遭遇を未然に防ぐために

北海道警察の資料によるとヒグマの目撃が最も多く発生しているのは5〜6月頃ですが、この時期は山菜穫りのシーズンとも一致しており、沢山の人間がヒグマの領域に入り込むため、相対的に目撃が多くなるものとも考えられます。 また、秋口には冬眠に備え平野部まで降りてきて食料を探すようになります。
確かに、春から初夏頃にかけてと秋口から晩秋にかけてはヒグマの行動が活発となる時期と言われていますが、真夏でも決して少なくはない目撃報告はあります。

基本的には11月末頃〜4月末頃の冬眠期間を除く時期、つまりは釣り人が渓流域で釣りをする季節にはいつヒグマと遭遇しても不思議ではないのです
また、一日のうちでヒグマは早朝や夕方が活発に行動する時間帯と言われていますので、特にこれらの時間帯は細心の注意が必要となります。

【1】
地元の市町村役場や警察、営林署、猟友会、釣具店などからヒグマの出没場所の情報を入手し、そのエリアへの釣行は避けるとともに、ヒグマの出没を知らせる看板のある場所への立ち入りや単独行動は控えたほうが賢明です。

【2】ヒグマに人間の存在を知らせることが遭遇を避ける最も大切なことです。ヒグマの嗅覚と聴覚は非常に優れていると言われています。ベストに鈴を付けたり時々笛を吹いたりして、事前に人間の存在を知らせるための配慮を怠らないようにしましょう。林道を長時間歩く時などは、皆で歌いながら歩くのも良い方法です。一番危険なのはお互いに気づかず近距離でバッタリ出会ってしまうことです

【3】ヒグマが出没する可能性が高い上流部や源流部での飲食は、その臭いによってヒグマを誘引してしまう場合もあります。出来る限り車の中などで食事を摂り、ゴミや残飯は必ず持ち椅りましょう

【4】比較的新しい足跡や俳泄物、食痕などを見つけた時には、直ちにその場から引き返しましょう

ヒグマの領域に勝手に踏み込んでしまったことを真摯に反省し、敬意をはらって撤収する勇気を持つことこそが、ヒグマとの不要な遭遇を避ける最大の心構えです。
特に、何とも言えない動物臭(動物園の檻の前に漂っているような臭い)がする場合には、すぐ近くにヒグマが潜んでいる可能性が非常に高く慎重な行動が必要です。大声を出して騒いだり、いきなり走って逃げ出したりするのは禁物です。
  熊撃退スプレーを持っていればいつでも発射できる準備を整え、周囲に細心の注意をくばりながら静かにその場から引き返しましょう。