胆石         20041019日(18日発行)日刊ゲンダイ

胆石に悩む人がジワジワ増えていて、今や40代以上の10人に3人がや胆石持ち心といわれる。胃の痛みやもたれがあるのに、検査を受けても異常なし。やっと超音汲検査で胆石が見つかったという人も多いはずだ。厄介な胆石と、どう付き合えばいいのか。板橋中央総合病院胆石センターの増田浩部長に聞いた。

Q 胆石があるといわれていますが無症状。経過観察で心配はないですか?

 胆のうは肝臓のすぐ下にあり、消化液である胆汁を貯蔵する袋状の臓器。ここに石ができてたまるのが胆石です。質問者のように胆石があっても痛みがない場合、超音波検査で胆のうがくっきり映り粘膜の変化もよくわかるなら、半年に1回程度の定期チェック(超音汲検査や内視鏡検査)でいいでしょう。しかし無症状の胆石でも、石が大きかったり、数が多かったりして、胆のうの粘膜を観察できないときは、手術した方がいいでしょう。胆のうの粘膜の変化から、胆のうがんができてくることがあるからです。

Q 手術と比較して胆石破砕療法は楽だけど、受けるには条件があると聞きました。どんな条件ですか?

 胆石破砕療法は固体外から衝撃警当てて結石を砕き、便と一緒に排出させる治療法です。石灰化の少ないコレステロール結石で、大きさ3巧くらいまで、数も3個くらいまでが、この治僚に最も適しています。砕かれた小さな石を胆のうの外(十二指腸)に送り出さねばならないので、胆のうが機能していて胆のうの申で胆石が動くことも条件になります。
 
1回の治安に要する時間は約30分。日帰りでできます。砕かれた石は十二指腸に送り出きれて翌日便に出ます。
 すぐに職場復帰ができます。体に傷が残らず、食事など一切の生活制限がないのが大きなメリットです。

Q 胆石があると胆のうがんになりやすいと聞きましたが、本当ですか?

 胆石と胆のうがんは無関係とはいえません。胆のうがんは高い確率で胆石を合併します。といっても、逆に胆石で胆のうがんができる確率は数%以下にすぎません。
 胆のうがんは胆のうの粘膜の変化から生じてきます。
 例えば胆のうがひょうたん形(胆のうの約
1割)をしていて石が動きにくく、胆汁がよどんで胆のうの壁が厚くなってきているような場合は、がんのリスクが高くなっているといえます。胆石の陰に隠れて胆のうがんがわからず、見つかったときには進行がんという場合、5年生存率は10%以下になります。胆のうの粘膜を観察できない状態で石があるときは、胆石を手術しておきましょう。

Q 同じ胆石の手術でも、腹腔鏡下胆のう摘出術は負担が軽いと聞きましたが?

 この手術は1990年に日本に導入され、急速に普及してきています。腹部の4カ所に各1誓程度の穴をあけ、内視鏡を挿入し、この像をテレビモニターに映し出し、モニターを見ながら遠隔操作のレーザーメスで胆のうを摘出して胆石を取ります。ただし総胆管に石があるもの、急性化膿性胆のう炎や胆管炎の人、上腹部の手術を行っている人、肝硬変や黄だんのある人には、この手術は適さず、開腹手術となります。 腹腔鏡下の手術は、開腹手術と比べて傷が小さく、手術後の痛みも少ない。手術の翌日には歩行も食事も普通にできます。入院期間も一般手術だと3週間もかかったが、この方法だと5日間で退院が可能です。ただし、癒着などの合併症も起とりうるので、十分に経験を積んだ病院で行ってもらうことが大事です。