| EPISODE GUIDE ULTRA WOLD 第2話後編 by しぃさぁ |
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| ハヤタ隊員が撤退を選択したのと同時刻、防衛軍では防衛会議が招集され、 宇宙人らしきものの正体と攻撃の方法に論議が集中したが、 宇宙船の所在もつかめない現状ではどうにも結論が出なかった。 ![]() 「ムラマツ君。すると科特隊として何か策があるのかね?」 防衛隊司令はムラマツキャップに詰問した。 「今のところありません。が、」 ムラマツキャップは口を濁した。 「が、と言うと?何か考えてることでも?」 司令は先の言葉をせかす。 「は、しかし・・・」 「言いたまえ。どんなことだ」 言いずらそうに下を向くムラマツキャップを司令が促す。 「彼らと、話し合ってみたらどうかと、考えています」 言い終わらぬうち、他の参加者の失笑が漏れる。 「何をバカな・・・」 「そんな悠長なことを言っている場合じゃありませんよ、君」 「真面目になろうじゃないか、ムラマツ君」 一同から非難を浴びるムラマツキャップ。 「宇宙船の場所さえ確認できれば、直ちに核ミサイル[ハゲタカ]を打ち込むんだが」 別の参謀の意見に今度はムラマツキャップが反論した。 「[ハゲタカ]で破壊できると言う確信がおありですか? もし、最新兵器の[ハゲタカ]が通用しなかったら、その時はどうするんです?」 「何を言っているんだ、[ハゲタカ]は大丈夫だよ。」 参謀の言葉をさえぎりムラマツキャップは続けて発言した。 「だからこそ、まず連中の欲しいものを知り、 もし与えられるものであれば与え、そして帰ってもらうのです。」 「何をバカなことを!」 「やつらに降伏しろというのか!」 会議は更に夕刻まで続けられたが、結局これと言って確実な方法は見当たらず、 ムラマツキャップの意見が一応採用された。 ハヤタ隊員とイデ隊員は宇宙人と話し合うという重要任務を命じられ、 科学センターへと向かった。 一方、万一の場合に備え、最新兵器[ハゲタカ]の発射準備が進められていた。 メカには強く、宇宙語に自身があるというが度胸はからっきしのイデ隊員。 「ご苦労様です。私の合図ひとつでいつでも[ハゲタカ]が飛び立ちますから、 ひとつ、安心してかかってください」 警備隊長に励まされ、ハヤタ隊員に押し出されて、 スパイダーを抱きしめへっぴり腰で建物の中に入っていく。 「あのぉ、スパイダーのエネルギーは大丈夫でしょうね」 「大丈夫。満タンだ」 「あのぉ、最初に現れたのは囮だから相手にしない。 二人目が本物だからそれを相手にする、でしたね」 「そう」 「あのぉ、話がこじれたら、頼みますよ」 「こじれるほど(宇宙語が)通じりゃたいしたもんだ。じゃあ、僕は下で見張っていよう」 一人で中へ入ることを渋り、駄々をこねるイデ隊員をハヤタ隊員が突き放す。 「いよいよひとりかぁ〜。男の子だ、がんばろう!」 頼りないひとり言をつぶやきながら奥へと進むイデ隊員。 鏡に映った自分に驚き、へっぴり腰になりながらもビルの奥へ進むと 案の定、目の前にいきなり怪人が姿を現した。 ![]() あわててスパイダーを構えるイデ隊員。 だがいくらスパイダーが強力な武器であっても、 へっぴり腰の構え方では当たるはずがない。 案の定、例のはさみのような大きな腕で威嚇され、戦意を失ってしまった。 しかし怪人は、イデ隊員に攻撃を仕掛けることはせず、階段へと向かわせたのだ。 仰天のイデ隊員は何も出来ずに誘導されるがままに屋上に向かった。 すると、そこにはなんと、アラシ隊員が待っていたのだ。 「アラシ君無事だったのか」 地獄に仏のイデ隊員の呼びかけだが、 アラシ隊員の答えはイデ隊員の期待したものではなかった。 「君の宇宙語はわかりにくい。だから我々はこの男の脳髄を借りて君たちの言葉を使う」 どうやら怪人がアラシ隊員の頭脳を支配しているようだった。 紛らわしいので以後「アラシ怪人」と呼ぶことにする。 慌てふためくイデ隊員。だがそこへ強い味方が現れた。ハヤタ隊員だ。 ハヤタ隊員はしっかりイデ隊員の後をつけていたのだった。 ハヤタ隊員は少しも動じていない。堂々とアラシ怪人に詰め寄った。 「君たちが地球にやってきた目的はなにか」 「我々が、君たちが地球と呼ぶ、M240惑星に来た目的は・・・」 アラシ怪人の話によると、彼らの星「バルタン」は、 ある発狂した科学者の核実験が元で爆発してしまったのである。 宇宙旅行中だった彼らは帰る場所を失い、仕方なく彼らの生存できる天体を求めて、 地球の近くまできたのだ。 あいにく宇宙船の重力バランスが狂い、修理するために立ち寄ったというのであった。 「では聞こう。なぜここに着陸したのだ」 ハヤタ隊員は臆することなく言った。 「ここに、重力バランスに必要な[ダイオード]があったからだ」 「君たちはこれからなにをするつもりなのだ」 「我々の旅はこれで終わったのだ。地球は我々にとって住み良い所になるだろう。 我々は地球に住むことにする」 アラシ怪人は飛んでもないことを言い出した。 しかし、ハヤタ隊員はそれ以上にとんでもないことを発言した。 「いいでしょう。君たちがこの地球の風俗習慣に馴染み、 地球の法律を守るのならそれも不可能なことではない」 更ににハヤタ隊員は質問する。 「君たちは何名いるのか」 「20億3千万ほどです」 「おい!なんだって!?」 今度はイデ隊員が割って入る。 「話にならん。世界中の人口合わせたって22億だっていうのに」 臆病風もどこへやら。イデ隊員は舌打ちをしながらそう言い放つ。 「火星に住んだらどうだ」 ハヤタ隊員が話を進める。 するとアラシ怪人は 「火星には我々の嫌いな[○△◆X÷]が有る」 肝心なところは口ごもったアラシ怪人。 「どうした、なぜ黙っている」 「それは言えない。話は終わりだ。我々は地球をもらう」 その言葉が終わると同時に、アラシ怪人はその場に崩れ落ちた。 怪人がアラシ隊員の支配を解いたのだった。 「アラシ」 二人は叫びながらアラシ隊員に近寄った。やがて意識を取り戻すアラシ隊員。 同時に今度は、巨大化した怪人ーバルタン星人が姿を現したのだ。 。 アラシ隊員を連れて撤退するイデ隊員を援護するため、ハヤタ隊員はスパイダーを構える。 しかしバルタン星人の大きなはさみに跳ね飛ばされ、壁に激突。 気を失ったハヤタの手からベータカプセルがこぼれ落ちた。 すぐに気を取り戻したハヤタ隊員はあわててベータカプセルを拾おうとするが、 意識朦朧とし、掴みそこねて屋上から下に落としてしまったのだ。 しまった!これではウルトラマンに変身することが出来ない! 防衛軍では緊急事態と判断し、[ハゲタカ]発射を要請した。 無論目標はバルタン星人である。 [ハゲタカ]は見事に命中。バルタン星人は倒れこんだ。 だが、次にはまるで、せみが脱皮するかのごとくに幻影を残して立ち上がるバルタン星人。 「ハゲタカ」は効かなかったのだ。 「キャップ、何か方法はないんですか?」 本部で見守っていたフジ隊員は気が気ではない。 「スペシウムだ。火星に有る物質はそれなんだ」 「スペシウム?地球にはないですか?」 「ウム、だが、あるいは彼なら・・・」 「彼?誰のことですか?」 食い入るように話を聞くフジ隊員だったが、キャップはそれ以上口を開かなかった。 窓のひさしに引っかかっているベータカプセルを見つめるハヤタ隊員。 もう猶予はならない。 意を決したハヤタ隊員は屋上の端に立ち、大きく深呼吸すると ビルの途中の窓のひさしに引っかかっているベータカプセルに向けて飛び込んだのだ。 「ハヤタさん!」 目撃していたイデ隊員が叫んだ時、ビルの下からまばゆいばかりの閃光が光り、 ウルトラマンが現れたのだった。 ![]() ![]() やがてウルトラマンとバルタン星人の激しい空中戦が始まった。 逃げるバルタン星人とそれを追うウルトラマン。 先手を取ったのは我らがウルトラマンだ。 空中で追いついたウルトラマンはバルタン星人に組みつき、腕のはさみをもぎ取ると、 今度はバルタン星人がウルトラマンの隙をつき、背後に回りこんで攻撃を仕掛ける。 空中での大激戦だ。 ![]() ![]() ウルトラマンを狙ったバルタン星人の破壊光線がコンビナートを破壊する。 危険を感じたウルトラマンは地上に降り、得意の必殺光線でバルタン星人を狙った。 地対空のこの狙いは見事に命中。バルタン星人は大爆発を起こす。 「やはり」 モニターを見ていたムラマツキャップは納得の笑みを浮かべた。 「スペシウム光線ですね、キャップ」 フジ隊員もやっと理解したようだった。 ウルトラマンはその目から発する透視光線でバルタン星人の円盤を発見すると、 遠い宇宙まで運びさる。 やがて朝焼けの向こうにまばゆいばかりの光が浮かび上がった。 バルタン星人の最後だ。 かくしてウルトラマンの活躍で、バルタン星人の野望は潰え、 地球は平和を取り戻したのだった。 * * * * * * なるほどねぇ、そうだったんですか。それはそれはご苦労様でした。 ところでイデ隊員。まだそのアザの訳を聞いてないんだけどな。 「あっ、そうだったそうだった。これのことでしたね。 実はあれからここへ帰ってきてベットへもぐりこんだんですけどね」 ![]() ![]() 今度はアラシ隊員がイデ隊員のいびきに悩まされる番だった。 ぐっすりと眠るイデ隊員、だが、寝相の悪さがあだとなり、2段ベットの上からズドーン! 「ねえ」 ハァ、イデ隊員、しっかりしてくださいよ! |

