ピュタゴラス派とは

ピュタゴラス派(ピュタゴラス教団、ピュタゴラス学派、ピュタゴラス結社とかいろいろな名前で呼ばれている)は一般的に、次のように説明されている。BC6世紀後半ピュタゴラスによって設立され。宗教結社を母体とする、哲学、数学、音楽、天文学等に携わった学派で、クロトンを中心にして、南イタリアで政治的な活動も行った。しかし、その活動に反感をうけて、BC440年頃迫害にあい、多くは死亡したり、ギリシア等に逃れた者もいた。学派では、ヒッパソス、エクパントス等の名前が知られているが、著作が現存せず、業績はBC5世紀後半のフィロラオスの頃まで、その秘密主義のため教説も分からなかった。(アリストテレスが語るピュタゴラス派の教説は、近年の研究の結果、フィロラオスのものであることが知られている)アリストクセネス(4世紀後半)は、フィロラオスの弟子である、クセノピロス、パントス、エケクラテス、ディオクレス、ポリュムナストス、が最後のピュタゴラス派であると証言している(DL8−46)この頃ピュタゴラス派消滅したといってよい。しかし、AD1世紀になると、ローマやアレクサンドリアにおいて、占星術や密儀と結びついた折衷的な色彩をおびた新ピュタゴラス派が排出した。AD3世紀以降新プラトン主義に吸収された。ピュタゴラス派は、プラトンやアカデメイアをはじめとして、さまざまな分野に影響を与えた。

このページ以降のリンクはピュタゴラス本人ではなくピュタゴラス派について述べる(教団の性格、宗教上の戒律、哲学、数学、音楽、天文学等できるだけ詳しく調べたい)。ピュタゴラス派ではその秘密主義と、ピュタゴラス派の人々の業績がピュタゴラス本人に帰されてしまうので、ピュタゴラスの物とピュタゴラス派の物が区別出来ないからである。使用する主な資料は@イアンブリコス「ピュタゴラス伝」、Aポルピュリオス「ピュタゴラス伝」、Bディオゲネス・ラエルティオス「ギリシア哲学者列伝」これらは比較的初期(BC350〜250)の伝承、時に、アリストクセネス、ディアルコス、ティマイオスらの資料を用いているからである。もちろんアリストテレス、プラトンは重要な資料である。(@Aは「ピュタゴラス伝」国文社、Bは岩波文庫、DLと略)

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文献目録

原点資料

@イアンブリコス「ピュタゴラス伝」(国文社)
Aディオゲネス・ラエルティオス「ギリシア哲学者列伝」(岩波文庫)
B「ソクラテス以前の哲学者断片集」(岩波書店)
C廣川洋一「ソクラテス以前の哲学者」(講談社学術文庫)
DGuthrie他、The、Pythagorean Sourcebook and Library
EKirk,Raven、Schfield.The Presocratic Philosophers
FBarker。Greek Musical writings
GProclos.A commentary on the First Book of Euclid's Element
H中村幸四郎他訳「ユークリッド原論」(共立出版)

参考文献
1,The Oxford Cllassical Dictionary
2,Mueller,Ian.Pilosophy of Mathematics and Deductive Structure in theuclid'sElement
3,Heath,Sir Thomas.A History of Greek Mathematics 
4,Heath,Sir Thomas.The Tirteen Books of Element 
5,Fowler,David H.The Mathematics of Plato's Academy 
6,Knoor,Wilbur R.The Ancient Tradion of Geomtric Problem 
7,Ivor Thomas.Greek Mathematical Works 
8,Herz-Fischler.A Mathematical History of the Gorden Number
9,Kahn,Pythagorean Pilosophy Bfore Plato 
10、Pilip,Pythagorean And Early Pythagoreaniam
11,Huffman,Philoaus of Croton
12,Burkert,Lore And Science in Acient Pythagoreaniam
13,O`Meara、Pythagorean Revived
14,Huffman,Archytas of tarentum
15,kahn pythagorasu and pythagoren
16,Gaugier Measuring Heaven
17、M.Firth, The Golden verses of Pythagorasu
18,Godwin、Harmony of the Spheres

30、テャントローネ「ピュタゴラス派」(岩波書店)・・・この本に導かれた部分は多い
31、バーネット「初期ギリシア哲学史」・・・古いが参考になった
32、「エピステーメ・特集ピュタゴラス」(朝日出版 1979年1月号)
33、「現代思想・特集ソクラテス以前」(青土社 1982年3月号)
34、アンドレ・ピショ「科学の誕生」(せりか書房)
35、内山勝利他「西洋哲学史」(ミネルヴァ書房)
36、アームストロング「古代哲学史」(みすず書房)
37、ロイド「初期ギリシア科学」(法政大学出版会)
38、ドゥティエンヌ「アドニスの園」(せりか書房)
39、ドッズ「ギリシア人と非理性」(みすず書房)
40、コーンフォード「宗教から科学へ」(東海大学出版会)
41、斉藤憲「ユークリッド原論の成立」(東京大学出版会)
42、ケプラー「宇宙の神秘」(工作社)

43,ツェラー「ギリシア哲学史綱要」(未来社)
44、古東哲明「現代思想としてのギリシア」(ちくま学芸文庫)
45、レナルソレル「オルフェス教」(クセジュ文庫)
46、ロイド「初期ギリシア科学」(法政大学出版会)
47、荻野弘之「哲学の原風景」(NHKライブラリー)
48,ヒース「ギリシア数学史」(共立出版)
49、ヴァン・デル、ヴェルデン「数学の黎明」(みずず書房)