大日岳遭難国家賠償訴訟は、2007年7月26日、名古屋高裁金沢支部で国側と原告の和解が成立し解決しました。
 和解の内容は、一審判決を国がそのまま受け入れ、さらに再発防止のための検討会を公開で行うことや、亡くなった二人と遺族に国が謝罪するというもので、原告が求めた通りのものとなっています。
 午後2時半から始まった和解協議で和解内容に合意することが決まった後、法廷内に支援者と報道記者が入り、和解の文書を裁判長が読み上げました。
 午後3時、法廷に入れなかった支援者や記者が待つ裁判所前に「全面勝利和解」と書いた垂れ幕を持った”究明する会”押尾代表と、「国が、三恭司君、国秀君にお詫びを約束」と書いた垂れ幕を掲げた”究明する会関西支部”の眞方代表が駆け出し、支援者からいっせいに拍手がわきあがりました。【写真右】
 



続いて、原告4人と家族が支援者と報道陣の前に現れ、大きな拍手と歓声の上がる中、記者の取材が長時間に亘って行われました。
裁判所前は、支援者と報道陣であふれかえりました。【写真左と下】
その後、石川県教育会館で支援者の見守る中で記者会見が行われ、引き続き報告集会が開かれました。
 記者会見の冒頭主任代理人である中島喜尚弁護士が声明文を朗読し、今回の和解の意義を説明しました。続いて原告四人がそれぞれお礼と今の気持ちを述べました。
 
裁判所前を埋める支援者と報道陣
中島弁護士は、今回の和解が一審判決を国がそのまま受け入れたものであること、すなわち国に過失があり損害賠償を一審判決通り支払う内容であること、さらに一審判決ではなかった再発防止のための安全検討委員会(仮称)を公開の場で行うこと、そして国が亡くなった二人と遺族に謝罪することを約束したなど、被控訴人(原告)の請求を全面的に受け入れたもので評価できるものであることを説明しました。
 原告4人は、それぞれ子供を失ってからの苦しみや悲しみ、そして文科省の対応のひどさ、裁判に踏み切らざるを得なかった経過を話し、今回このような形で全面勝利和解できたのは、弁護団と支援者、そして全国から寄せられた30万を越す署名のおかげだと述べました。
 原告と支援者は、翌日の朝に金沢駅頭で、夕方には富山駅頭でそれぞれ和解の内容を伝え、お礼の挨拶を行いました。
弁護団の声明文
■和解協議の模様を報じる北日本放送