藤右衛門川 とうえもんがわ
Touemon-gawa River
最終更新 06.11.6

大宮台地南端付近から始まる芝川支流の一級河川である。江戸享保期 (1716-35) の見沼 (さいたま市見沼区に存在した沼地) の開発に合わせ、上谷沼 (うわやぬま) という沼地の水を芝川へ流すために並木藤右衛門という人物により開削された。*1
取扱区間:全区間 掲載順:上流 → 下流 (源流部は下流 → 上流)
※写真はクリックすれば拡大。

*1 柳根排水機場の説明文による。
地点、Jリーグ・浦和レッズのホームスタジアムとして有名なさいたま市駒場スタジアム前から上流側。上流部はいくつかの流れに分かれている。右手のコンクリート蓋水路と写真では分からないが左から合流している水路がある。どちらが本流なのかは分からない。まずは左側の水路から追ってみる。(06.9.17)
本当にここは川なのかと疑問に思いながら進んでいく。地点、駒場公園から出るとコンクリート蓋水路が出現。確かに川であった。(06.9.17)
地点、その水路を追っていく。結構奥が深く、突き詰めたらこんなところへ出た。正面道路の右側歩道下が水路。ここから上流らしきものは見付からない。(06.9.17)
駒場公園へ戻り、右側の本流を追ってみる。地点、蓋が取れた。深さ幅ともにかなりあり、コンクリート蓋水路としては大型だ。規模としては白子川支流の大泉堀と似ている。(06.7.2)

※大泉堀はこちら
地点から下流側。住宅に囲まれた狭いところを流れている。しっかりしたコンクリート3面張りの水路で、深さはかなりある。写真では見えないが、左岸に支流が合流している。(06.9.10)
地点、上記のすぐ上流。また左岸に支流が合流している。右から左へ流れるのが本流、手前のオレンジの蓋が支流。(06.9.17)
地点から上流側と下流側。下流側は学校の敷地内を流れている。上流は再びコンクリート蓋水路となり住宅地を行く。(06.9.10)
地点、この水路の始まり。これより上流は見当たらない。一部の道路地図にはこの水路は大東排水路と書かれているものがある。(06.9.10)
今度は地点で合流する水路を追ってみる。地点から上流側。しっかりしたコンクリート蓋水路が続く。河川敷も広い。これが本流だろうか。(06.9.10)
地点、国道463号と交差したところ。水路は狭く、ドブのような小さな水路となり住宅地へと消えてゆく。左から別の水路が合流しているが、これも生活排水用の小水路だ。(06.9.10)
地点へ戻り、合流しているオレンジ色の蓋の水路を追う。地点、正面に支流が合流しているが非常に細く生活排水路のようだ。(06.9.17)
地点、しばらく進むと農地の多い開けた場所に出る。蓋が取れて水路が見えた。狭いがきれいな水が流れている。(06.9.17)
地点から上流側。右岸には釣り堀がある。きれいな水は釣り堀の排水だろうか。(06.9.17)
水路沿いに道がなく、追うのが結構大変だ。地点、そこに川があるに違いないと思った地点へ回ってみたのだが、周囲は畑で水路はどこにも見当たらない。この畑の中に水源があるのだろうか。(06.9.10)
同じく地点、無断で失礼だが畑に入ってみる。危ない! 落とし穴だ。いや違う。中を覗くときれいな水が湧き出ている。これこそが藤右衛門川の水源だったのだ。この辺りの川は灌漑用の人工河川が多いが、数少ない自然河川も存在していたのであった。(右) 葉っぱの陰で見えないが、この先から水路が始まっているようだ。(06.9.10)
74年撮影の藤右衛門川源流部の様子。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


出発点へ戻る。地点、下流側。駒場スタジアムの拡張で川は完全に失われている。(06.9.17)
地点、駒場公園の駐車場内。駒場湧水と書かれた立て札がある。駒場公園は元々沼地だったそうで、この中庭にも水が湧くそうだ。この時は枯れていた。(06.9.17)
地点、産業道路から上流側と下流側。駒場公園を出ると道路となり、川だった面影は全くない。(左06.9.17 右06.9.10)
地点、ここで右岸に支流の天王川が合流している。この川も追ってみよう。(06.9.10)
地点、天王川。緑道や親水公園が連なっており、整備はかなり行き届いている。(06.9.10)
地点、天王川。整備された部分を過ぎるとコンクリート蓋水路が姿を現す。血のような真っ赤な着色が施されており不気味だ。(06.9.10)
地点、天王川の始まり。与野駅近く。この川はかなり奥が深い。本流よりも遠くから流れてきていた。(06.9.10)
藤右衛門川へ戻る。地点、国道463号から下流側。ここから先も暗渠。道路には藤右衛門川通りと名付けられている。(06.9.10)
74年撮影の駒場公園付近。いずれの流路も暗渠化されておらず、駒場スタジアム沿いの流路や弁天川の様子がよく分かる。天王川は藤右衛門川に対してやや鋭角で逆方向に合流しているのが面白い。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


地点から上流側と下流側。藤右衛門川通りはここまで。下流側は川が顔を出すが、流れは浦和競馬場へと入ってゆく。(06.7.2)
地点、浦和競馬場内から上流側。競馬場の中を貫通している。競馬のない日は公園として解放されている。排水用の水門があったりで、雨水調整池にもなっているようだ。ここも昔は駒場公園のように沼地だったのかも知れない。(06.7.2)
地点から上流側。競馬場を出ると川幅もかなり広がる。護岸の状態からして改修が行われたのは比較的最近のようだ。(06.7.2)
地点、武蔵野線橋梁付近から上流側。この辺りは古そうなコンクリート護岸だ。(06.7.2)
地点、上谷沼調整池沿いから上流側。改修が済んでおり、コンクリート3面張りで河床に流れをせき止めるような感じにH鋼が嵌め込んである。何の目的かは知らないが、こんな状態で水はスムーズに流れているのだろうか。左岸に調整池への取り入れ口がある。(右) 上谷沼調整池。江戸期に開発が行われるまでは沼だった。非常に大きな調整池で東京ドーム3杯分くらいの容積がありそうだ (目測)。(06.7.2)
地点、藤右衛門橋から上流側。特に面白みのないコンクリート流路だ。改修が完了しているのはここまで。(06.7.2)
地点、産業道路から下流側。川幅は狭くなる。(06.9.10)
地点から下流側。ここで見沼代用水西縁が立体交差している。以前は見沼代用水が上を流れていたが、改修により同用水が下を流れるように変更された。(右) 見沼代用水下流側。(06.7.2)

※見沼通船堀はこちら
地点、昔の見沼代用水西縁。(左) 同用水上流側。(中) 見えにくいが藤右衛門川が下を潜っている。(右) 下流側。見沼代用水もこの部分だけ未改修で古い石垣が残っていた。(96.3.23)
地点から上流側と下流側。下流側は放水路としてごく最近開削された。(06.7.2)
同じく地点、左岸から分かれる水路のようなものがある。実はこれが本来の藤右衛門川。今は完全に断たれており上流からの水は流れることはない。(06.8.27)
74年撮影の藤右衛門川と見沼代用水の交差。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


地点から上流側、旧流路は埋め立てられずに残っている。草ばかりで水もほとんど枯れている。(06.9.10)
地点から上流側。ここも草ばかりで活力を失っている。(06.7.2)

06.7.2

96.3.23
地点、左岸に水路が合流している。明花落し*2という水路らしい。以前は水路が残っていたが今は大型の暗渠となっている。この水路の合流により、枯れ掛けていた藤右衛門川は再び息を吹き返した。

*2 水路名は埼玉県川口市の資料
(http://web.city.kawaguchi.saitama.jp/ka/web_p01.nsf/
0d0784395fa5b12f49256b00002a3116/834337e00bf
20820492570e50019ae24/$FILE/17gaiyo02.pdf) による。

地点から上流側。左岸にまた水路が合流する。この水路は谷中落し*3という。(06.7.2)

*3 水路名は埼玉県川口市の資料
(http://web.city.kawaguchi.saitama.jp/ka/web_p01.nsf/
0d0784395fa5b12f49256b00002a3116/834337e00bf
20820492570e50019ae24/$FILE/17gaiyo02.pdf) による。
地点から下流側。(右) 緑川と立体交差。下を潜っている。(左06.7.2 右06.9.10)

※緑川はこちら
地点、またも左岸に水路が合流。この水路は赤堀排水*4と呼ばれる。(06.7.2)

*3 水路名は埼玉県川口市の資料 (http://web.city.kawaguchi.saitama.jp/
ka/web_p01.nsf/0d0784395fa5b12f49256b00002a3116/
834337e00bf20820492570e50019ae24/$FILE/17gaiyo02.pdf) による。
地点から上流側と下流側。(左) この辺りは改修済み。釣りをする人が多い。(右) 河口。右の施設は柳根排水機場。芝川増水時には水門を下ろし排水機場のポンプで強制排水する。(06.7.2)
74年撮影の藤右衛門川下流。未改修で今とはかなり異なる流路だ。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


地点から上流側、放水路。今ではこちらの方が本流と化している。(06.8.27)
地点から下流側、放水路。東京外環に沿う。道路と植え込みに阻まれ川に近付ける部分が少ない。外環の陰で日が余り当たらず、流れもほとんどなく淀んでおり深さもありそうで、不気味にさえ感じる。(06.9.10)
地点から下流側、放水路。緑川と交差している。(06.6.27)
地点、放水路。根岸水門。河口。(06.9.10)
以上。

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