方向が後進へと変更されレスキューチューブを引き戻すことができる.

T.Doi doi@sys.osaka-pct.ac.jp