笹目川 ささめがわ
Sasame-gawa River
最終更新 08.1.26

さいたま市南区の白幡沼から始まる荒川水系の一級河川である。きちんとした水源を持ち、一見、自然河川に見えるが、実は灌漑用に掘られた人工河川*1である。
取扱区間:全区間 掲載順:上流 → 下流
※写真はクリックすれば拡大。

*1 埼玉県環境部水環境課「水域別プラン」(http://www.pref.saitama.lg.jp/A09/BG00/webplan/3suiiki.html) による。


地点、笹目川の水源、白幡沼。中山道から少し入った住宅地の中に忘れられたかのように残されたサッカーコートくらいの小さな沼だ。特に公園として整備されているわけではないが、西岸には遊歩道がある。釣りをしている人が多い。(右) 沼の南東の外れから流れ出た水はコンクリート水路を行く。しかしこの水路は白幡地区の灌漑水路であり笹目川とは関係ないようだ*2。(06.10.9)

*2 あつしさんからの情報による。

地点、中山道近く。右岸に波打ち鉄板が残り、明らかに川だったと分かる遺構がある。(06.7.23)
現在は整備され遊歩道になっているそうだ。*3

*3 あつしさんからの情報による。

地点、武蔵浦和駅近く。中山道を越えたところで川が顔を出す。普段は大きな水門が閉ざされており、水はわずかしか流れていない。(06.7.23)
74年撮影の白幡沼付近。埼京線はまだ開業しておらず武蔵浦和駅も存在しない。住宅密集度も低い。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


地点、白幡橋から下流側。河川敷は広いが、流路は右岸側に細くまとめられている。(06.9.3)
地点、もう一つの水源、別所沼から流れてきた水路が合流する。別所排水路という。別所沼の余水や大宮台地の湧水を流していたらしい。*4(06.7.23)

*4 あつしさんからの情報による。

地点、別所沼。こちらは市営 (元県営) 公園として整備されており、以前は貸しボートもあった。県庁からも非常に近い都心部にこんな自然の残る公園があるのは意外だ。(右) 別所排水路は全区間暗渠となっている。以前は別所沼の脇を流れていたらしい*5。埼京線に沿った部分はどこが水路かよく分からない状態で、面白みが全くない。(06.7.23)

*5 あつしさんからの情報による。


地点、内谷橋から上流側と下流側。下流側の右岸からきれいな水が大量に流入している。これは菖蒲川・笹目川等浄化導水事業という国策によるもので*6、笹目川の水質改善のために荒川の水を導き放流している。06年7月9日から放流が始まったばかり。流量は0.3m3/s。なお、この水は菖蒲川と上戸田川にも放流されている。(06.7.23)

*6 国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所 (http://www.ara.go.jp/) による。

※菖蒲川はこちら
※上戸田川はこちら

地点、上記のすぐ下流の水辺公園橋付近。左岸に見沼代用水西縁が落ちている。この付近では用水路としては機能しておらず、親水公園となっている。(06.7.23)

※見沼通船堀はこちら
74年撮影の内谷橋付近。周囲は農地ばかりだ。別所排水路や、見沼代用水西縁の様子がよく分かる。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


地点、東京外環、国道298号の笹目川橋から上流側と下流側。下流側は流路が河川敷一杯に広げられている。(06.7.23)
地点、北戸田駅前の中央橋から上流側と下流側。川幅が広がっている部分はわずかに過ぎず、再び狭い流路に戻る。上流側で左岸に水路が合流している。文蔵川 (準用河川) という川でまあまあな規模の川だ。(06.7.23)

※文蔵川はこちら
地点、山宮橋から上流側と下流側。ここから下流は川幅が大きく広がる。と同時に土手もコンクリート護岸となり、都市河川そのものの様相となる。(06.7.23)
地点、根木橋から下流側。感潮域に入り水位が上がり始める。(06.7.23)
地点、オリンピック通りの沼口橋から下流側。川幅は非常に広い。護岸に水面近くまで降りれるようになっている部分が設けられている。なおこの道は東京側では笹目通りと呼ばれているが、東京でも通称はオリンピック道路である。(06.7.23)
地点、荒川左岸排水路 (聖前落排水路/さくら川) の合流。(06.7.23)

※荒川左岸排水路はこちら
地点、戸田漕艇場。幻に終わった40年東京五輪のために作られた国営ボートコースで、64年東京五輪では本来の役割を果たした。五輪後は埼玉県に払い下げられ、現在は県営戸田公園となっている*7。荒川からの給水は笹目川を介して行われ (潮流による逆流を利用?)、排水は菖蒲川へと行われる。西端は戸田ボート場になっており、一般漕艇場との間には戸田公園大橋が掛かっている。左に見える赤白鉄塔はTBSラジオ戸田送信所。(06.7.23)

*7 埼玉県都市整備部公園課「埼玉県の都市公園 - 戸田公園」(http://www.pref.saitama.lg.jp/A10/BD00/home/kouensyoukai/toda.html) による。

地点、荒川堤防より上流側と下流側、河口。河口には巨大な水門が設けられている。大雨により荒川が増水したときは、逆流による水害を防ぐため水門が閉ざされる。笹目川の水は右岸にある排水機場からポンプで強制的に排水される。左写真に排水機場の取り入れ口が見える。(06.7.23)
地点、対岸には白子川の旧流路が荒川に直接合流していた頃の河口が今も残っている。(06.7.23)

※白子川はこちら
74年撮影の笹目川河口付近。戸田漕艇場の取り入れ口や排水機場の仕組み、白子川旧流路などの様子がよく分かる。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


以上。

1/1 戻る