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診断の方法

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1.初めに

 活性汚泥法は微生物を扱うので、無機的な反応と異なる点があります。その一つは、一旦異常が生じると、回復に時間がかかることです。適切に対処した場合でも1〜2週間、長くなると1ヶ月程度かかります。また、混合培養なので、回復した微生物群は、異常が生じる前の微生物の状態と一致しないことが多いです。時には活性汚泥の微生物相(フェーズ)が異なっている場合もあります。このことは活性汚泥法を管理する上で混乱をもたらす要因の一つと思います。

 基本的に、活性汚泥処理とは、溶解している汚濁物(BOD)を沈殿しやすい固形物(活性汚泥)に変えて水中より取り除く方法ですので、活性汚泥は除去された溶解汚濁物量(S-BOD)に応じて増加してまいります。この関係は大雑把にはF/M比を始めとする一連の因子で表されます。これらの因子は活性汚泥の性状に重要な影響を与えています。これらを利用して、バイオソープションを始め、いろいろな活性汚泥変法が工夫されています。

 従って、バイオソープションとA2O法、酸化池?では活性汚泥の性状が大きく異ります。異質のものを活性汚泥と括っても、活性汚泥の診断に混乱を来しますので、ここでは、活性汚泥の性状を7つの相(フェーズ)に分けてから診断しています。ナナの流儀ですが、現場の方にはこの方が理解しやすいかと思います。7 フェーズって覚えてください。

 現在、活性汚泥がどの微生物相(フェーズ)であるかを理解して管理いたしますと、出現した生物を誤判定することも少なくなりますし、異常が発生しても対処しやすいと思います。


 誤解を恐れないで分かり易すいように、一般的な異常現象を表にして整理してみました。典型的な解決法は記入しましたが、解決するには原因を見定めて、最適な対処方法を選択しなければなりません。
 特に活性汚泥の微生物群が異常を起こした場合は、優占種を変更しなければなりませんので、対策は特に慎重にしなければなりません。このことを考慮して記載したつもりです。



2.異常現象について


放流水の異常について

第二沈殿池の異常について

反応槽の異常について





3.活性汚泥のフェーズと微生物


診断と活性汚泥のフェーズ


指標微生物について

糸状性細菌について


障害となる糸状性細菌とその対策


4.用語及び試験操作


用語説明

   
試験項目


         




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