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          一審裁判結果     2001年7月

                  ライベックス被害救済弁護団

  表題    矛盾に満ちた判決内容
           初めに結論ありき
        不誠実な裁判官の実態


 <一審に不当判決下る>

 平成12年12月20日 東京地裁第41部でライベックス訴訟事件に対する判決が下った。

矛盾に満ちた判決内容

 判決は私たちが主張してきたとおり、ライベックス商法を詐欺として認定し、千葉隆社長に対して38億4000万円全額の支払いを命じましたが、提携ローン会社の責任については問わないとする矛盾に満ちたものでした。元々倒産している千葉社長に支払い能力は無く、逆に私たちがこの金額をローン会社に払い続けることになります。

 判決文で裁判官は「ライベックスが計画性のないずさんな経営で 長期間の賃料支払いは不可能な状態なのに あたかも可能なように見せかけ これを最大のメリットとして勧誘した販売行為は 詐欺か 少なくとも詐欺的だった」と断罪する反面 資金を提供し 人材を送り込み千葉の考え出した無手勝流のオーナーズシステムに賛同し提携ローンを組んで積極的に事業に参画し詐欺行為に深く関わってきたオリックスや千代田生命 

アプラス等に対しては「ローン会社はライベックスの実態を知らなかったし、付け金の使途について調査すべき義務はないから一切責任がない」とする それまで法廷で金融機関が一方的に主張していた言い訳を丸呑みするものでした。また、「不動産特定共同事業法の施行後なら同法の規制対象とされる余地はあるが、この行為がそれ以前なので、法的に問題はない。」とするなど法のための法解釈を優先させるものでした。


初めに結論ありき

  の判決内容を現役の司法関係者に見てもらい意見を聞きましたが、次のような感想でした。

「この判決は一般市民から見たら、大変片寄った矛盾したものに見えるが、日本の裁判所の実態からすると標準的で、それ以上でも以下でもない。裁判所という限られた世界で純粋培養された、世情に疎い裁判官が大部分を占めている現状では、血の通わない法のための法解釈を正解とする、マニュアル志向判決が出ても当然。この裁判官も勉強してきた古い判例が頭にこびりついており、最初に法廷に立った時点で答えを持っていたのではないだろうか。日本の保守的体制や金融機関に有利なシステムを壊しては国家のためにならないとする考えが根底にあるのだろう。」

 

不誠実な裁判官の実態

 ライベックス訴訟では最初スタートした時には、岡光民雄裁判長が担当し、98年5月に荒井勉裁判長に替わり、判決の2000年12月時点では一宮和夫裁判長に変わりました。130名の原告による第一次訴訟(95年7月)から6年の歳月が流れ3名の裁判長が担当しました。その間、それぞれの裁判官が常時100件以上の訴訟を抱え、流れ作業での処理が行われる中で、重要な引継がどの程度に行われたのかも疑念になります。

 特に判決文を書いた荒井勉裁判長の後半には数多くの疑念を残しました。私達の訴訟にとって一番大事な山場の時に、裁判官等の研修所教官への栄転が決まり、早めに無難な解決を急いだ節があります。同じ事件で地裁25部で分かれて行われた裁判では、藤村啓裁判官が金融ローン会社にも重大な過失有りとして強力な指導で和解勧告を行い、責任をほぼ等分することで決着しています。一方41部の荒井勉裁判官は和解には最初から及び腰で、当初、被告ローン会社が出してきた金利の一部を減額する程度の内容を一部補足したままで裁判長案として出してくる等したため、「この裁判官なら判決まで持っていっても勝てる」と足元を見られ、最後はそのゆるい案も被告側に蹴られるという体たらくで、結局先の判決となりました。

私達に裁判官を選ぶ権利は今のところはありませんが、さりとて泣き寝入りするにはあまりにも悲惨すぎます。荒井裁判官がこれから研修所でどんな後輩を育てるのか、日本の司法の先行きを考えると暗澹とします。



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