注『経済講座』というものを連載していたものの残骸です。
「経済のない1日はない」
「お金」とは一般的に現金です。しかしながらこのような貨幣とマネーサプライ(貨幣供給量)といわれるときのマネーとはちょっと違います。M2+CDです。
簿記や企業などで扱う現金も、現金及び現金相当物です。キャッシュ・フローとは、3ヶ月以内の債券やCD、社債等も含みます。
そんなことはさておきまして、お金のない世界ではどんなことが予想されるでしょうか?例えば、ようちゃんは今、オージービーフを手に入れました。まあ10kgとしときます。今ようちゃんは映画を見たいと思い、映画を見れる券が欲しくなりました。そこでようちゃんは映画の券を持っている人を探しています。そこにちょうど留学生がきました。その人は映画の券を持っていますが、ようちゃんはここでオージーと映画の券を交換してくれという交渉をしなければなりません。ここで留学生がオージーを欲していれば問題ありませんが、実際世の中そうはうまく行きません。このことを経済学では「欲求の二重の一致」といいます。
もうひとつ付け加えるとするならば、ようちゃんはこのオージーが腐るまで、(商品としての価値がさあるまで)10kgをもって歩かなければなりませんね。
そうです。お金っていうのは、売買取引の効率化を促進するものであるとともに、資産として保有することもできるのです。つまり保存が効くってことです。
これを経済的に言うと
@ 一般的交換価値…売買の効率化
A 一般的支払手段…売買の効率化
B 価値貯蔵手段…資産としての貨幣保有(将来へ財・サービスを購入する権利を貯蔵すること)
C 取引の計算単位…交換価値であり、財の相対的な価値を計るものである。つまり「ものさし」
また@、Aのことを指して貨幣は一般的受容性を持つといいます。さらに貨幣という中で問題なのが流動性であります。つまり、運びやすくすぐに欲しいものと交換できて腐らない(笑)ことが重要なのです。
ここまで来るとちょっと頭をひねると分かりますが、つまり流動性が高ければ(理論上現金は流動性100%)、貨幣となりうるのです。ですから、キャッシュ・フローの定義が上のようになるのです。つまり3ヶ月以内に現金となるものは企業活動において実質的に現金と同じ流動性を持つことであるからです。
日々是経済ってことです。