| EPISODE GUIDE ULTRA WOLD 第14話後編 by しぃさぁ |
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| ガマクジラによって叩き落されたビートル2号機は地上へ落下し炎上。 すんでのところで脱出したハヤタ隊員であったが、意識を失い倒れこんだ。 海面に落下したガマクジラはダメージもなく、 再び真珠を求め、近くの丘に上陸した。 ビーチでは水着姿の女の子達が海水浴の真っ最中。 事もあろうかガマクジラはその真っ只中へ乗り込んでいったのだ。 ガマクジラの姿を目撃し、パニックへと陥る女の子達。 ![]() ![]() 「しまった!怪獣は女の人のアクセサリーを狙い始めた」 そう、アラシ隊員の言うとおり、 ガマクジラは彼女達の持っていた真珠に目をつけたのだった。 ![]() 「待て!」 勇んでガマクジラに向かっていこうとするアラシ隊員をムラマツキャップが制止する。 その横で、怒りの炎に身を包むフジ隊員がガマクジラを睨みつける。 「なんて怪獣でしょ! レディと同じように真珠の光を欲しがるなんて!」 ![]() 「フジ君、今なんて言ったんだ」 アラシ隊員が振り返り、フジ隊員に問う。 「光よ!真珠の光が魅力なのよ!」 怒りに任せて感情をぶつけるフジ隊員。 しかしアラシ隊員はその横で何がしかを考えている様子。 「そうか・・・・・キャップ!真珠爆弾、ってのはどうです?」 フジ隊員の言葉にひらめきを見つけたアラシ隊員。 真珠爆弾、とやらをムラマツキャップに進言した。 ![]() 「真珠爆弾・・・?」 ムラマツキャップはまだピンと来ない様子。 アラシ隊員はムラマツキャップに近寄り補足説明する。 「ヤツは女の人と同じように真珠の光に魅せられているんです。だから」 「なるほど。真珠の光を持った大型爆弾か」 「ええ!」 アラシ隊員の推す作戦の全容を理解したムラマツキャップ。 良いと思ったら即行動。ムラマツキャップの頭脳はすぐさま作戦を整理。 「よし。フジ、アラシ、君達は地上に残れ。イデ、私と一緒にビートルだ」 「ハイ!」 かくして決行に移された真珠爆弾攻撃。 ビーチで逃げ惑う女の子達を保護すべくアラシ隊員とフジ隊員を差し向け、 自らはイデ隊員と共にビートルに乗り込む。 戦いより食い意地が最優先のガマクジラ。 女の子達の残した真珠めざして一直線。 岩場で気絶しているハヤタ隊員のすぐ横を通り抜ける。 ![]() ムラマツキャップ駆るビートルがはるか上空から姿を現した。 「真珠爆弾用意」 キャップの号令。イデ隊員が爆弾スイッチを確認。 「投下!」 命令と同時にイデ隊員が真珠爆弾投下スイッチをオンにする。 ビートル下部からひとつの大きな爆弾がガマクジラめがけて落下し、頭上付近で爆発。 すると中に仕込んであった無数の真珠に似せた爆弾がガマクジラの回りに降り注いだ。 それが爆弾とは微塵の疑いも持たず、 いきなり目の前に現れた大好物に、例の長くて赤い舌をのばすガマクジラ。 ![]() 「君達こっちへ来るんだ!」 「早く!」 ガマクジラが真珠爆弾に舌鼓をうっているうちに、 女の子達の救助に成功したアラシ隊員とフジ隊員。 「この岩陰に非難するんだ」 そして全員が岩場に身を隠したのを確認すると、 「伏せるんだ」 と大声で指示。これで安全圏。 「よし、あと1分だ」 そう、あとは爆弾が爆発するのを待つばかり。 アラシ隊員は腕時計を見ながら秒読みを開始。 突然ガマクジラの回りの真珠が爆発を開始した。 驚くガマクジラ。 あわてて逃げようと試みるが、 そうしているうち、今度は自分が食べた真珠爆弾が胃の中で爆発を開始した。 ![]() 口から爆発の火が見える。のた打ち回るガマクジラ。 作戦の成功を見届けたムラマツキャップは岩場にビートルを着地。 駆け寄ってくるアラシ隊員に即座に命じた。 「今だ!集中攻撃!」 アラシ、イデ両隊員はすぐさま戦闘モードに入る。ここで一気にたたみかけだ。 ![]() 「キャップ、私、今のうちにハヤタさんを」 フジ隊員の申し出に応じ、ムラマツキャップはフジ隊員にハヤタ隊員救助を命じる。 いよいよガマクジラを倒す時が来た。 勢い勇んで走り出そうとするイデ隊員。 「待て!」 いきなりイデ隊員を押さえつけ制止するムラマツキャップ。 「キャップ!?」 「あれを見ろ!」 ムラマツキャップはガマクジラを指差した。 なんと4つ足のガマクジラは怒りの形相になり、 後ろ足だけで立ち上がり、またもや背中から潮を吹き始めたのだ。 その量、今度は半端な量ではない。 ![]() 「そうか、ヤツの背中から鯨の潮吹きみたいに噴き出すのは あれはこっちが攻撃したのと同じ元素を噴出してるんだ」 つまりガマクジラは、自分が受けた毒素を、潮を吹くことにより体外に放出、 そのたびに体が強靭になっていくということだ。 ![]() 「ヤツは体内で爆発に耐えた分だけ、口も喉も胃袋も丈夫になり、 鋼鉄も噛み砕けるようになったんだ」 ムラマツキャップもここにきて初めてガマクジラの特性に気付いたのだ。 何のとりえもなさそうなこの怪物、実はとんでもなく強靭なやつだった。 ガマクジラが暴れているところから程近い岩畳。 ハヤタ隊員を探すフジ隊員の姿。 ![]() 「ハヤタさ〜ん!ハヤタさ〜ん!!」 そして彼女は岩畳の陰に横たわるハヤタ隊員の姿を発見した。 「ハヤタさん!」 駆け寄るフジ隊員。しかしハヤタ隊員はフジ隊員の姿を見るなり 血相を変えて現状を聞いた。 「フジ君、ガマクジラは!」 「ナゴヤの方に向かってるわ」 「いかん!都会に入れては!」 「ムリよハヤタさん!」 ![]() 押し留めようとするフジ隊員に、ハヤタ隊員は自分の頭の中にある作戦を伝えた。 「フジ君、至急連絡取ってくれ。本部にある小型ジェット噴射機をくれと」 「ええ・・でも・・・」 「ボクのことはいいんだよ!早く行くんだ!」 ためらうフジ隊員を一喝する。 それでも愚図るフジ隊員。 「早く行くんだよ!!」 ダメを押すように強い口調で言い放つハヤタ隊員。 ![]() フジ隊員もハヤタ隊員の気迫に押され、本部に向かうことに。 「動いちゃダメよ。連絡したらすぐ迎えに来るから」 やっとの事でハヤタ隊員のそばを離れ、ムラマツキャップの元へ向かおうとするフジ隊員。 「待っててね」 後ろ髪引かれるように何度も振り返りながら、その姿は岩陰に消えた。 ガマクジラは相変わらずの大暴れ。怒りの二本足であたりを背中から塩をまきちらし、 回りに破壊させるものがないのがせめてもの救いか。 フジ隊員の通報を受け、小型ジェット噴射機を搭載したビートルが再びガマクジラに相対する。 ![]() 小型ジェット噴射機とは、言わば小型のロケット弾だ。 目標に命中させ、爆発、破壊するわけでなく、 目標物に打ち込み、ジェット噴射機の強力な推進力を利用して 目標物をロケットさながらすっ飛ばす。 「なるほど。ハヤタのヤツこれをガマクジラにぶち込んで、 空のかなたに追いやろうってわけだ」 成功の確信があるのだろう。ムラマツキャップも今度は自信満々。 ![]() 「アラシさん急いで!ハヤタさんが!」 ハヤタ隊員の身を案じ、操縦桿を握るアラシ隊員をせかすフジ隊員。 「よし!」 アラシ隊員の掛け声で、ビートルは更に加速した。 「ハヤタは大丈夫か?」 「ええ。でも、腕にひどい怪我を」 ムラマツキャップにハヤタ隊員の状態を報告するフジ隊員。 その顔にはもうガマクジラへの執念など見られない。 一人の仲間を思う隊員としての顔になっていた。 「アッ、キャップ。ガマクジラの上に来ました」 「よし。小型ジェット弾発射!」 号令と共に発射された小型ジェット弾は見事ガマクジラの尻尾に命中。 ![]() ガマクジラの体は恐ろしいほどのスピードで空の彼方へと飛んでいった。 「しめた。ヤツはとうとう宇宙へ飛んでいったぞ」 ほくそえむムラマツキャップ。 ![]() 時同じく、一人になったハヤタ隊員は宙に舞ったガマクジラにとどめを刺すべく、 胸元から出したベータカプセルを天高くつき上げたのである。 ![]() ![]() 「あ、ウルトラマン!」 フジ隊員がガマクジラを追うウルトラマンの姿を発見。 高速で宇宙へと飛ばされていくガマクジラ。それを追尾するウルトラマン。 ![]() しかしガマクジラもしたたかだ。 このまま宇宙へ飛ばされてなるものかと、体を大きくゆすって方向転換しようと試みる。 そしてついにはUターンに成功したのだ。 なんという執念。ここまで真珠に執念を燃やすとは! ![]() ![]() こうなると追いかけているウルトラマンと正面衝突することになる。 ウルトラマンがあぶない! だがウルトラマンは計算済みだったのか、 向かってくるガマクジラに臆することなく突っ込んでいく。 ![]() ![]() 何をするつもりなのだ!? やがてガマクジラの姿がウルトラマンの視界に大写しになると、 ウルトラマンは両手を両の脇につけ、飛行しながらキヲツケの姿勢をとり、 頭からガマクジラに突っ込んだのだった。 ウルトラマンの秘儀、ウルトラ体当たりが炸裂だ! ![]() 怪獣ガマクジラは死んだ。真珠は前にも増して豊富に獲れるようになった。 そして、科学特捜隊の給料でも、真珠は十分買えるようになったのである。 「いい加減にしてくださいよフジ隊員」 「馬子にも衣装って言うけど、こりゃまるで、ブタに真珠ですね」 「そんなに真珠をいっぱいつけちゃって、 まるで自分の方がガマクジラみたい」 ![]() ![]() ![]() おやおや、イデ隊員、口は災いの元、というけれど・・・ 数分後・・・案の定前も見えなくなるくらいの荷物を持たされたイデ隊員の姿が・・・ 「ちょっとちょっとフジ隊員、ちょっとそんなに早く歩かないで ひとつくらい持ってくださいよ。 さっき言ったことホントにごめんなさい。 謝りますから。フジ隊員!フジ隊員ったら!」 ![]() ![]() ![]() |
あとがき
実相寺作品第1弾「ガマクジラ」いかがでしたでしょうか。
いままでとはどこかしら違う間隔、画像アングル。
今回は書いていてとても楽しいお話でした。
今回活躍してくれたのが、真珠を食べるガマクジラ。
どこからこういう発想が出てくるのか不思議ですが、
ある面このお話は、フジ隊員をはじめて女性として取り扱ったお話でしたね。
真珠に対する男性と女性の感覚の違い、
真珠を横取りするガマクジラに怒りをあらわにしたり、
倒れこむハヤタ隊員を気遣い心を痛めたり、
いつも気丈に振舞うフジ隊員の女性らしい一面をクローズアップしてくれました。
ガマクジラ、という怪獣を利用して、上手にフジ隊員の個性を引き出している。
そんな作品に思えます。
文章的には、助詞、接続詞などをいつもよりかなり簡略化しました。
実相寺監督の味を下手な文法で消してしまうより、
ありのまま書いて伝えたほうが生きるのではと考えました。
画像にも頼りましたけど(笑)
それから特筆すべきは、ウルトラマンがリニュアルしました。
ご覧ください。


左が前回「ペスター」の時のウルトラマン。
右が今回のウルトラマン。
若返りましたね(笑)
これでまた次回の戦いもがんばっていただけると思います!?
ということで今回も長文お付き合いいただきありがとうございました。
次回はこいつが大暴れ。こうご期待!
