後頭下筋群刺鍼
後頭下筋群刺鍼の適応症
後頭下筋群の鍼は頚肩部の症状に欠かすことができません。主に後側頚部の鍼と併用します。
・頭痛(緊張性・偏頭痛・群発性)
・眼の奥の痛み
上述の通り後側頚部の鍼と併用しますが、頭痛や目の奥の痛みに対するメインの治療筋となります。
後頭下筋群の解剖事項
後頭下筋群とは大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋という4つの筋の総称で後正中に一番近いのが小後頭直筋、その外側が大後頭直筋、そのまた外側が上頭斜筋、一番下部にあるのが小後頭直筋で外側の3つの筋が後頭下三角を形成し、後頭骨、環椎、軸椎のいずれかに付着しています。
大後頭直筋:起始:C2横突起 停止:後頭骨 作用:頭部回旋、後屈
小後頭直筋:起始:C1後結節 停止:後頭骨 作用:頭部回旋、後屈
上頭斜筋:起始:C1横突起 停止:後頭骨 作用:頭部回旋
下頭斜筋:起始:C2棘突起 停止:C1横突起 作用:頭部回旋
※支配神経:第1頚神経の後枝(後頭下神経)
これら一つ一つは小さい筋肉なので大きなパワーを発揮するのではなく、重い頭を支える三脚のように、細かい動きをしたり頭の位置を保持する役割をしています。後頭下三角の深部には椎骨動脈が、そしてC2からは大小後頭神経が上行します。
後頭下筋群の刺鍼法
片側に3本、ツボでいうと上天柱、上風池・上完骨から直刺ではなく少し下に斜刺、喉に向けるように2寸鍼でうちます。風池は対側の目に向けてうつというのがありますが、深刺では危険です。大後頭孔から延髄に向かってしまいます。あくまでも後頭下筋群に刺鍼ですから絶対に下に向けましょう。また深部には椎骨動脈や後頭動脈が走行しているので、提挿や捻鍼等の手技は使わず送り込み刺法で刺入します。後頭骨に沿わせるようにうった方が効果が良いです。


