バランス

 

J.S. バッハの時代の音楽(ポリフォニー)を演奏するとき(たとえばインヴェンションやフーガなど)、主題を他の声部よりも大きめに弾くことはよく行われることです。時代が下って、ホモフォニーを用いた作品が作曲されるようになると、伴奏よりもメロディーを大きく演奏されるようになっていきます。人間の脳は単純なものはすぐに飽きてしまうので、バリエーションに富んだメロディーを強調して、と言うのはわかりますが、どのように練習すればいいのでしょう?

 

というわけで、その方法を書いてみます。

 

  1. メロディーと伴奏がそれぞれどれかを認識します(ほとんどの場合、右手に含まれるようです)。
  2. メロディーの一番初めの音だけをできるだけ大きく弾きます。
  3. 伴奏の一番初めの音をできるだけ小さく弾きます。
  4. これを数回繰り返します。

 

これだけです。すると、あら不思議、脳はどのように弾けばメロディーを大きく演奏すればいいのかプログラムされてしまうのです。というわけで、バランスを整える練習法でした。