全面勝利報告集会開く
横浜で170名が参加
神奈川究明する会は9月1日(土)午後5時より神奈川県民サポートセンターで、「全面勝利報告集会」を開催し170名が参加しました。
この集会は神奈川究明する会で、7月に裁判が解決したことを受け、支援者の皆さんに和解の報告とお礼の挨拶をするため企画したものです。
 
集会では主任弁護士の中島嘉尚氏が和解について「国に常識を認めさせた原動力は30万署名を始めとする支援の力と遺族の執念だと思う。最高裁まで争うことが多い国が高裁の段階で遺族の意向にそった和解に応じたのは画期的」とし、5年半、訴訟を支援してきた重野太肚二さんは「事故原因はまだ究明されていない。安全検討会の議論を見守りたい」と山岳家としての決意を述べました。
また大阪から集会に参加した八ヶ岳遭難事故遺族の竹島恭子さんは、遺族に「何十年たっても子供を亡くした悲しみは癒える事がありませんが、この裁判を闘ったことを誇りにしてこれからは前向きに元気に過ごしてください」とねぎらいの言葉を送りました。
後半は都立大、神戸大OBら14名が「私達は三恭司・国秀を忘れない」と題し、生前の写真をスクリーンで紹介。それぞれの思い出を語り、故人にエールを送りました。
最後に遺族7名から、裁判が終結したいまの思いと支援者の皆さんへ謝辞をのべました。
 冒頭、弁護団報告をする中島嘉尚弁護士。
中島弁護士は、一審判決以上の和解内容で、再発防止と謝罪まで盛り込まれた意義は大きいとし、この闘いの成果を今後他の国を相手の裁判に生かして欲しいと述べました。
 また、謝罪といっても通常は「遺憾の意を表する」どまりであるが、自宅の遺影の前で亡くなった息子に謝罪してもらいたいという遺族の強い要望が実現したことも意義深いと述べました。
登山技術面から国の主張の反論をした重野さんは、弁護団報告として登山家としては一審の判決にも問題を感じているので、今後開かれる安全検討会に注目していきたいと述べました。 続いて、勤労者山岳連盟の斉藤理事長が登山家の立場から、文登研の予算や職員の削減などがこの事故の背景にあることを指摘し、国がその改善をする必要があることを述べました。
雪氷学者の中山さんは、この事故の背景には、日本の雪崩に関する知識の遅れがあると指摘しました。
そして、今後も雪崩の研究と共にその知識の普及に務めたいと述べました。
都立大学OBで、この事故の真相を独自に究明し、報告書にまとめた森さんは国の報告書を見て、これはおかしいと思い、独自に調査をはじめた経過などを報告しました。
そして、その報告書を文科省にも提出しているので、今後の安全検討会に生かして欲しいと述べました。
究明する会関西支部の眞方さんは、何もできなかったがと謙遜しながら、毎回裁判傍聴や宣伝に参加したことなどを述べ、これからも亡くなられた二人が星座となって見ているでしょうと語りました。
究明する会北陸支部を代表して、国民救援会富山県本部の瘧師さんは、北陸支部立ち上げの経過や石川、富山での宣伝、裁判傍聴のことなどを話しました。
(写真左)

続いて、神戸大学OBが溝上国秀さんの思い出を語り、都立大学OBが内藤三恭司さんの生前のスライドを上映して思い出を語るとともに、エールを送りました。
二人の思い出が語られると両親・遺族は涙ぐみ、会場からもすすり泣く声が聞こえました。
  亡くなられた二人の家族が全員舞台にあがり、それぞれお礼の言葉や故人の思い出や、この間の苦しかった闘いをふりかえって感想を述べ、お礼の挨拶をしました。
 お礼を述べる、内藤悟さんとご家族
 最後に、究明する会の世話人全員が舞台にあがり、代表の押尾さと子さんがお礼の挨拶を述べました。