手首について

 

(2009年6月12日改定、赤文字が当時の私に対する今の私の突っ込みです)

 

 

わざわざコーナーを作るほどのことでもないんですけれども、手首の位置についてです。いや、実はこれ、シェーピングに関連してるんですよね。結構重要なので、よくご覧ください。

 

離鍵のお話で少し触れましたが、それ以外ではあまり上げすぎたり下げすぎたりしないようにしましょう。できれば手と腕の角度を180度にキープできればいいと思います。というわけで、手首でした(短い!)。手首が下がるのは避けましょう。上がることはそれほど神経質にならないで大丈夫です。

 

というわけで、手首の上下について(シェーピングについて)お話したいと思います。手首を動かすというのは、要するに手を動かすか肘が移動することによって起こることです。私の感覚としては肘を動かす(前後させる)というイメージです。指が鍵盤の近くにある場合、手首が上がれば、指も鍵盤から離れた位置に移動しやすくなり、逆に手首が下がれば、指が鍵盤から離れにくい状態になります。指が鍵盤から離れやすくなれば、次の音を打鍵しやすくなります(上がらなければ落ちることはできませんからね)。

 

速く弾きたいパッセージがアルペジオやスケールを含むものを考えます。そのときの方向によって、手首の上下の方向を考える必要があるわけです。手全体の打鍵したあとのベクトルの方向として考えましょう。このとき、パッセージの一番最初の音のベクトルは下、それ以降次の音の数々がその音よりも高ければ、それ以降のベクトルは方向が変わるまで、つまりこの場合、次に出る音が前に出る音よりも低くなるまで、少しずつ上に、そして高く高く向かって行きます。方向が変わる音符のベクトルは下で、続いてだんだん上のほうになっていきます。はじめに下降して、上昇する場合も同じです。そのベクトルの方向に手首を必要最小限だけ動かすことになります。

 

(2007年6月29日追記)

手 と腕の角度と書きましたが、右手の場合、小指よりも右側と腕の角度、左手の場合は小指よりも左側と腕の角度になります。この角度は手首を左右にずらすこと によってわりと簡単に変えられます。また、天地真佐雄先生の「ピアノのひき方」という本に「ひじをひねる」という表現が出てきますが、これは肘を体に近づ けることによって手首の角度を狭すぎたり広すぎたりしないように調節するということです。ひじと手首を動かすことによって「動いていないように見える」の ですが、薬指と小指の付け根から手の後半にかけて痛みを覚える方は手首と腕の角度が長い間180度よりも狭くなりすぎていないか確認してみてください。

 

(7月3日追記)

手を前後することを述べましたが、場合によっては手首を上げることによって結果として手が前に、また手首を下げることによって手が後ろに動く場合もあります。場合に応じてやりやすい方法を使うことが大切です。

 

(2009年6月12日)