腕について

 

腕は普段の生活でも大活躍ですが、ピアノの演奏でも重要な役割を果たします。

 

まぶたを除いて、指が一番体の中でも早く動くということは述べました。でも、指だけでは残念ながら限界があるんですよね。というわけで、腕の動きによってある程度速さを補助する必要があります。その方法についてはあとで詳しく述べますけれども、ここでは腕と手の関係についてお話したいと思います。

 

ピアノを演奏する際、負傷を防ぐため、弾き方で気をつけなければいけないことはいろいろありますが(打鍵したらすぐに力を抜くことは重要です、とこの前も申し上げましたね)、今回は角度についてのお話です。

 

右手の右側と腕との角度を考えてみましょう。普通に生活していると一直線になっていることがほとんどです。私の場合、175度ぐらいに傾いていますけれども、多くの人たちは180度と160度の間ぐらいにしておくと痛みを覚えず快適なのではないかと思います。ところが、ピアノを弾いている人たちの中にはその角度がびっくりするぐらい狭くなったり広くなったりする場合があります。この角度が一瞬だけだったらともかく、ずっと続くと手の負傷の原因になります。左手の場合も左手の左側と腕との角度が極端に狭くなったり広くなったりすると同様に痛みが生じたり負傷の原因になります。というわけで、どちらにしても、腕と手の角度はできる限り一直線上になるように注意しましょう。イメージとしては指を腕がついていくという形になります。また、変な会話を想定してみましょうか。

 

右手の右側「オレ、ちょっと飛んでくるわ」

腕「え?待って、私もついて行くわ。」

右手の右側「いいよ、いいよ。すぐ戻ってくるし。」

腕「だめよ。あなた、私がいないと何もできないじゃないの。」

右手の右側「そうか?悪いな。」

腕「いいのよ。それが私の使命ですもの。あなたと私は一心同体なんですからね。」(腕と手が一心同体というのもヘンですけど)。

 

左手についても同じようなイメージでお願いします。

 

「過ぎたるは及ばざるが如し」と言いますが、必要なだけ動かすようにしてください。それより多くてもそれ未満でもダメです。皆さんが必要な分だけにしてくださいね(体力の無駄遣いは避けましょう)。