塾から遁走して数週間。
大陸へと渡り、頬の傷も癒えた頃。
身を隠すには最適な都会の裏通りにある安宿の近くで、
ひとりの子供と目が合った。
この大都会には浮浪児なんて掃いて捨てるほど居る。
珍しくもなんとも無いはずなのに。
薄汚れてはいるが、元は純白であったろう服が、
夜目にも鮮やかに映った。










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